「クレープのひっくり返し方」秘密の森の、その向こう Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
クレープのひっくり返し方
ドラえもんで見たようなシチュエーションではあるが、「ええっ!」とか「うそっ」と言ったリアクションを知らぬ幼い8歳児の会話が淡々と時空の歪みをフラットに行き来する。にゃははと普通にふざけあうキッチンのシーンが眩い。歩き方や佇まいが実に8歳。子供の扱いがうまい。
母の最後の微笑みに秘された23年間が、身に覚えのある観ている自身の過去と重なり、吸い込まれるように感じるのはSF設定ならではの後味である。
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