「つべこべ言わず、劇場で見届けよ!」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0つべこべ言わず、劇場で見届けよ!

2022年1月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

これはすごい!スパイダーマンを満喫できる極上の作品に仕上がっています。本作がマルチバースとなることは噂で聞いていましたが、まさかこんな夢のような贅沢な展開が実現するとは思いもしませんでした。すばらしすぎます!

ストーリーは、前作でミステリオを倒した時の映像からミステリオ殺害の容疑をかけられるとともに、正体を明かされたスパイダーマンことピーター・パーカーは、生活が一変してしまった自分と周囲の人たちの生活を守るため、ドクター・ストレンジにスパイダーマンの正体をみんなに忘れさせる魔術をかけてもらおうとするが、それが失敗して別世界のヴィランを呼び込んでしまい、元の世界を取り戻すために奮闘するというもの。

この別世界のヴィランというのが、サム・ライミ監督版「スパイダーマン」シリーズに登場したグリーン・ゴブリン、ドック・オク、サンドマン、マーク・ウェブ監督版「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのリザード、エレクトロなどで、まさにマルチバース!しかも、当時のキャストのままで、中でもウィレム・デフォーの怪演が光ります。正直なところ、サム・ライミ版の1作目しか観たことがないので、彼以外にはそれほどの思い入れはありませんでしたが、それでも十分興奮する展開でしたし、これを機に過去作もすべて鑑賞したくなりました。

このそうそうたる顔ぶれに加えて、本作ではさらにドクター・ストレンジを相手にしたアクションシーンもあり、これがまた見応え十分!ドクター・ストレンジの魔術により作り出されるミラー次元の映像は筆舌に尽くしがたく、ぜひ自身の目で見ていただきたいです。今回はIMAXで鑑賞したのですが、異次元に放り込まれたような没入感はハンパなかったです。

そして、物語の後半、別世界のヴィランの誰一人として見捨てずになんとかしようとするピーターの姿が、青臭くもあり、実にピーターらしくもあり、そしてスパイダーマンとしての成長をも感じさせるようでなかなかよかったです。しかし、そこからの悲しい別れが衝撃的でした。もうここから先は何を書いてもネタバレになりそうなので控えますが、終盤は涙が乾く間がなかったです。かっこよく、悲しく、せつない別れの数々。そんな中、大切な人を救えなかった後悔、怒りに任せて敵を殺してしまった後悔を、この世界で昇華させていくような伏線回収もお見事でした。

ラストバトル後、ドーナツ店やアパートで見せるピーターの表情からは、切なさや寂しさとともに、決意や覚悟のようなものも感じました。主演のトム・ホランドは、ピーター・パーカーと一体化したようなすばらしい演技でした。特に本作では、若さゆえの未熟さ、大切な人を失う悲しみ、復讐に燃える怒りや憎しみ、そしてこのラストに至るまでの心情の変化、さらにスーパーヒーローとしての成長が、ひしひしと伝わる熱演でした。彼のおかげで涙腺崩壊です。ひと回り大きく成長したスパイダーマンは、これからも親愛なる隣人として、私たちのそばにいつづけてくれるのだと思います。この名作をぜひ劇場でご覧ください。

おじゃる
NOBUさんのコメント
2022年1月9日

今晩は
 今作で一番驚いたのは、スパイダーマンシリーズを愛している人の多さでしたね。(だって、私がズルして金曜日に早めに上がって鑑賞し、レビューを挙げようかなあと思ったら、なんと、70名の方が既にレビューを投稿していた!)
 一方、個人的に好きな「ユンヒへ」の投稿は僅か・・。
 ウーム。恐るべき、マルチバース。
 ケレド、商売にも長けたマルチバース。
 深みに嵌らないようにと思いつつ、あのラストのラストは期待させれますねえ・・。では、又。返信不要です。

NOBU
talismanさんのコメント
2022年1月9日

初めて見たのでわからないことは多かった、でもトム・ホランドが適役で素晴らしかったことはわかりました。泣いたし🥲

talisman