映画:フィッシュマンズのレビュー・感想・評価
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バンドを続けることの難しさ
私は知らなかったが、バンド「フィッシュマンズ」の誕生から現在に至るまでを、作詞作曲を担当していたボーカルの佐藤伸治が急逝するまでをメインに収録している。
バンドを維持する大変さが、音楽的才能とリーダーシップの両面からよく分かる。
佐藤伸治という人
彼がどう亡くなったかを描いている訳だけど、
それ以上に、
彼がどう生きたかが響いてくる映画だった。
熱い、深い、夢、夢。
彼を失った世界を生きるのが、心許なくなる。
彼がいないライブも、
彼が残していった夢のように見えて、
涙がとまらなかった
オレたちのサトちゃん
ほぼリアルタイムで聞いてた、あまり売れてなかったんだね。ロングシーズン、ウォーキングインザリズム、名曲多数。生前ラストのライブで日比谷野音のステージに立つサトちゃん、ガリガリだ😭彼の曲を聞くとここじゃないどこかに連れてかれる感じがいいんだよね。酒を大量に買い込んで観たので?長さを感じなかった✨Jポップのタオルを振り回すレゲェ風のバンドとは次元が違う音楽をやってたんだなと改めて感じました。元気なお母さんの姿が切ない。
佐藤さんに必死にしがみつこうとした人たちの話でもあるのかも
佐藤さんを中心にバンド周りで起こったことを紐解く。
主にインタビューで演奏シーンは少なめ。
佐藤さんは人間らしさもありながらどこまでもピュア。どこかへ行ってしまいそうなほどに。
そんな佐藤さんに必死にしがみつこうとした人たちの話でもあるのかも
演奏シーンは少ないけど見たことない映像がいっぱいで音楽資料としても楽しめる。
zakさんが音周りを編集してるそうで、最初の1音でグワッと胸を掴まれること多し。
「土曜日の夜」のレコーディング・シーンに震えました。
あの名曲が世に生まれた瞬間を見てると思うと誇張抜きで感動で涙が出ました。
複数人が集まって音楽を創る/奏でる”バンド”をやるってのはどういうことか。
レコード会社と契約してミュージシャンになるってのはどういうことか。
そんな普遍的なことも描かれている。
この映画がミュージシャンの人たちに突き刺さってるのをよく見かけるのも納得。
若い頃の柏原さんが長身でシュッとしててカッコいい!
欣ちゃんは誰よりも強烈な経験をしてて、深い話ばかりのはずなのに、すべてが軽く聴こえる喋り方はある意味すごい個性;
インタビュー中にこだま和文さんがくゆらすタバコの煙が美しく渋い。
すごいバンドだったんだな、と。
ライブ映像が、レコーディング風景が、MVメイキングが……どれもがオーラがあって絵になる。カリスマなだけじゃなく、とても人間的で、バンド的で、青春。
まぎれもなく日本の最高のバンドのひとつ。
このバンドの奇跡と凄さがわかる。
と同時に神格化してしまいそうな3人の人間的な部分も見れる…見えてしまうかもしれない。
日本の音楽史に残る名シーンをいくつも追体験できる。
見終わったあとは放心。
&めっちゃフィッシュマンズが見たくなる!ぜひ全国ツアーを!
『映画:フィッシュマンズ』を見終わって、映画館を出てYoutube Musicを起動して流れてきたのがPolarisの「季節」。あ、季節って……。ピースがハマった気がした。
”あたらしい季節に ぼくらは 物語奏でた”
Polarisのライブもめっちゃ見たい!
シネマートのブーストサウンドで!
オープニングのドラムのグルーヴで「うわっ凄いいいバンド!」と思った。茂木さんってスカパラの人だと思ってましたが、もともとはフィッシュマンズだったのですね...。でもなぜフィッシュマンズの名前を知らなかったんだろう...。その答えは映画の中で本人達も語っているようにそれほど売れていなかったと...。
ボーカルの存在感、生で体験したかった。
フィッシュマンズ聞き続けてうん十年の私。 欣ちゃんがフィッシュマン...
