スパイダーマン ノー・ウェイ・ホームのレビュー・感想・評価
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最高の3作目を見せてくれた
マルチバースであることは前々から明言されていたものの、どのキャラが出てくるのかは予測の域を出ず、ネタバレから厳重に我が身を守っていたことも奏して全てがいい意味で裏切られた作品だった。
ノーマンオズボーン演じるウィレム・デフォーの怪演は流石の一言。打ちのめされた弱い男と、どこまでも悪を貫く非道の化け物を巧みに魅せてくれた。あの笑顔やばい。怖かっこいい。すてき。長生きして。
悪役たちはいちおうシニスターシックスの面々か。善性を取り戻したドクオクとの対比も見応えがあった。
個人的にはリアクターパクったエレクトロへのヘイトがあがりました。トニーの形見盗るなバカタレ。
ドクオクも返してください。大事なものなので。
なによりも三人のスパイダーマン。
彼らが揃って着地するところは身体だけでなく魂も震えた。
戦闘シーンの鮮やかさ・迫力は言うに及ばず。MCUでも屈指の面白さ。ぜひIMAXで見たい。
まさかストレンジとスパイディがバトるとは思わなかったので各自の技巧を凝らした戦闘術は最高でした。あの二人にしか描けない戦闘を素晴らしいクオリティで描いてくれた。ありがとう。それしかいう言葉が見つからない。
前半の、正体がバレて生きづらくなったシーンをやけに長く描くなあ、尺足りてるのかと不安になったところで怒涛の畳み掛けは毎度の事ながら圧巻。MCUはこういう所が上手い。いっつも監督の掌の上でコロコロされちゃう。悔しい。でも感じちゃう。それがいい。
ピーターパーカーは見た目が違えど陰キャのナードなのは変わらない。話す時の間の悪さ、勢いのなさ、かけあいのちがはぐさが心地よかった。これこれ。ピタパカはこうでなくちゃ。
大切な人を喪うのも、世界を取り戻すためにみんなの記憶を消すのもコミックどおりではあるけれど、はたして映画のピーターはこれからどんな人生を歩むのだろう。
よき指導者であったトニー、最愛の保護者であったメイを亡くして、彼はどんな道を選ぶのか。
シンビオートが取り憑くのはピーターか、フラッシュか。
まだまだ目が離せないMCU。続編が楽しみです。
追伸
マットマードック出すなら先に言っておいてください。心臓が弾けるかと思いました。この調子でドラマの面々も出してくださいお願います。
続・追伸
アンドリューくぅうううううん!!!!
今度は助けられてよがっだねアンドリューぐぅうううううん!!!!!!!!!!!!!
脳汁ドバドバ!
まるで夢の様な
東映の仮面ライダー映画版のような
時間帯に酔いしれた。
今までスパイダーマンシリーズを見て来て本当に良かったと思える一時で、ずっと見ていたいと思えるかのようであった。
然し、夢とはいずれ覚めるもの!
運命の交差の中で、名言「大いなる力には大いなる責任が伴う」の言葉に本当のヒーローとしての意味を意志を受け継ぎ大人になったピーターの姿は切なかった…しかし!
ファンのみんながこうだろうな
という妄想を完全実写映像化してくれて!
ありがとう!
ありがとう!
ありがとう!
ありがとう!
ありがとう!っと言いたい。
タイトルのノーウェイホームの意味も最後まで見て、理解でき!納得。
いやー!ノーウェイホーム はファンの脳内の妄想を完全に映像化してくれた宝箱のような作品で、
観終わったあとも余韻が続き。脳汁ドバドバだ
歴代スパイダーマンの総決算!!
