「何千年後の地球/人類を真面目に見据える傑作」JUNK HEAD エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
何千年後の地球/人類を真面目に見据える傑作
これは労作。堀貴秀さんが7年かけて撮ったというストップモーションアニメ。地球や人類の未来を描いた実に真っ当なSFだった。傑作だった。
環境破壊が進み汚染された地球。労働力として造った人工生命体マリガンが自我に目覚め、地下を乗っ取った。
それから1600年後、人類は遺伝子操作で永遠の命を手したが、人間のかたち(=人体)を失っていた。絶滅の危機を救うべく、地下で生きるマリガンの調査を開始した。
前置きはこんな感じだったかな。
地下に潜った調査員。人間とはいえ物理的には何もなく、ロボットに寄生しているイメージ。実に非人間的だ。それに対し人間に似た体を持つマリガンの人間らしきこと。
人間とマリガンは協力して地下に生息する危険な生物たちと戦った。彼らは共存できるのかも知れない。
我々人間にとっては悲観的な世界観ながら、愚かな人類の将来を真面目に見据えた誠実な作品だと感じた。これがSFのあるべき姿だと思った。
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