フィッシュマンズ聞き続けてうん十年の私。
欣ちゃんがフィッシュマンズのゆかりの地を辿る番組や、バンドの事を語るラジオ等聞いた事はありました。
このドキュメンタリーはあまり今まで無かったバンドの成功やその先の苦悩等が語られていて、今まで思っていたフイッシュマンズと違う角度から見れて面白かったです。
欲を言えばもっと曲が聞きたかった。
(そもそも3時間の作品なので余地が無いのだろうけど)
バンドのリアルなストーリー
フィッシュマンズは大好きなバンドだが3時間という長尺かつドキュメンタリーということで、観る前は正直寝てしまうかもとおもっていた。
が、蓋を開けてみれば3時間はあっというまだった。
個人的に特に印象深かったのは小嶋さんと柏原譲さんが脱退するに至った経緯、そのあたりを本人達が理由をはっきり語られたわけではないけど語られたことを繋げていったらはっきりとわかったような気がした。
まぁとにかく最高でした。
翌日まで余韻がかなりすごかったです。
丁寧に丁寧に描かれるバンドの物語です
上映後、茂木さん、監督、プロデューサーさんの舞台挨拶付きの回を鑑賞です。
上映時間3時間弱でフィッシュマンズというバンドの約10年をおさらいするような作品でした。時間が気にならない素晴らしい構成、内容、編集です。プロデューサーさんがデビュー当時からのフィッシュマンズの大ファンだそうで、きっと痒い所に手が届く内容になっているんでしょうね。僕は残念ながらフィッシュマンズの音楽は1、2曲程度しか知らない音楽ファンです。ですから彼らのことはよく知りませんし、こんなに沢山曲を聞くのは初めてでした。
ドキュメント映画作品としては初公開の音源、映像がたくさんあった(と思いますが)ので、ファンの方々は大変喜んだのではないでしょうか?僕としては佐藤さんの歌詞が描かれたノートの描写がグッときましたね。表現者って感じが伝わってきましたね。また、インタビューの密度が高かったと思います。誇大化するでも良い思い出だけを話すでもなく、みなさん真摯な言葉で過去をお話しされている感じがとてもよかったと思います。監督自身がインタビュー行ったと思いますが、とても良い聞き手だったのかな?って思います。みなさん、思い出したくないこともあったと(勝手に)思っていますが、しっかりお話いただいているので。だからでしょうね、妙な装飾物がない印象です。また、当時のバンドの空気まで伝わってくる感じでした。この点だけでもドキュメント作品としては素晴らしいですね。
作品はバンドの日記を1ページずつめくっていくように丁寧に展開していきます。本当に丁寧なんです。この神格化、伝説化しようとしていない等身大の描き方が本当に好感が持てます。故に、このバンドが産声をあげてからの出来事を見ていると、「あぁ、世の中の多くのバンドがこのような物語を持っているんだろうなぁ」って思います。バンドという集合のリアルな物語が本作に描かれています。そして、フィッシュマンズだからこそのエピソードがそこに乗ってくるのですね。その描き方が映画的ではないかもしれません。バンドのコアであった佐藤さんに思いっきりフォーカスをしていない点もフィッシュマンズというバンドを表しているのかもしれません。その点はすごく興味深かったですね。バンドの音はバンドが作る。という意思の表れではないでしょうか?映画もしかりってことで。
茂木さんが本作はあるチャプターの締めになったと仰ってました。なるほど。確かにそんな気がしました。総括みたいな感じです。ですから初心者にはもってこいですし、ファンの方は改めて「好き」を確認できるのではないでしょうか?僕はおかげさまで観賞後、フィッシュマンズを聴く機会が増えました。好きになりましたよ。
監督はカットしたインタビューが山ほどあるって仰ってました。制作の裏側もたくさんお話しいただいたと。(やはりインタビューのクオリィティ高いですね)いずれ映像として公開してほしいですね。
秀作でした。
観るべし