Dolby Cinemaで観賞しました。入場者特典でホクホクした気持ちになり、辺りを見渡せばほぼ満員。PVではスパイダーマンとドクターストレンジと組んで過去作のヴィランと戦うのかと思いきや、ストレンジは裏方に徹していただけでヴィランと絡むのは最初と最後あたりだったと思います。
結論として今作のスパイダーマンは「ヒーローとして完全に1人立ちする物語」だと思います。アイアンマンの技術やアべンジャーズの保護下であることを捨て、「親愛なる隣人」として歩む終わり方でした。
ヴィランとの戦い方も科学オタクのピーターらしい戦略で、MJやネッドとの友情コメディもしっかりと描かれていて飽きない展開になっています。
私の語彙力では小学生並みのレビューですが、あまり多くのことを書くと全く価値がなくなるので割愛します。サム・ライミ版・マーク・ウェブ版のスパイダーマンを観た人は絶対楽しめる作品になっていると思います。
今年1番の駄作かもさよならMCU
公式が作った同人誌みたいでガッカリ
今まで(エンドゲームまで)のMCU作品は他作品と繋がってはいるけど、その作品のキャラクターの魅力、世界観の魅力で2時間と言う尺の中で完結する作品がほとんどだった。
魅力的な独立した世界を描きながら、それらを1つの世界に集結させることで多次元宇宙の広大さを感じながらそれぞれの作品の世界観を感じて楽しむ超大作が描かれていたのだと思う。
紫色の宇宙人との対決後、それぞれの世界に帰っていったはずのアベンジャーズ。
そこから新たにマルチバースと言う手法でもって新たな世界観、新たなニューヒーローを作り出そうとするマーベル、ひいてはディズニー側の意図する戦略にMCUが染まりはじめてから映画としての作品の魅力は一気に減退していると思う。
私の中で映画とは2時間で完結する物語を示すのであって、それ以上の長尺ならドラマにすれば良いと思ってしまう。
映画で濃縮されたキャラクターの魅力、洗練された言葉を大画面で感じるために相応の対価を払って映画館に足を運んでいるのに、
ドラマ版を観ていないと分からない。
他の俳優が演じている前作シリーズを網羅していないとつまらない。
ディズニープラスに入らないとこの先の話が繋がりませんよ〜って囲い込みをしようとする作品に成り下がってしまったのが許せない。
今作では特にキャラクター同士が関わる必要性が感じられなかった。
トニースタークが生きていたら、ドクターより先にトニーを頼って金の力でトニーがどうにかしてくれたと思う。
そもそも三人寄れば文殊の知恵と言うことわざがアメリカには無いのか?
他人に生殺与奪の権を握らせるなよ。
自分で考えて、仲間と一緒になんとかするのがトムホ版スパイダーマンの魅力だったし、無垢で屈託なく笑って人に親切にする心の持ち主だからこそ人を惹きつける魅力あるキャラクターだった。
マルチバースだかなんだか知らんけど、他の完結した作品に茶々入れるようなキャラクターの改心や共闘なんて求めちゃいないのよ。
完全に蛇足だし、他作品を冒涜してる。
MCUの中だけで身内話して盛り上がってりゃ良かったのに。
他作品の業まで背負わされて、同じキャラクターでも役者や世界観が違うからそれぞれの映画を観る価値があった。
それぞれが演じるスパイダーマンが好きだからこそ、それぞれの世界で生きる彼らを応援したり別れに泣いたりすることができた。
それをまるっきり否定して、マルチバースとかふざけたなんでもあり設定を打ち込んでぶち壊した。
どうして、終わりにした物語を無かったことにできるのか。
完結した作品を引き合いに出さなくては、魅力ある世界観やキャラクターは生み出せないのか?
