「マーベルの設定を存分に生かした作品だと思った。」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム インコマンさんの映画レビュー(感想・評価)
マーベルの設定を存分に生かした作品だと思った。
マーベルにはマルチバースという設定があり、マーベル作品の世界は繋がっており、それぞれ別の宇宙(別の世界)あるいは同じ宇宙(同じ世界)の出来事であるという設定である(だったと思う←間違ってたらごめんなさい)
この設定を映画で使うというのは、凄いと思った。過去のスパイダーマンの映画(設定など)を取り込んで新しい映画にするって…………….凄いとしか言えない。
ストーリーも良かったと思うし、ラストも個人的には好きな方だ(まぁ、どこかで観たようなラストではあるが)
初日の遅い時間帯(ラスト)に観に行ったにも関わらず、ほぼ満席状態だったので、スパイダーマンの人気の凄さも良くわかった(エターナルズ 、ヴェノムの時はガラガラだったのに)
以下、気になった(思った)事
・デアデビルおるやん
先に書いたとおりマーベルの作品は全てが繋がっている。なので、出てきてもおかしくないのだか、普通は知らんし、わからん。ピーター達の弁護をしていた、盲目の弁護士が投げ込まれた石(?)見事にキャッチしたシーン、知ってる人はニヤリとなるけど、知らない人は「なんで?」ってなると思う(笑)
・スパイダーマン(2002年)
ピーター(トビーマグワイア)が出てきたのは、驚いた。いや〜老けたね〜約20何前の作品だからしょうがないけど(笑)
それでも、嬉しかった。自分的にはスパイダーマンの映画っていうと、これなので(笑)
それにドクターオクトパスは結構好きなキャラなので、これも嬉しかった。
・アメージングスパイダーマン
リブート作品で三部作やるはずだったのに二部で終わった不遇のスパイダーマン(個人的にそう思ってる)作中でも自虐ネタ言ってたし(印象に残った敵がサイのロボットだったとか)
なのでMJを代わりに助けるシーンを観た時は、良かった。今度は助けれて良かった。
・ヴェノム(涙)
カーネイジのラストから飛んできて、どう絡んでいくのか、楽しみにしていたが、まさかの本編に絡まず、シンビオートだけ置いて戻って行くって(涙)
ただ、これでMCUにシンビオートが出てくる可能性が出てきたので、それはそれで楽しみである。
あと、少し疑問に思ったのは次元の壁を越えて来るのはピーターパーカー=スパイダーマンと知っている者が来るという設定でなっているが、ヴェノムは何故知っていたのだろうか?確かにスパイダーマン3ではシンビオート(?)は出てきたが、同一の個体ではないし、仮に何らかの形で記憶を同期できるとしても、次元の壁を越えて同期できるのは考えにくい。ここだけ矛盾を感じてしまった(まぁ、そこまで深く考えずにゲストで出したら面白いかなぁ〜ぐらいのノリでやったんだと勝手に思ってるけど)
・子どもを犠牲にするなよ
前作のラストでミステリオがスパイダーマンの正体をバラし、それをマスコミが報道したせいで、周囲の人達に迷惑がおよび、なんとかしようと考えて、ストレンジに助けを求めた結果、今回の事件が起きた。そしてピーターという存在を犠牲して(記憶から消して)世界を守るというラストだった。
まずマスコミがマスゴミじゃないか。確かに法治国家で自警団のような行為は許されることじゃないけど、スパイダーマンの正体が高校生ってわかった時点で、普通は報道しちゃダメでしょう(ストーリー上、そうしないといけないのはわかるが、腹は立つ)
あとストレンジ、原因はピーターの無茶な注文かもしれんけど、呪文を失敗したのは自分がやん。ラストであっさりと承諾しすぎやろ。そこは大人なんだから、何か別のプランを考えるとかしないと(尺の都合もあるけど)
現実でも子どもが犠牲になる事はある。なので、そういう事がなくなるように自分達大人がしっかりしないといけないと思わされた。まさかアメコミ映画でそこまで考えさせられるとは思わなかったが。
・今後のマーベル作品が楽しみ
過去の作品(映画)は別の世界の出来事ということなら、今後、他のマーベル作品(X-MENやデッドプールなど)絡めたりできると思うので、楽しみである(ストーリーの中でマイルズのことを少し言ってたし、デッドプールの能力に第4の壁を越えるって能力もあるし、可能性はゼロではないと思う。スパイダーバースって作品もあるぐらいだし)
以上
何度も言うが実写映画で別の作品(映画)を取り込んで一本の映画にしてしまうというのは、凄いと思う。映画史に残る出来事になるんじゃないかと個人的には少し思ってるくらいである。
あと最後にハリウッド実写映画でレオパルドンを観たいのでマーベルだけではなく東映版のスパイダーマンも機会があるなら絡めてほしい😁(アメコミでは出てるから大丈夫でしょ)