フィッシュマンズは名前は知ってて曲も聴いたことあったけど、はまらなかった。あの時代、レゲエやスカをめっちゃ聞いていたのに。なぜ聴いてないんだーってあの頃の自分に言いたい。スカパラの欣ちゃんがいたバンドだということで観に行ったのだが、観てよかったです。
「ナイトクルージング」を毎日聴いてます。
私がオジさんになっても
世代が同じなのに、フィッシュマンズというバンドをまっったく知らなかった。曲も聴いたことない、と思う。映画館の上映スケジュールをチェックしてた時、この映画なんだろうと予告を見てみた。細っこくて童顔の男の子が、ファルセットでふにゃーっと歌っている。なんか猫っぽい。そしてカテゴリーしづらい曲だにゃ。
こんな程度の興味で、3時間近くの長尺の映画を見た。あまりにもバンドを知らないため、私的には内容について何も言えない。ファンの人には、もしかしたら言いたいこともあるかもしれない。とにかく、佐藤伸治さんは、オジさんにはなれない運命の人だね。無理だろう、こんなに突き詰めちゃう人が長生きするの。やってることが修行僧だもん。終盤のライブ映像の佐藤さん、すでに顔がイっちゃってた。この顔はもうあの世に片足かかってるでしょう。
対して、茂木さんの明るさ、誠実さがいい。こうやって年を重ね、経験を重ね、苦しみを乗り越えて生きてきた。佐藤さんを除く立派なオジさん達が、若いままの佐藤さんの曲を奏でる。私は彼らが好きだ。オジさん万歳!
フィッシュマンズの曲をもっと聴いてみたいな。図書館にベスト盤でもないかと検索したら、CDはないけど、佐藤伸治詩集があった。隣にフジファブリックの志村正彦の詩集も…。確かに「さ」の次は「し」。生き急いだ2人が、仲良く並んでいた。偶然、偶然。
見てる間、ずっと気になってたんだけど、佐藤さんがたまに菅田将暉に見えた。中原中也にも少し似てるけど、目が特に菅田将暉っぽい。角度とかにもよるけど。あと、若い時の柏原譲さん、坂本龍一に似てない?
こんな感想ですいません。でも、かなり遅れたがフィッシュマンズに出会えて、良かった。
RSR
フィッシュマンズは大ファンでは無いけど、何となく気になる存在であったため、妻、長男と一緒に観に行った。
インタビューと古い映像の繰り返しで、構成はイマイチだが、だんだんと壊れていく佐藤伸治さんが可哀想だった。何度か北海道の野外フェス「ライジングサン・ロックフェス(RSR)」に来ていたのに(しかもトリで)未見であった事を後悔している。
SNSで女優の市川実日子さんが、一人でRSRのフィッシュマンズのパフォーマンスを観に来ていたと、誰かが呟いていた。
去った者と残された者
後追い世代でも分かるハット&ボーダー好き(?)サトちゃんの天才っぷり、周囲をひきつけるカリスマ性、そして繊細さやそれゆえの苦悩の日々と欣ちゃんの人の良さや包容力みたいなもの。まさしくLONG SEASON、人生や日本音楽史/シーンにおける一つの季節の終わりと始まりが巡っていく。
例えば歴代の伝説的バンドたち、ジョイ・ディヴィジョンからの残ったメンバーで結成されたニュー・オーダー、ニルヴァーナからのドラマーのデイヴ・グロールによるフー・ファイターズと違うバンドになることもあれば、その一方でフィッシュマンズのように残りのメンバーでその名前を背負い続けていくクイーンやマニックスもいる。向き合い方・乗り越え方に何が正解ということはない。おそらくそのどれもが正しく、誰よりもそばで一緒に生み出していた当人たちにしか分かりえない悲しみや苦しみ、喪失感に葛藤があるはずで、それらと向き合っては、去った者のためにも本当にいいと思う音楽を作り続けていく。表現者は表現してこそ、ミュージシャンは音楽を鳴らしてこそ。
バンドというものの音楽を聴くことは多いけれど、バンドなんて大体ろくな終わり方しないって歴史が幾度となく証明しているのに、なんで懲りずにするんだろうって思っていて、そんな気持ちは本作を見たからといって特に変わりはしなかった。確かに、去った者の不在はあまりに大きいけれども、それでも前を向いて、音楽を鳴らす。ちゃんと今日にまでつながっていた。
音楽映画において、映像が音楽に勝ることはほぼない。 フィッシュマン...