もし、今後も他作品との馴れ合いを続けていくんだとしたら本気でMCUは終わる。
むしろ、今作で映画としての価値のある作品ではなくなったことが分かった。
続きが観たいならディズニープラスで十分だし、映画観に足を運ばなくても、自宅でヒーロードラマを楽しめるだろう。
さようなら、MCU
お腹いっぱい
ついでに鑑賞後は膀胱もいっぱい
本編を見るに当たって、
「ホームカミング」
「ファー・フロム・ホーム」
は最低限見といた方がいい
より深く感傷に浸るなら
「サム・ライミ版スパイダーマン三作品」
「アメイジング・スパイダーマン二作品」
「スパイダーマン・スパイダーバース」
「ドクター・ストレンジ」
「アベンジャーズシリーズ」
を見ておくと、トビースパイダーとグリーンゴブリンのバトルでの後悔とか、アメイジングでMJを救えなかったこととか、スパイダーバースのアニメでしか表現できなかったスパイダーマン達の共闘とか、スパイダーマンとドクター・ストレンジの関係とか、もう、一人を除いて全てのキャラが救われる
特にMJの落下を救うのがアンドリュースパイダーマンとか、もう涙止まらんかった
多分、このシーンはキャプテンアメリカのアッセンブルを超えたと思う
いつも独りで闘ってきたスパイダーマンが、同じ悲しみを背負ったスパイダーマンでチーム組むとか、もう贅沢超えてずるい
そして、全てのスパイダーマンで一番残酷なラストを受け入れたトムスパイダーマンは大いなる責任を受け入れたんだろうな
二時間半という長丁場だけど、スパイダーマン好きなら絶対に見た方がいい
見たら語彙力と涙腺死ぬけど、見なきゃダメな作品
もう年明けからヤバいもんみた
スパイダーマン映画の中では最高傑作
ヤベぇしか言えない
スパイダーマン ノーウェイホーム
ヤベぇ。ヤベぇしか言えない。
ヤベぇしか言えないけど、泣いたし、あるシーンでは意外にも号泣した…
コレは必見なので、ネタバレくらう前に過去作(サムライミ版3作、アメスパ2作、MCU版も)復習して、劇場へGo!
それしかない。
#スパイダーマン
#スパイダーマンノーウェイホーム
#spidermannowayhome
以降ネタバレ…
過去作のヴィランが登場するのは分かってたけど、いきなり冒頭にデアデビルが登場するとは…ドラマ『ホークアイ』にキングピンが登場したのでまさかとは思ってたが…
更にトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドまで登場してビックリ…
過去作シリーズを『マルチバース』という切り口でまとめるだけでなく、過去作での「瑕疵」を修復してみせるという離れ業。ソニーの持つスパイダーマンの権利とMCUとのクロスオーバーという今シリーズの特徴を存分に活かしたストーリーに脱帽…
特にアンドリュー・ガーフィールドがMJを救うことが出来たシーンなど、アメスパ最大の不満点だっただけに「ついに救うことが出来たんだ…」と号泣してしまった…
そしてエンディングは、スパイダーマンのMCUからの退場を意味するのか、ちょうど契約の終わりと聞いているだけに気になる…
次はスパイダーマンとヴェノム…?
大いなる力には大いなる責任がともなう
まず、歴代スパイダーマンやヴィランの胸熱登場はもう何も言えないくらい実現してくれた方々への感謝の気持ちでいっぱいだし、ほんとに生きててよかったと思った。ほんとに。スパイダートリオの共演は夢の話だと思っていたから、まさか公式としてこんな素晴らしい作品を世に送り出してくれるとは、、、
日本の反対側にあるブラジルまで届くレベルの大声で感謝を述べさせてほしい。
誠にありがとうございます!!!!!!!!
