100日間生きたワニのレビュー・感想・評価
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Twitterで追っていた人にこそ観て欲しい
人の足を引っ張る地獄の亡者みたいな奴らに邪魔されるというハンデを背負いながら公開された、上田慎一郎監督最新作。自分は観てないのに批判する奴らが一番嫌いです。
正直、ここまで前置きして「と言いながらも残念な出来でした」というオチになるのかなと思いながら行ったのですが・・・。
まさかの100日目からスタート。いや、まあみんな内容知って来ているんだからそれもありなのかもしれないけど・・・と思いながら観ていると、1時間しかない中エピソードをすっ飛ばして行きながら100日後に近づいて行きます。飛ばしすぎてワニとセンパイとの関係がおかしなことになっていました。そこはマイナスでしたが、映画の半分で原作終了。単行本にあった書き下ろしのところもさっと済ませ、ここからが誰も知らなかった第二部です。単行本の書き下ろしでは忘れているわけではないんだろうけど、なんかちょっとさっぱりしてるな、現実ってそんなもんかな、という感じでしたが、この追加部分によってそのモヤモヤも完全に解消されました。本当に観て良かったです。
映画にする必要があったのか謎
原作終了後の商業展開でより損している印象。ただ、内容や演出も薄いし、横道与之助の劣化コピーという印象…登場人物の感情が死んでいる様に感じて感情移入出来ない。ワニが居なくなった後に唐突に出てきたカエルが鬱陶しいし、ワニが死んだ理由も結局解らずじまい…どこに焦点を当てて観てよいかわからない作品。作画は原作通りで前衛的で上手い下手で図れるものではないがやや気味が悪い…挿入歌がこの作品には過剰に感じる…いきものがかりや亀田さんが悪い訳ではない…まとめると、映画館で上映するような物ではなく、YouTubeで無料配信するレベル…素人の感想ですが…本当に残念…
ネタになるようなひどい作品ではない
100日後も生きていくヒト
上田慎一郎監督の作品は『カメラを止めるな!』のみ鑑賞済。ふくだみゆき監督作品は初見。
原作は話題になり始めてから飛び飛びで見てざっくり知ってる程度。
一年前原作が終了した時に批判の的になったものの、原作を題材にした映画が公開された今なお劇場の席予約ページへのいたずら、映画の感想ページへ未観賞なのに誹謗中傷・別の作品の感想を書くなどただのリンチの様な状態に辟易し、正直それまで観るつもりは無かったものの観ないことがそのリンチに間接的に関わってしまう様な気がして、ちゃんと観賞した上で良かったか良くなかったかを自分の中で咀嚼する為に観に行った。
結果、名作!と称賛する程ではないものの、俗に言う駄作やクソ映画では無い、現在だからこそ結構刺さる作品だと思った。
前半の内容は上田監督が『この平凡な素晴らしき日常。そんな日常のコマとコマの間に流れる時間を描きたい。』『最初は実写映画として考えていて。ワニのかぶりものではなく、人間に置き換えて実写化を企画していたんです』と語ってる通り、アニメなのにアニメよりも実写映画に近い生々しさがある演技や間の取り方が絶妙で、登場人物が擬人化した動物かつ絵本の様なデフォルメされてるにも関わらず学校や職場での友達として会ったことがある様な親近感が湧いた。
ワニくんの恋のシーンも友達の恋愛を見守っている様で、思わず友達として一言アドバイスしたくなるほどだった。
