イントロダクションのレビュー・感想・評価
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Another B&W H'Ordeuvre from Hong
In Hong Sangsoo's easily digestible, unusually short but extraordinarily complete low-budget filmography, the director isn't perturbed to reinvent the wheel. The films are personal musings jotted out as a blog, while his astute cinematic language engrossingly enlightens. Introduction is more subdued even for Hong's standards, which makes an explosive dinner conversation comparatively climactic.
これは流石に
何かが起こりそうで起こらなそうで結局起こるんだけどそんなに大した事件じゃない、そういうホン・サンス映画の雰囲気が好きなのですが、さすがにこれはのっぺりし過ぎじゃなかろうか?しかも、わざとなのかな?時間の経過が全然表現されてない。前に見たホン・サンス作品でも自制がスゴイ分かりづらかったからまあわざとなんだろうね。上映時間60何分ってのも変だし、何か企画モノなのかね?見なきゃ良かった!ってほどでもないけど、期待しすぎたので肩透かし。
会話の内容、間の入れ方が、まさにホン・サンス監督作品的としか言いようのない一作
ここしばらく上映時間100分前後のコンパクトな作品を精力的に発表している、ホン・サンス監督の作品です。 随所で登場する二人の登場人物が間を取りつつ対話を重ねていく場面は、この監督の作品で頻出する、持ち味といってもよい構図です。「あれっ、この場面って別の作品でも観なかったっけ?」と既視感に襲われるほどに。 『小説家の映画』(2023)など監督のいくつかの先行作と同様、本作はモノクローム作品です。しかしややコントラストが強めだった『小説家の映画』とやや画調が異なっていて、中間域の諧調表現が非常に豊かで、その滑らかさが強い印象を残します。 登場人物たちは終始穏やかな口調で会話を交わすものの、いったい彼らがどんな関係で、なぜここにいるのか、といった背景描写が多いとは言えないため、少なからぬ観客は「今一体何を見せられているんだろう?」と戸惑うことになるでしょう。 ただその種明かしが完全になされることは結末までないし、関係性も背景も見えなくてもなんとなく余韻は残るので、あまり一つ一つの描写の意味を考えこまずに観る、という姿勢が最適解かも。 本作に限らずサンス監督の作品の字幕は非常に丁寧な言葉づかいが印象的です。おそらく原語の表現に忠実なんだと思いますが、原語の韓国語のニュアンスが実際はどのようなものなのか、気になってきました!
何が良いのかわからん
将来の進路が決まらないヨンホが折り合いの悪い父、海外へと旅立った恋人ジュウォンなどと話をしてる様子が映されてた。 何を見せられてるのかさっぱりわからず、モノクロの意味もわからず、ただ眠いだけだった。 良さがわからなかった。
実験的作品という印象です。
ホン・サンス監督作品は「逃げた女」しか見た事がないですが、その作品がとても良かったので本作も鑑賞です。 主人公の男性が3つのシチュエーションに登場するオムニバス(と言っていいのかな?)作品です。明確なストーリーは明示されることなく、「逃げた女」同様に、観客自身が作品から入ってきた情報をもとに理解と想像力で行間を埋めていく作品でした。そういう作品は大好きなので、ホン・サンス作品は僕には合っているのでしょうが、今作についてはちょっと追いきれませんでした。そこはかとない主人公の人生への「漂い」「迷い」「戸惑い」などなどが感じられるものの、もう一歩、二歩踏み込んだ先に何かあるはずなのに、わからないー!力が足りないー!って感じだったのです。 3つのシチュエーションにはきっと描くべきことに合わせた切り取り方をしていると思うのです。時間軸や主人公が合う人、その場面含め。3つのピースから何かを浮かび上がらせるってやり方はどこか実験的なイメージです。きっと主人公を浮かび上がらせる3つのピースだったんでしょうが、できれば3つを横串で貫いてくれる「何か」があればもうちょいと分かりやすかったのでは?なんて、ホン・サンス初心者は思うのであります。 「抱擁」ってのがキーワードだったってことを観賞後に知りました。あぁ、注力しておけばよかった。そこに何かがったんだなぁ。今後ホン・サンス作品見るときは事前に作品紹介を熟読しておこう。本作は僕には難解でした。
過大評価、大衆は観る必要なし
前に見て嫌いなホン・サンスを観てみる。やっぱり嫌いですね。 映画というより映画風に留めるのがカッコいいと評価する人もいるんだろうけど、大衆より批評家に向けている印象がやはり強い。それでペイできるだけの世界的評価なんでしょう。動きに対する感性の鈍さは批評家はどう観てるんだろう。
漠然とした良く分かんなさがずっと続いて行って 逆に最後まで休みなく...
漠然とした良く分かんなさがずっと続いて行って 逆に最後まで休みなく より多くを理解しようとずっと努力し続けた。 見終わった今も「理解した」とははっきり言えないけど でも所々で ずっしりと心に響いたシーンがいくつかあったことは確か。 もしシリーズ化されたら 間違いなく追い続ける。
うーむ、なかなかのマニアックさ…。韓国映画で増えていくのかな?
今年186本目(合計462本目/今月(2022年6月度)33本目)。 「はい、泳げません」から30分移動してこちら。そもそも現在放映している映画館が少ないみたいですね。 ドイツ?を舞台に、韓国人どうしで「紹介」(イントロダクション=introduction)に関する哲学的っぽい話題を3部から構成させる(10分、20分、30分、くらいなイメージ)という展開です。また、最初に「2020年にかけて撮影されました」と表示されますが、ここの予告編などからもわかる通り、モノクロ映画です。 ドイツ?かどうかというのは余り本質論ではなく(事実、どこの国か不明ですが(フランスかも?ただ、「ベルリン」という話は出るので、おそらくドイツ))、日本にもコリアタウンがあるように、世界の各国にあるコリアタウンに在住する韓国人の方の話だけで大半話が進みます(ドイツ人?もフランス人?も一切でないし、いわゆるエンディングロールが「1画面」で終わるというほど登場人物がいない…)。 なかなかに哲学的な内容で、全部理解しようと思うと結構、韓国文化に精通していないと難しいんじゃないかな…という印象です。また、大阪市で韓国映画が見たい!となればシネマートですが、主にフランス映画や哲学的な内容を多く扱うテアトル梅田さんだったのもなるほどなぁ…というところです(別にシネマートでやってはいけない、という趣旨ではない)。 確かに全部理解するのは非常に困難だし、隣国の文化といえどもほとんど類推がきかないような結構高度な話をしたりするあたり、結構難易度は高めです。といっても60分ちょっとという短い映画で、「こういう作品もありかな」というところです。 趣旨が理解しがたいなどは確かにありますが、この手の映画(個人的には哲学枠、とか呼んでいたりする)は逆に全部説明するほうがかえって「意図することころをよく考えてね」という趣旨を没却することになりますし、字幕などに日本語のミスはなく、単純に「作者 vs 視聴者の知識勝負」という点ではフェアといえるので(いきなりとんでもないマニアックな話を突如するというアンフェアな状況ではない)、減点なしです。 ※ 哲学的な内容で、理系文系どちらかに分類せよと言われたら、どう考えても「文系・哲学」というところなのでしょうね。
韓国のロメール?
さすが「韓国のエリック・ロメール」といわれるだけあって、会話中心&シンプルで雰囲気の良い作品。キーとなるのは三つの抱擁。虚ろで気怠げな主人公が、抱擁の時だけ少し「熱」を発するような気がして。。ドラマチックな展開を求める人にはちょっと物足りないかもしれませんが、そんな淡い変化を楽しむ感じの映画だと思いました。
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