そんなスペシャルゲストに持ってかれそうな状況でも、ちゃんとピーター・パーカー1の成長物語になっていた。
※劇中でも呼び分けしてたけど、たぶん、ピーター1はMCU、ピーター2はサムライミ、ピーター3はアメスパ
自分のせいでMJとネッドが入学見送りになったことを後悔し、魔術でなんとかしてもらおうとスティーブン(親しみを込めて)の元へ。
スティーブンに、人々の記憶から自分がスパイダーマンだということを消し去ってほしいと頼むけど、あれやこれと口を挟みまくり、魔術は失敗、あいてしまったよ、マルチバースの扉。
そして、なんとピーター1は、自分で大学に直訴するとかいったことをする前に、スティーブンの力でどうにかしようと思っていたことが判明。そりゃ怒られるわな。
ピーター1は、貧乏ではないしネッドという親友も常にそばにいて、トニーが亡くなってもメイおばさんもハッピーもいるから、どんな強い敵と闘ってボロボロになっても、ピーター2とピーター3と違って『ぬるいな』という印象がずっと抜けず、、
スティーブンとのそのやりとりで、自分が抱いていた『ぬるさ』が浮き彫になって、そう!そういうとこ!!!!と。
自分が歳をとって、若者に対してそう思うようになっただけかもしれないし、ただ現代の若者を表しただけかもしれないけど。嫌なBBAだな。
そんなピーター1に抱いていた『ぬるさ』が、ラストで彼が全てを無くし、「家賃遅れるなよ!」のような声を背に、自分と両手に抱えるボックス一つでボロいアパートに入ってきた場面をみて、消え去った。
ああ、スパイダーマン だ。
ピーター1からはもう『ぬるさ』は何も感じなかった。そのガラッと変わった雰囲気を出せるトムホ、すごい。
ピーター2もピーター3も、心が引き裂かれるような大きな喪失と後悔を経験している。
ピーター1にはそれが、今までになかった気がする。トニーの存在はそこまで大きくないのかなと。
それを今作で経験したピーター1、冒頭で他力本願っぷりが発揮されていたのに、スパイダーマン でなくピーターパーカーの記憶を消し去ってくれと。自分の存在を消し去るなんて、なんて辛いことだろう。誰も自分を覚えていない。過ごした思い出も誰も覚えていないんだよ。死ぬほど辛いよ。それでも、世界をまもるために(まあ自分の尻拭い感はあるけど)自分を犠牲にした、ピーター1は紛れもないヒーローだよ。J・ジョナ・ジェイムソンがとやかく言ってきたら、それはデイリービューグルに抗議文送りまくるから!
書き出すと止まらないのだけど、そういうピーター1の辛い成長物語をあんまり重たくなり過ぎずにうまく中和させてくれたのが、歴代スパイダーマン とヴィランたち。もはやこれでスパイダーマン が完結するレベルのお祭り騒ぎだった。ヴィランたちは予告で分かってたけど、スパイダーマンはまさか、、
薄ら噂はあったけどそんな夢みたいなことがあるなんて思っても見なかった。
ネッドがポータル?使えるのも驚きだけど、わりとあっさり出てきてしまった。ふたりも。スクリーンが拍手と歓喜の悲鳴に包まれ、、、涙。というか、今もまだ信じられない、、、
色々雑な部分とかあるかもしれないけど、あの3人がわちゃわちゃしたり、共闘してるシーンをみられただけでもう素晴らしい。素晴らしいを通り越している。なによりもピーター3だよね。
グウェンを救えなかったいちばん辛い思いをしてそうなピーター3。今回、MJを救ったときの表情よ。
めっちゃNWH観に行くから、アメスパ3やってくれよ!!!!!!!!!!!ピーター3もそうだけど、何かニヤニヤしながら悪巧みしていたそっちのハリーも不憫だよ!!
トビーは老いを感じたけど、アンドリューはまだ現役で全然やれそうだから、今からでも遅くない!!!ピーター3がめちゃくちゃ楽しそうでさ、愛してるよ!!とか言っちゃってさ、、はあ、、
ティーンにおちょくられるオットーさんとか良かったな、、ピーター1とメイおばさんが真剣な話をしている後ろで、ドーナッツをポッケに忍ばせまくるノーマン爺も良かったな、、、まさか、今作の大きな敵がグリーンゴブリンとは、、
スティーブンはなかなか可哀想な立ち位置だったな、、ピーター1とピーター2にも一瞬責められてたよね、、かわいそうだけど笑ってしまったよ、、
あ、ネトフリともクロスオーバーしていたのもびっくり!!!!マット・マードック!!!!