音楽映画において、映像が音楽に勝ることはほぼない。
フィッシュマンズは特別で、映画としてはただただ上手に語ってくれればよいのだが、この作品は語り口も最下級。早く終わることばかり願っていました。
ところで驚いたのが昔の音源から現存フィッシュマンズに切り替わった途端にゆらめきIN THE AIRすら古い歌謡曲に変わってしまったこと。フィッシュマンズはもういないのだ。
フィッシュマンズが好きでなくても楽しめる音楽ドキュメンタリー
“J-POP”はほぼ聴かないので、「フィッシュマンズ」は世代的に少し重なるのに知らなかった。大ヒット曲がないのだから仕方ない。
バブル景気が終わる頃から、短期間活動したらしいが(メジャーデビューから8年?)、冒頭でバブリーなオーストラリアでのレコーディング遠征が映されて面白かった。
このドキュメンタリー映画は、インタビューと当時の断片的な映像で占められ、音楽をじっくり聴くことはできない。
もともとの音源の質が良いものばかりではないので、映画館の大音響で曲を楽しもうなどとは、期待しない方が良いと思う。
なので帰宅後、CD「宇宙 ベスト・オブ・フィッシュマンズ」を聴いてみた。
ポリドール移籍後の方が、オリジナリティがあって評価が高いみたいだが、自分は移籍前の曲の方が好きだ。
どこかレゲエ風だが、忌野清志郎の歌い方もパクってたりして、ジャンル横断的で、才能がキラキラしている。
一方、ポリドール移籍後は・・・。
回りくどいし、少し脱力的だし、メロディーも良くないし、「この路線では、それほど売れないな」と思う。
病的で実験的な曲の方が、コアなファンの心に刺さって、カルトな人気を得るのかもしれないが、メインストリームにはなりづらいタイプの音楽だ。
曲を聴いた後で、改めて映画を振り返ってみると、このポリドール移籍前後で、いろいろと環境の変化があったことが、良く分かる。
ムリして“売れ筋”の曲を書いたのに売れなくて、ガッカリして世評から背を向け始めたこと。
ギターの小嶋が抜け、移籍後には専用のスタジオを持ったのに、キーボードのハカセも脱退したこと。
一般的に、ある程度売れたバンドが、途中でメンバーが替わったり、ソロになって、成功した例は少ないと思う。
なぜか分からないが、そのメンバーでなければ実現できない“何か”があるのだ。
佐藤は、もともと曲作りは人には見せなかったらしいが、曲ができあがった後のアレンジは、バンドに任せる部分も多かったようだ。
しかし、最後の頃には、バンドのメンバーが入り込む余地がないデモテープを作ってきたという。
“セルフプロデュース”を始めたのは移籍前からとはいえ、佐藤は自分の世界に入り込み過ぎてしまったのかもしれない。孤立を深め、だんだん暗く沈んでくるようすが、映像にも現れている気がする。
全部で172分もあるこの映画だが、最後はダレたとはいえ、“長い”とは感じさせなかった。
少しづつ、何かが生まれ、何かが壊れていく時間の流れが、とても緻密に記録されているからだ。
インタビューの内容は濃いし、みな、とても真剣だ。
自分も、「泣いた」とか、「佐藤は時代を先取りした孤高の天才だ」などと、気の利いたことを言えば良いのだろうが、そんな心にもないことを言うつもりはない。
「フィッシュマンズ」は、それほどすごいバンドとは自分は思わない。
しかし、自分のような「フィッシュマンズ」の曲が好きでない人間にとってさえ、短い期間に自らを燃やし尽くした独特なアーティストと、そのバンドの顛末を記録した本作品は、きっと、とても興味深いはずだ。
もしかしたら佐藤という人は、“神格化”されかねないのかもしれないが、この実録ドキュメンタリーは、良い解毒剤になるだろう。
ありがとうございました
