アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイドのレビュー・感想・評価
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真面目なSFです
昨年劇場で見て、アマプラに配信が来ていたので再度鑑賞。
序盤のどこかズレた理想の美男アンドロイドに辟易する女性とのやり取りはコミカルで楽しかったです。そのやり取りでアンドロイドもまた少しずつ学習し成長していく…AIってこういうののことじゃなかったっけ?と、別作品について思いを馳せてしまいました。
しかし終盤に掛けては孤独に寄り添ってくれる優しいアンドロイドを、易きに流れる人の習性に警鐘を鳴らすという形で拒絶する彼女の強さが少し悲しかったです。
でもあのラスト、はっきりとは描写されてないんですよね……彼女はあの後どうしたのか…想像が膨らみます。
結論のモノローグが難しかった。
実験結果のモノローグが肝なのに、字幕追い切らなくて無念。
主人公の結論はアンドロイドは恋人にはなり得ないってことだったと思うけど、そこをちゃんと理解したかったな。吹替でみたいけど、吹替作ってくれるかな?
私はアンドロイドで欲望や寂しさはだいぶ埋まるんちゃうかなって思ってる。想像では。だから主人公の結論、知りたい。
かなり真面目なSFです。
考えさせられる
最初のエラー起こしてトムが連れ去られて行くシーンでこの映画にグッと惹き込まれた。そしてトムと愛し合うようになるのも規定路線。ただアンドロイドと知っていれば、虚しくなる。感情を持たない動物と触れ合ってもすぐに飽きるだろう。昔、ロボットのペットが発売されたと思うけど、今もあるのだろうか?これが普及しなかったようにロボットには人間の役目は無理なのだ。でも介護とかには逆に人間より優れていると思うので裕福な人々にはそのようなロボットが開発利用される様になるのかも知れない。ロボットの掃除機は現在普及してきている。次はロボットの介護や配達、運転など活躍を期待している。
ゾクリとくる後味
楔形文字のベテラン研究者と超美形アンドロイド(ダン・スティーブンス!)の期間限定の同居実験。全ドイツ女性の憧れを投影していてもヒロインのツボにはちっともハマらなかったアンドロイドが、共に暮らすうちにどんどんヒロインの好みになり・・・。
その過程にユーモアありエスプリありで、クスクスしたりニヤリとしたりホロリときたり。ハッピーエンドなのにゾクリとくる危機感のような後味をもたらすところが、この映画の真骨頂かもしれない。
AIの解析で人の気持ちや本音をここまで探しあて、寄り添えるとしたら、人間と付き合う意味は果たして・・・⁈
数字に強いのね
ダン・スティーブンスも凄かったけど、ロボットってばれたあとのサンドラヒュラーの微妙なロボット味の醸し出し方がまた凄かった。
人間をおちょくるトムが可愛かったー。トムにコーヒー淹れてもらいたい。散らかった部屋片付けてもらったり元に戻してもらったりして欲しい。
などなど妄想するのも楽しめる。
アンドロイドを知って人間がどんなものかを思い知らされる作品でした。
邦画では観られないアプローチ
終わり方が好きです。
どんでん返しに慣れているので(?)、こういった余韻や衝撃は新鮮だし新作として劇場で観られて良かった。
背景が重ならずとも主人公に共感してしまいました。「まるで自分と〜」の台詞は言ってしまいそう。
私にとって屈指の「愛について」な映画となりました。
日本でもし同じ題材になったら、きっと最初は浮かれ続きで、なんだかどちらかがピンチになって、愛の意味を知りハッピーエンド!と真逆な展開になりそうです。
アンドロイドと人間のラブコメ
朝、先に起きたアルマが、寒さを感じないことがわかってるのにトムに毛布をかけ、起こさないようにそっと歩き、味など分からないトムに美味しいゆで玉子を作るために心を込める場面がある。残念なことに私はこの時のアルマの涙の意味がマジで分からない。人間の心の機微はトムに聞くのが1番だがまあヨシとしよう。♪ヽ(´▽`)/
もう1つ何か意味があると思うけど私にはよくわからない場面がある。交差点で歩行者がアルマの隣の車に文句を言っている。見ていたアルマにも「見るなクソ女」というところだ。特に意味はないのかもしれないがまあヨシとしよう。♪ヽ(´▽`)/ 。
ある日、62歳の男性と女性アンドロイドのカップルに出会いアルマの心が揺れる。だけど、トムのモニターの総合評価でアルマはアンドロイドに対し肯定的な意見を述べるが、アンドロイドを伴侶にする点に関しては反対する。
