「究極のエンタメ!お腹いっぱいのスペシャルバライティセット!」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム まべおさんの映画レビュー(感想・評価)
究極のエンタメ!お腹いっぱいのスペシャルバライティセット!
まずはこの特別な映画を観れたことを心から幸せに思う。
そして誰もが夢物語だと思っていたものを現実にしてくれて、全ての関係者の方々に深謝の意しかない。
「満足」や「面白かった」とかのレベルではない、言い表せないこの気持ち。
観終わったあとに、言葉が出ない。
もはや映画の域を超えた、「エンタメの究極体」ではないかと感じた。
今までマーベル映画を見守ってきた全てのファンへ、観たかったもの以上のものを与えてくれた。
豊富なオマージュのひとつひとつが我々ファンの鳥肌を立たせ、興奮と感動が150分止まらなかった。
もちろん「エンタメの究極体」と言いながらも、
イチ映画として、MCUスパイダーマン映画としても完璧であった。
誰もが感じたように、3部作の最後にして、
ピーターパーカーの宿命とも言える「大いなる責任」を一挙に背負わせた今作。
大先輩のスパイダーマン達に支えられるという他のピーターパーカーにはない形で、その責任を受け入れる展開は新鮮で激アツだった。
語りたいことは他にも沢山あるが、これだけは言いたい。
アンドリューガーフィールドがMJを救えたシーン。
言葉もなくただただ涙ぐむ。
あれこそ全米、いや全世界が、確実に泣いたシーンになるだろう。
あと3000回は観たい。
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※最後にひとりの映画ファンとして、感じたこと。
「こんなのマーベルファンじゃないと楽しめないじゃないか!」「マニア向けだ!」と憤慨している人も多いと思われる。
ただ残念ながら、それでいいのだ。
マーベルファンという既に大規模な人口があるなかで、
普通の映画好きに面白いと思ってもらう必要はもう無く、
いかにファンに最大限面白いと思わせ、マーベルを飽きさせずどんどん好きになってもらうことが大事というスタンスだと思う。
この「一見さんお断り」のようなシステムは少し寂しいものはあるが、
あらゆるモノ・サービスがターゲットを絞ることが主流となった時代(ベジタリアン専門店など、広く浅く受けるのではなく、狭く深く受けることが大切)、
なにも映画も万人に受ける必要はないのである。
この映画史における変化を考慮せず、
低い評価をつけることはいささか早計ではないか。