「ネリーとマリオンのおうち」秘密の森の、その向こう 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
ネリーとマリオンのおうち
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双子の少女というと、どうしてもダイアン・アーバスの作品、ひいてはキューブリックの「シャイニング」を思い浮かべてしまうが、何かしら不穏なイメージがよぎるのは、そのせいなのだろう。もっとも演じる少女たちは双子だが、物語の設定上はそうではない。
タイトルの「秘密の森の〜」も意図的に謎めいたイメージを増幅しているが、原題は“小さなママ”で、いきなりネタを割っている。
上映時間も含めて、小品という感じだ。良質ではあるが、さほど深い感興を呼ぶものでもない。ディテールの描写は丁寧で、印象に残る場面は多いが(少女がスナック菓子を咀嚼する音とか)。
同じ顔の少女を見て、お父さんが何の反応も示さないのがナゾだ。
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