最後の場面、アルマが少女の頃過ごした場所に行くとトムが待っている。歩いてきたから時間がかかったと言う。「長く待ってたの?」 「そうでもない」 「いつから?」 「3日間」 。ちょっと笑ってしまうけどなんかいい感じの会話だ。卓球台に寝そべるアルマ。鳥がさえずり雲が流れる。アルマが少女時代の淡い恋を語る所で物語は終わる。この後どうなるのだろう。「今は生涯わたしの前から消えないあなたがいる」なんて野暮なモノローグは入らないけど、私はアルマとトムが一緒になってほしい。
2022/1/15(土) A
. .1/20(木) 晴 A
アルマは薔薇のアロマ風呂には興味なし
古代楔状文字の女性研究者のアルマがある企業が開発した恋人用アンドロイドの期間限定のお試し試験(臨床治験)に応募するという話し。ベルリンが舞台のドイツ製作映画。監督は50台の女性。
最近見た潜水夫が水の妖精と付き合う👨❤️👩映画(ドイツ製作)も女性監督だったような。ドイツ製作映画はなかなか少ないので興味がわきました。
主人公のアルマは40代半ばの美人研究者で、研究資金調達目当てだったようで、最初からあまりノリノリではない設定。企業にとっては適切な治験参加者ではなかったと思います❗
そのせいか、最初からイライラしました。
肉体的な直接描写は最小限。AI技術は素晴らしいので、研究助手としては最高です。いち早くライバル研究者が論文を発表したことを伝える場面は先を越された研究者の悔しさがよく伝わって来ました。やけ酒場面ではアンドロイドに「呑むなら乗るな」と言われてしまいます。悲しい😢なぁ。
アンドロイドは青い瞳の年下イケメン。フランス映画だったらなぁと思ってしまいました。
アルマは薔薇のアロマ風呂には興味なし。非常に残念でした。
男がキャンドル灯して薔薇の花びらを浮かべた風呂でうっとりしている場面は要らね~よ。
ロマンスドール(蒼井優のダッチワイフ映画)や男性宇宙飛行士用のAIアンドロイド映画のAIライジングの逆バージョンを期待し過ぎました。
やはり、ドイツ人女性は真面目で堅い印象がありますね。主人公も初恋のときめきとトラウマが忘れられない、うぶな中年女性の設定です。
そして、もうひとつのテーマはおひとりさまです。
認知症の実の父親の描写が対比として効いています。子供ができた元カレも。
最後に夜の路上で出会う62歳男性と女性型アンドロイドカップル。男性の告白にはリアルな喜びが感じられました。これからは宇宙旅行よりもAIロマンスドールにお金をかける時代がやって来ます。確実に。オリエント工業にはアメリカのエヌビディアのような最強AI企業と技術提携することをおすすめします。
アンドロイドやAIは舞台設定
鑑賞直後は、深くて哲学的な作品かと思ったのですが、ふとこれは「美女と野獣」と一緒なんだと思い至りました。
野獣もアンドロイドのトムも異世界の存在(非人間)。物語の舞台は現代の街だけれど、立体映像の人々がたくさん出てきたり、やはりロボットのセラピストが出てきたりして、何となく異世界です。
その異世界の男性トムが、現実世界の男性にはもはや存在しないような完璧な振る舞い、知性、優しさを示してくれたら、そりゃ好きにもなるし、抱かれればオーガスムスも感じるだろうと。それで、彼が非人間であるゆえに罪悪感も感じるだろうと。
そう言えば、こういう非人間との恋愛物語って、昔話にもたくさんありますね。
結局、この作品は。マリア・シュラーダー監督による「理想の男性像」の提示であり、裏を返せば、現実の男たちに対する「幻滅」の表明なのかもしれません。
ドイツ映画らしい理屈っぽさに惑わされず、あまり深く考えないで、二人のラブロマンスとして見れば、二人とも演技が上手いので、とても楽しく鑑賞できる作品です。
素晴らしかった
完ぺきに近い機械人間に心は宿るのか、みたいなテーマで『オズの魔法使い』を見た直後だったためブリキ男に重なる。
主人公は自分にとって完ぺきであって、幸福だとしても所詮はまやかしであると拒否するが、チビデブハゲの中年男は美女のアンドロイドを連れて幸福に酔いしれいている。男女の性差がくっきりと表れているようにも感じる。しかし、どんなに幸福であってもその中に不平不満をほじくり出すのが人間と言うもので、倦怠期にどうなるのか見てみたい。完璧であることを嫌悪したり、腹立たしくなったりするのではないだろうか。単純に飽きることもある。
心とは一体なんだろうと改めて問い直させられる。
スタッフの女性がアンドロイドで、主人公が激怒するところが面白い。
アルバトロス配給作品にしては珍しく見応えあり
ポスターや予告編を見る限り、コメディタッチの作品かと思いきや、どちらかというとヒューマンドラマの側面が色濃く出てて考えさせられる部分も多い作品。
導入部分では「恋愛要素に特化したドラえもん」とでも言うべき超絶イケメンの人型アンドロイド・トム(ダン・スティーブンス)がAI学習機能をフル活用して、天邪鬼なキャリアウーマン・アルマ(マレン・エッゲルト)の心に寄り添うべくアップデートを繰り返していく。正に近未来のARを具現化したような展開。
