「不思議な物語でかつ静かに淡々と展開する作品なのに飽きさせない芸術性」秘密の森の、その向こう にちさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議な物語でかつ静かに淡々と展開する作品なのに飽きさせない芸術性
原作はPetite mamanで「小さなママ」といったところか。監督はセリーヌ・シアマ。
本作は「8歳の少女が自分と同じ歳のころのママと出会い一緒に遊ぶ」という非常に不思議な設定だし、全体を通じてそのトーンは非常に控えめで大きな起承転結や音楽による演出もほとんどなく、一歩間違えればただ淡々とよくわからない物語が展開されていく退屈な作品となるところを、不思議と最後まで飽きさせず調和の取れた作品となっており、73分という少し短めの時間でちょうどよく「これがセンスか」と思わせるものがあった。
この監督の他の作品も観てみたいと思う作品だった。
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