高校生の時に、空中キャンプを聴いて、打ちのめされて以来、彼らの音楽に心酔し、聴くと必然的に自分の青春とオーバーラップしてしまう。
佐藤君の死後は、しばらく聞けなくなっていたものの、月日とともにその傷も癒え、やっぱり今でも酔っ払うと爆音で聴いてしまう。そんなかけがえのないバンド、フィッシュマンズ。
映画化の話を聞いて、観たい反面、観たくないような複雑な気持ちになった。
こんな気持ちになったのは、おそらく個人的にフィッシュマンズに対する気持ちは、他の人と共有できないし、したくもないと思っていたのと、過去の思い出と一緒に、自分の心の中にしまっておきたかったからかな。
でも、素直に、バンドの成長と解体の過程で、何が起きていたのか、知りたくなり、観にいくことを決意した。
結果として、鑑賞できて本当によかった。
想像以上に気持ちを揺さぶられ、数日経過した後も、音源を聴いてたまに涙ぐんだりする。
なによりも手嶋悠貴監督の誠実さと明晰さを感じる映画だった。
佐藤伸治を神格化することもなく、あくまで裏方に徹し、適度な距離感を保って、関係者の話を聞き、正確にバンドの歴史を辿ろうとするその姿に、愛おしささえ感じた。
監督がインタビューでも話しているように、まさにフィッシュマンズファンが見たい映画を作ってくれたと思う。
172分2500円と、ややハードルが高い映画ではあるが、実際に鑑賞すると、3時間弱は、あっという間に過ぎた。
また、フィッシュマンズのエンジニアのZAKが、音響を監修しており、音響がとても素晴らしいので、映画館で観るべき作品と感じた。
自分にとっては、今後も忘れ難い特別な作品となるだろう。
この映画を作成してくれたスタッフの方々や、手嶋監督や、フィッシュマンズの関係者の皆さん、素敵な作品を、本当にありがとうございます。
メロディーは独特だ。
フィッシュマンズを知らないで見たけど、なかなか興味深かった。メロディーが独特だと思った。最初の方小沢健二は個人的に絶対影響受けていると思った。私はアーティストは信者を作ったら敗けだと思っている。神になったら敗けだと思っている。フィッシュマン信者がいるか分からないけど、彼の事は孤高の天才と呼ばれているのを知り、孤高のアーティストであったのではないかと個人的に思う。
監督・編集が、、、
長年のファンです。
率直に思いを書かせていただきます。
佐藤さんの核心に迫れるかと思ったのですが、残念ですが、映画としては質の悪いドキュメンタリーでした。
せっかくバンドメンバーや関係者が語ってくれたのに、編集がインタビュー→過去映像→インタビューで飽き飽きしました。
感動させる素材や考えさせる素材、泣ける素材は多かったはずなのに、なぜこうなってしまったのか。非常に残念でした。映画の後に感極まる人は全くいないのが、悔しく思ったほどです。
大変失礼ですが、もう少しドキュメンタリーに長けている制作陣で見たかったと思いました。
無題
フィッシュマンズに関して、海外でのここ数年の人気に後押しされたかのように、国内でもフィッシュマンズに注目が集まっている部分もあるが、この映画を観ると、当時のフィッシュマンズが如何に売れていなかったかがよく分かった。同期だと言われるスピッツやウルフルズに比べれば遥かにポップな音楽ではない。プライベートスタジオ3部作は最初だけ辛うじてポップだが、後はビートルズで言う、「リボルバー」や「サージェント・ペパーズ」みたいなものである。佐藤伸治やメンバーを追い込んだものの正体はビートルズにもYMOにもあった。それは本物だけが持つ栄光と悲劇だと思う。この映画を観て、そう思った。そして、これは表現分野を売り物にする世界ではいつまでも続く解決出来ない課題だと思える。
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