そんなワニくんがネズミくんに「今告白せずに後悔するか、告白して後悔するか」って選択を迫られて(少なくとも劇中は)言われてから躊躇せずに告白しに行くのを見て、コロナ禍以前に後で行かずに後悔しそうなイベントへはお金や距離の問題が無い限り休日の度にそこここへ積極的に行っていたことと、今はその気持ちを忘れていたことを思い出した。
そして後半は、ワニくんを失って溜り場だったネズミくんの自宅に集まらなくなったり、いつも食べに行ってたラーメン屋に行かなくなり自宅でラーメンを食べるシーンが、(登場人物がマスクを着けてないってだけで)そのままコロナ禍を経て友達同士の旅行やイベントごとなどの集まりが減ったり無くなり、緊急事態宣言が明けても以前の様に遠出をしなくなっている今の自分の状況にも見えてきてた。
そんな中で積極的に人と関わっていこうとするカエルくんと、そのカエルくんが「今告白せずに後悔するか、告白して後悔するか」ってセリフを引用していることが、カエルくんがワニくんがいなくなって(世界がコロナによって変わって)しまっても新しいことに挑戦しようとするコロナ以前のあの気持ちを忘れないことを伝えてくれてる気がした。
個人的にはいくつか気になった所もあった。
・劇中出てくるラーメンとみかんはシチュエーション込みで観賞後めちゃめちゃ食いたくなった
・映画の中で一番描き込まれてる物が桜の蕾だったのはツッコミ所なのかな?(笑った)
・ネズミくんの顔が脳天辺りの輪郭を描いてないのでネズミじゃなくUMAを見ている様な違和感があり、最後まで慣れなかった
・若干音楽は泣き所を演出しようとする誇張表現は感じたけれど、個人的な塩梅かも。
・自分もそこそこ感情移入していたものの、後ろの席で見てたおじいさんは笑いのシーンでは思わず声が出ちゃう位笑ってたので、ネットでいつでも友達と繋がれる若者よりも高齢者の方が感情移入したり刺さるのかも。
上田監督が『制作が始まった矢先、コロナ禍となり世界は一変しました。それに伴って脚本を大きく書き直しました。時代を越える普遍的な物語でありながら、今しか創れなかった、今観て欲しい映画にもなると思っています。』と言っていたけれど、(公開延期したのが結果的に)確かにコロナ以前でもコロナが収まった後でもない今見るからこそ私達に伝わるメッセージ性があったと思う。
SNSで連載してた作品は結末を見届ける『100日後に死ぬワニ』だったけど、映画版は結末を見送る『100日間生きたワニ』なんじゃないかと思ったし、原作観たから映画はいいやって決めつけてる人こそ見て欲しい作品。
正直に言わせて貰いたい。そしてこれは決して悪意とかではなく、これか...
正直に言わせて貰いたい。そしてこれは決して悪意とかではなく、これからの映画製作に精進して貰いたいがために良かれと思っての感想なので、甘んじて受け入れて欲しい
↓本文↓
ハッキリ言ってクソです
ゴージャスのネタ1時間見た方がマシ
お前はもう死んでいる
いちイラストレーターのSNS投稿から始まり
100日後に死ぬという予告から話題となった
4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」
リアルタイムで迫る100日目を目前にして
突然テレビが取り上げだし芸能人が最終回予想
などの展開をし始めた時に界隈は
「きな臭い」と思い始めその100日目が
終わったとたんにコラボ企画のオンパレード
そこで一気に冷め100日後の死は
リアルの大爆死に変わり
数日で閉店するコラボカフェや
グッズ在庫の山など見るも無残な結果に
終わりました
・・しかしまだ終わったわけではなく
アナウンスされていた通りの映画化作品が
皆がもう忘れたころにまたネタ投下されてしまいました
なんか本は30万部売れたって言うから
それなりに観に行く人いる…のか?
