「原作を追ってきたものとして。」100日間生きたワニ gagaさんの映画レビュー(感想・評価)
原作を追ってきたものとして。
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そもそもリアルタイムにワニの人生を追うというコンテンツだったからこそ盛り上がったものを刹那的な映画として作りかえる時点でこの企画はダメだった。
ワニくんが死んだその後を描くという部分については良いアイデアに思えるが、やはり開始30分弱でワニくんが死ぬというRTAを見せられては気持ちの移入のしようがないし、原作を見てる事前提でつくっている時点で一つの映画として身内感漂う自己満作品としてとらえる他ない。
後半のカエルくんの登場で、かつてのワニくんポジションにはまっていく内容は果たして必要だったのだろうか。
個人的にはワニくんという存在をもっとゆっくり偲びながら、仲間たちがそれぞれの人生を歩んでいく物語を描いたほうが、死生観という意味でもメッセージが伝わりやすかったのでは?
いずれにしても大金を払ってスクリーンに観に行く価値があるかというと、よっぽどのワニファン以外はオススメしない。
原作が大好きだった人たちほど、映画としての出来もさることながら、自分の思いを裏切られる内容になってしまっているからだ。
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