「そして、鳥が降って来た」やすらぎの森 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
そして、鳥が降って来た
原題は、" Il pleuvait des oiseaux "
フランス語、全然わかんねー!って事で機械翻訳してみたら、あの絵画のタイトルだった。全てを失ったことを告げる風景は、絶望の記憶なんですね。
癒えない痛みを抱えながら、森の中で死を待つ生活を送る男たち。
愛によって、生きる事を選択をし直した者たち。
自分の死の時は、自分で決めると決めている男たち。
Tom Waitsの"Time"は1983年作のバラード。抽象的な歌詞は、ササくれた私たちの心に、寒暖が入り混じった過去を想起させてくれる子守唄。
包帯がとれるまでそばにいてあげると彼女は言った
でも そんなママっ子は引き際を知らないものさ
マチルダが船乗りに尋ねる
それは夢?それとも祈り?
目を閉じろ 息子よ
少しも痛くないから
時よ 時よ
時よ 時よ
時よ 時よ
愛する時が来たのさ
時よ 時よ
アカーン。これは、これは染みるーーーー。
もう何も残っていない、死を待つだけになった時。自分は何をするのだろうか。なんてことを、真剣に考えこんでしまう映画でした。死の時を思うより、まだ今は、今日を生きよう、と、考え直した次第です。
その場で司法取引らしき事を持ち出す保安官を、おそらく拒否したスティーブ。彼が最初から最後までイケメンで良かったw
良かった。
地味に深く染みてしまった。
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