と思ってたんですが
公開初日初回上映からガラガラとは
やはり完全に商機を逃がしたという事ですね
その感想ですが
前述のとおり100日目にどう死ぬかという興味で
皆見ていたものを冒頭にいきなり死ぬシーン
を見せてから巻き戻るという
原作のツボをスポイルする本末転倒な前半
後半は映画オリジナルのカエルが
ただでさえ苦痛なところを神経を逆なで
するようなウザキャラを披露し
主人公ポジションにとって代わるという
悲惨な状況
誰得だったんでしょう
いっそアフレコした俳優陣で擬人化して
実写映像化した方が客呼べたと思います
そんなことしても怒る人はいないでしょう
カネを出して観る必要はないと思います
出しちゃったけど
メンバーズデーで1100円で済みました
若者の生態を観察するつもりになれば
絵柄は「鷹の爪」などのフラッシュ系アニメーションの表現に近い。
手前にフォーカスをあてて奥をぼかしたり、環境光(病室や夕焼け)による色変化など、撮影に少し手がかかっている。
序盤は中割枚数が少ないカットもあって、ややカクついているため、一部「紙しばい」と言われるのは仕方ないかも。動画、仕上げは海外撒き。
若者言葉での会話が、日常会話と同じテンポで展開されて耳慣れないが、若者の行動を切り取ろうという意図があるようだ。
初デートに誘うライン画面の演出は、リアルなテンポでキャラクターと一緒に「やったね、よかったね」という気持ちになるので、一定の効果がありそう。
上映時間は63分で、料金が一般作と同じ設定なのはやや疑問で、少し安めの設定でも良かったかも。
アニメーションディレクトは湖川友謙さん。制作は東宝出資のTIA。
100日後の話は良かった 低予算アニメが好きなら有り
NHK教育辺りでやってそうな低予算の5分アニメをまとめて見ているような雰囲気でしたが、そういうのはそれなりに好きなので有りでした。ストーリー的にはワニが死んだ100日後、映画後半の話は面白かったと思います。
ワニの死後にふさぎ込み、トラウマになってオートバイに乗れなくなっていたネズミが再起し、疎遠になっていた友達との交流も再開し、レーサーになる夢に挑戦する希望のある後味の良い終わり方でした。
漫画で100日後の話をやっていたのかは知りません。ワニが死ぬ100日目の少し前にネットの異様な盛り上がりを見てこの物語を知りましたが、ワニが死んだ直後に告知される追悼ショップのPR、コロナ下なのにものすごい速さと量で展開される関連商品に生臭さを感じ離れてしまいました。
古くて変なたとえですが、漫画「タッチ」で主役級の人物が死んだ直後に雑誌で大々的に追悼キャンペーンなどされていたらどんな感じになるのかな、などと考えてしまいました。
派手な広告展開などせず、もう少し地道にやっていればもっと素直に評価できたかなと思います。
映画化によって敷居を高くしすぎたか?
観る人の人生感(経験)で評価が分かれる作品なのかもしれない
炎上騒動を発端にした荒らし行為とか、公開時期も延期したうえで結局最悪の時期になってしまった本作品ですが、最近身近な人が何人か亡くなった自分にとっては、すごく刺さる作品でした。
人であってもペットであっても、いなくなった後も周りの人の日常は続きます。
作品中のねずみ君ほどではないですが、あれだけ好きだったものに興味が持てなくなったり、生活が荒れ気味になったりすることは自分にもありました。
死って簡単には割り切れるものでもないですし、ふとしたことで思い出したりして感情を乱されるんですよね。
ねずみ君には幸せになってほしいなあ。
ウザイと評判のカエル君ですが、程度の差はあっても現実にもああいうタイプの人はたくさんいますね。もしかすると自分もカエル君タイプなのかもしれないな。
カエル君にも幸せになってほしいなあ。
豪華な声優陣・挿入歌に反し、映像のほうはものすごく低予算で作られた印象です。
絶妙な間をおいている(と思われる)場面も「予算カットの影響か?」と邪念が入ってしまうくらいに絵が動かないです。(まあ原作の影響が大きいのでしょうが)
そのうえ上映時間約1時間と短いこともあり、フルプライスで観る作品かといわれると正直微妙です。(自分は割引料金で鑑賞)
あまり詰め込みすぎて長くなると間延びする題材なので、自分としてはちょうどいい上映時間だと思いましたが、1時間未満のショート作品で公開したほうがよかったのかもしれませんね。
「死」というものに接する機会がまだない人にとってはもしかすると意味がわからない作品かもしれません。
自分の上映回には何組か子連れが来ていましたが子供は退屈そうでした。そりゃそうでしょう。この作品には盛り上がるところとか一切ないんですから。