ヴェノムはクロスオーバーするかと思いきや、シンビオートのお土産を置いてお家に帰ってってしまった、、ヴェノムまで出てきたら頭爆発しそうだったからよかったな、、
マックがマイルズモラレスのことも匂わせてたから、それも出てくるってことで良いんですかね?!
色々改変したことの弊害とかも出てくるんだろうけど、それはスティーブンとワンダに頑張ってもらおう。
長くなってしまったけど、大人の事情とかあるだろうにここまで素晴らしい作品を作ってくださった方々に感謝!!!生きててよかった!!!!
未見の人は、絶対に検索するな!調べるな!
スパイダーマンシリーズ総集編
アニメなどで良くある総集編みたいな作品。スパイダーマンシリーズとマーベル作品を観ている人は楽しめる。あくまで総集編なので映画作品としての評価は観る人によって大きく変わると思った。エンディングに続編の映像が流れるため最後まで観た方が良い。
昨日鑑賞。公開日だったんですね、全く知らなかった。 書きたいことは...
【メイの言葉/もう一歩先へ/面白い‼️】
“指パッチン”じゃ、本当は世の中は変わらないんだよというディズニー・マーヴェルへのちょっとした皮肉もありーの、かなり楽しい作品だと思う。
映画制作には時代背景は大切な要素だと思うけれども、この作品は時代を映すと同時に、本当に僕たちの世界が目指すのは、やるかやられるか、こっち側かそっち側かの勝ち負けや、その結果ではなくて、この「ノー・ウェイ・ホーム」は、その先が重要なのだと示唆しようとしているのだと思う。
そして、
(以下ネタバレ)
この「ノー・ウェイ・ホーム」では、ピーター・パーカーが皆の記憶から消えることによって事態が収まるのだけれど、これは、良い未来のためには自己犠牲やある程度の我慢も必要なんだとメッセージを伝えようとしているようにも思える。
少数の勝者だけが注目されるような世界を皮肉っているようだ。
今、アメリカの若者に、何になりたいか聞くと、インフルエンサーになりたいという回答が圧倒的に多いのだそうだ。
何をやるかではなく、インフルエンサーになりたい。
そんな現状に、何を成し遂げるかが大切だと伝えているようにも思える。
指パッチンや、徹底的に相手を打ちのめすこと、自分だけが注目の的になるようなことに、調和やより良い未来は、きっとないのだ。
メイの言葉は重い。
「全ての人々に救いの手を」
これが、この作品の最大のテーマなのだろう。
……と長くなりましたが、スパイダーマン・シリーズの過去作品のヴィランだけじゃなくて、トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドのスパイダーマンまで登場して、このシリーズへのオマージュというかリスペクトも満載で、いや、本当に楽しかった。
MITへの入学についてヘルプが欲しいと頼みに行く、のび太感のあるピーターと、それを渋々だけど受け入れようとする、ドラえもん感のあるドクター・ストレンジのやり取りも、物語の先行きに不穏な雰囲気を漂わせるけれど、ワクワク感につながる。
シリーズものは、最初が良くてとか、いやいや2だよとか、ありきたりな議論はあるけれど、こうやってシリーズが育っていくんだというような見本にもなるような作品だと思う。
次回作と、Dr.Strange will returnに期待大。
※ 丸の内ピカデリーのDolby Atmosの最前列のリクライニングで観て良かった‼️
今度は、もう一回、IMAXで観に行く‼️
期待したら…
前作でミステリオを倒した際の映像をデイリー・ビューグル砲でネットに拡散され、正体が世間にバレてしまったピーター・パーカーが、全世界の人々に自身のことを忘れさせる様にドクターストレンジに依頼したことで巻き起こっていくストーリー。
ドクターストレンジが術を使い始めたところに色々と追加で注文をしたせいで、中途半端な状態になって…特報やクレジットで明かされている通り、違う軸の作品で登場した懐かしのヴィラン達が大集合!
