劇場公開日 2021年8月27日

「多少混乱するも、劇場で観る価値あり」鳩の撃退法 Koheiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0多少混乱するも、劇場で観る価値あり

2021年8月28日
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鑑賞方法:映画館

原作は、直木賞作家・佐藤正午の小説である(佐世保出身・在住)。結局のところ「あれ、どこからが虚構でどこまでが現実だったんだっけ?」といった感じで、まさにミステリーの世界に引き込まれた(映画の中の現実が主人公の書く小説の内容とリンクしている、というか意図してそうさせている)。それゆえに、ミステリーに慣れていないと多少混乱するところではあるが、完璧にストーリーを理解しきっていなくても、登場人物一人一人の個性がすでに見どころたっぷりであり、俳優陣めあてでも十分に観る価値がある。主演・藤原竜也の情けない(クズっぽいところもありながらどこか憎めない)キャラは、友達に一人いると面白いだろうな、などとも思った。予告編では、土屋太鳳がもっとストーリーのカギを握っていそうな感じがしたが、実際はそうでもなかった。

Kohei