小さいお子さんには、素直にジブリとかアンパンマンとか見せておいたほうがみんな幸せになれますよ。
お金を出してまで見る価値はない
100ワニについてはネット上でも色々と言われていたけれど作品自体は悪いものではなかったからと期待して映画を見に行ったら何処にも泣ける要素がなく
、終始淡々とした雰囲気で山場などもない日常を見させられる感じでした。
上映時間も他の映画に比べてかなり短くこれで他の映画と同じ料金かと思うとかなり損した気分になりますね。
また、他の観客の様子を見ても誰一人として泣いておらず、感動を求めている方にはお勧めしません。
映画全体として効果音やBGMが少なく非常に感情移入しにくいのが冷めてしまう一因でもあるかと思いました。
まるでNHKの小さい子が見るような子供向けアニメを見させられている気分でとても退屈な作品でした。
約束された駄作
この映画は、ウェブ漫画の「100日後に死ぬワニ」のアニメ映画版
たぶん、ほとんどの人がこの漫画の結末をわかっていると思うので
結末をわかっている人に対して、世界観を壊さず予想以上のおもしろさを提供するという
ものすごい高いハードルがある
内容はまず100日後のワニの死から始まり
そこから、1日目から99日目までダイジェストのストーリーがあり
そのあとで100日後のオリジナルストーリーが始まる
結論から書くと
思ったよりもまとまっており悪くなかった
しかし、予想以上のおもしろさはなかった
劇中劇の映画のシーンやゲームのシーンも凝っている
個人的に作画崩壊というのはあまり感じなかった
ネズミのセリフとかはキャラクターのせいなのか
ウザいところがあって
アニメオリジナルのカエルは態度がもっとウザく感じる
どうでもいいが、ワニの母親のセリフが多いせいか
父親のセリフが少なすぎる感じがした
全体的に悪いわけではないが
映画は1時間程度で値段は割高のようだし、
キャラクターの魅力があるとも言えない
そもそも、原作自体が100日後にどうなるのか読者が気になって読むという感じで
もともと映画には不向きだった
だから、よっぽど100ワニが好きな人でない限りおススメできない
クソ映画だと思ってみてみると、個人的にはそうでもない感じでした
賛否両論あると思うが
とてもよかった
見て良かったと思いました。
前半は原作とおなじエピソードを使いながら、断片的にならずに一連のストーリーとして構成されていて、原作を読んで展開を知っていても気にならずに、そのまま物語に入り込めました。これは多分に冒頭のエピソード(と全体の構成)のうまさで、原作を1日1日追っていたのとおなじ感覚を味わえたように思います。
後半はオリジナルストーリーでした。癖のあるキャラは登場するものの、物語的に必然性が感じられ、むしろ原作に必要な部分を補完しているように感じました。特に、エンディングは素直に感動し、泣いてしまいました。
恋人、友達を亡くしたがある方は少なくないと思いますし、自分もその1人ですが、結局大切なのは遺された人が亡くした人をどう心に位置付け、どう生きるかだと思います。色々批判のあった原作ですしその商業的展開等に自分も否定的な部分もありますが、原作そのものはそのメッセージを感じるものでしたし、この映画はさらにその先を見せてくれたように感じました。
とてもおすすめの映画です。
絵本の世界
正当に評価されるべき映画
7歳の娘(原作未読、先入観なし)がCMや番宣で興味を持ち、渋々 一緒に鑑賞に行きました。
私も原作未読ですが世間での炎上っぷりは把握していたので、ほんとに渋々・・・
ですが、
この映画、もっと正当に評価されるべきじゃないでしょうか。
「最初から最後まで目が離せなくて、ずっとおもしろかった」・・・とは言いません。
しっとりじっくりとした映画です。
前半は何度か値落ちしそうになりましたが、後半は集中し、カエルくんや友人たちの動向や意図を追っていました。
ラストも私は納得しました。
普通の人間の(・・・動物か)普通の日常をどこか客観的に追っている映画です。
ドラマティックなことが起きているのに、ドラマティックな演出などもせず、淡々と・・
当然、隣の7歳の娘(感受性ゼロ)は途中で飽きていましたが、
60分という短さもあり、最後まで頑張ってくれました。
絵も声優さんも文字も音楽も雰囲気がマッチしていて、私は好きでした。
万人におすすめはしませんが、こんな映画があってもいいのではないでしょうか。
少なくとも酷評されるべき映画ではありません。
(あまりの不遇っぷりに我慢できず、初レビューしました)
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