始まる前はどういうこと?と思っていたけれど…そう、これはスパイダーマン。もしかして?と思ったとおりマルチバースということですね。
ある意味子供な甘ちゃんの思考でとった行動のせいで、ドクター・ストレンジも巻き込んで、賑やかなヴィラン達ともつれて絡まって…ただ、ピーター・パーカーの思惑通りになったら、ハリーもグウェンもその他大勢も間接的にってなりませんか?タイムパラドックスとも違いますよね?
ていうか、ある意味ピーター・パーカーの思想はヴィランもどきじゃ?
スパイダーマンらしく、コミカルさもありつつ悲しい展開もしっかり織り込み、更には「スパイダーマン」という位置づけだけでもお祭り映画の様相で、ワクワクが止まらず面白かった。
ただやっぱり尺が長過ぎて、中盤以降ちょっとダレ気味だったし、スパイダーマンをずっと観てきた人しかちゃんと楽しめないんじゃないかなこれは。
展開は"想定通り"、興奮は"想定以上"。
このシリーズのスパイダーマンは3作品全てにがっかり
スパイダーマンと青春を過ごしたみんなへ
スパイダーマンと青春を過ごしたみんなへ。
エモエモのエモ。
僕がアメコミと出会ったのはSONYのスパイダーマンだった。アベンジャーズもアイアンマンも知らず、マーベルとDCの違いも分からず、でもスーパーマンとかはちょっと古いよね。そんな時代。スパイダーマン1と2は友達と最高に楽しんでみた。3はちょっとガッカリした。アメスパは最初合わなかったけど2のラストは大好き。ここら辺からデートでも見た。mcuのホームカミングは大好き、そんなこんな、好きな作品もそうじゃないのもあり、でも僕の青春時代に寄り添ってくれる、スパイダーマンはずっと親愛なる隣人だった。
多くは語るまい。
映画単体で見たらどうだろう、悪くないけど特出してる訳でも無いと思う。でも僕にとっては、とても素敵なプレゼントを貰った気分だ。
ご褒美
スパイダーマンを語る上で外せないエピソードが2つある。ベンおじさんとグウェン・ステーシーの悲劇。この2つは、過去のソニーのスパイダーマン(サム・ライミ版とマーク・ウェブ版)でも少し形を変えつつも要素として取り込まれていた。
MCUのスパイダーマンではこれが省かれていたのだけど、まさか今作でどちらも取り込まれるとは思わなかった。しかも後者は、グウェンを救えなかった(アンドリューの)ピーターが、MJを救うという形で。
ずっと噂では流れていたから、トビーとアンドリューが出てきたのは「おおっ」と驚きつつもそこまでびっくりしなかったのだけど、一番びっくりしたのはチャーリー・コックスのマット・マードックが出てきたところ。これは完全に予想外だったから本当に声が出てしまった。思えば『ホークアイ』にヴィンセント・ドノフリオのキングピンが出てたのがこれの伏線だったのか。ケヴィン・ファイギが思わせぶりなことを言っていたからいつかは出るのだろうと思っていたけど。
そういった小ネタも含め、この映画はある意味ソニーのスパイダーマンをずっと見てきた人たちや、MCUをドラマも含めずっと見てきた人たちに対してのご褒美のような映画かもしれない。JKシモンズのジェイムソンとかもそうだ。3人のスパイダーマンが並んでスウィングするなんて光景、サム・ライミの1作目で想像できただろうか?
冒頭に書いたMJを救うアンドリューのピーターも良かったけど、激高してノーマン・オズボーンにグライダーを(明確な殺意を持って)叩きつけようとしたトムホのピーターをトビーのピーターが止めるのも良かった。過去、そのつもりがなくても死なせてしまったヴィラン達を、ただ命を救うだけでなく、やむなく悪の道に走ることになった原因を取り除いて生きるチャンスを与えるなどという結末の付け方がいかにもピーターではないか。ピーターが3人揃うとこんなすごいことができてしまうのだ。
取り留めもなく感想とも言えないような文章を羅列してしまったが、隅から隅までずっとファンでいたわたしにとって満足を通り越した喜びを感じる映画だった。ありがとう。
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