ただ、妹や元恋人への嫉妬心や認知症の父への向き合い方など色々な事と葛藤している依頼主アルマの姿を見て人と人との対峙の仕方や適度な距離感の取り方を学んでいくトムとそれを素直に受け入れられない卑屈な自分自身に辟易するアルマ。
何とも言えないもどかしさに焦ったさを感じつつも知らず知らずに物語に入り込めていた。
チラチラ見えるマレン・エッゲルトの胸元が大学教授という役柄上どうなのか? とも思ったりもしたが、夜な夜なダンスホールに繰り出すほどオトコに飢えてるんだ、ということを表している演出としてはストレートで、良かったのかな。
個人的にはセックスシーンまでは必要なかったとは思うが・・・
合法ハーレムも夢じゃない
理想の恋愛パートナーとしてつくられたイケメンアンドロイドと、3週間の最終テストに参加した、最早恋愛に興味がないと宣う学者の話。
1700万人をスキャンしたマインドファイルから、アルゴリズム解析をして好感を持たれる行動をするトムと、残念ながら自分はマイノリティだと言うアルマ。
頭が良いが故に「ロボット」ということを意識しバカげたことの様に感じていたアルマが、沼にハマっていく様はお見事。
しかしながら、受け入れることは本当に幸せなのか?完璧過ぎたら人をダメにする様な。
選択肢の一つとしては良いのかも知れないが。機会を失うことにもなるし、笑うセールスマン的な恐さも少し感じた。
【AIが人類の知性を越える「シンギュラリティー」の到来が問われる現代、”人間の心の複雑さをAIは越えられるのか・・”と言う深い命題をコメディ要素を絡めて、観る側に問いかけてくる作品。】
ー 今作は、AIが人類の知能を越える「シンギュラリティー」が到来する時代が近づきつつある、現代、観る側に”それでも、人間の心の複雑さをAIは越えられるのか・・”と言う、深い命題をコメディ要素を絡めながら、問いかけてくる作品である。-
◆感想
・楔形文字の研究者アルマ(マレン・エッゲルト)は、彼女の好み通りに振舞うハンサムなAIロボット、トム(ダン・スティーヴンス:彼の美男振りと仕草が、本当にAIロボットのようで、見事である。)と三カ月の実証実験での、同居生活を送る事になる。
- 料理も、掃除も微笑みも完璧なトム。
けれど、アルマは何故か、それが我慢出来ない・・。”人間だからね・・。”-
・アルマが三年掛けて研究してきた楔形文字解釈の論文が発表され、荒れるアルマ。
それでも、健気にアルマに尽くすトム。
トムは実は、アルマが小さかった頃から好きだった、トマスの風貌を反映させていた。
それにより、徐々にトムに惹かれていくアルマ。
そして、酒に酔ったアルマは、トムとベッドを共にするが・・。
ー ”オーガズムってどんな感じ?”とトムはアルマに問う。
AIには、分からないでしょう・・。分かったら困るなあ・・。ー
・アルマが独身を貫いていた哀しき理由も、明らかになり・・。
- 最初は理性的な振る舞いをしていたアルマが、徐々に奔放な人間性を取り戻して行く姿。
それを、優しく微笑みながら、けれどアルゴリズムを少しづつカスタマイズして、彼女と戯れるトムの姿。-
<”近い将来、人間とAIロボットの関係性が、今作の様になれば良いなあ。”と思った作品。
ドイツ語の響きが、ロボット風に聞こえてしまうのは、私だけであろうか・・。
柵を乗り越え、知情意の全てを傾けて、トムと関係性を構築していく、マレン・エッゲルトの演技も流石であるなあ、と思った作品でもある。>
旧国営放送でAIでニュース読むようになった。まぁ、民間放送は見習って、コメンテーターも含めて、CGとAIを多様すれば、人件費を大いに削減出来る。同時に宣伝費を削れば、日本経済の復活に繋がる
AIは人間を超えられるかと言った議論があって、レンブラントの絵をAIが書いたとか言った話もある。しかし、そもそもレンブラントの模倣であり、レンブラントを超えてはいない。つまり、AIは人間を超えられないのである。それは言わずもがななのであるが、問題はその絵を鑑賞して心を動かしてしまう所にあるのではないかと考える。言い換えれば、受けての人間の知識や知恵の退化にあるのだと思う。
将棋でAIに勝つのは容易である。コンセントをプラグから抜けば良いのだ。そもそも、AIはガテン系の仕事が出来ない。
人間が考える事をAIが代わりにやると言う訳だから、人間が退化するのば当然である。
AIの握った寿司は食べたくない。
勿論、この映画には共感出来ない。高い南極二号に翻弄されたくない。
さようならのアルゴリズム 見たいな映画だと思っていたんだけど。
やっぱり、スター・トレックのデータの方が良い。この映画は真面目に考えすぎ。ファンタジーであるべきだ。アレックス・シアラー見たいな話で良かったんだけどね。
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