「とにかく、頑張って最後まで観ること❗」白い牛のバラッド kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく、頑張って最後まで観ること❗
イランの死刑制度については、国際社会ネタに弱い私も聞いたことがある。
この制度に果敢に挑むインドの映画人には敬意を評する。
さて本作は、夫が殺人犯として処刑された未亡人の物語で、その夫は冤罪だったということから展開するサスペンス。
キーパーソンとして、その判決を下した判事が登場する。
かなり衝撃的な内容なのだが、その割りには、動かないカメラに動かない被写体で静かに物語が進む。これが、観る者に忍耐を要求する。アメリカの刺激主義映画に慣れ過ぎた弊害か。
幼い聾唖の子供を抱えた未亡人は、イスラム社会の不条理に晒され、消化しきれない事実を知ることになる。
そして、行き着いた決断と行動はハッピーエンドではない。
この悲しくも衝撃的で、解釈が難しいエンディングを味わうためには、忍耐をもって(充分な睡眠をとって)本作に取り組むべき。
主演女優のマリヤム・モガッダムという人は、共同監督・共同脚本も務めている。
本業は女優なのだろうが、本作が検閲によって本国での上映が禁じられたことで、女優としての活動は続けられるのだろうか。
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バリカタさんのコメント
2022年3月8日
コメントありがとうございました。確かに、忍耐必要ですよね。まったりしてますから^_^
僕は考える時間を与えてもらえてるって思っちゃいます。妄想癖ありますから(笑)
はなもさんのコメント
2022年3月8日
こんにちは。
まったり進んでいる感じで 解釈は複雑でしたね😏
イランの人たちの持ってる時間は、日本人と比べると歴史の長さが違うから?なぁんて思ってしまいました。