「bitter milk」白い牛のバラッド Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
bitter milk
殺人罪で夫が処刑されて1年、夫が冤罪であったことが判明し、担当判事からの謝罪をし続ける未亡人の話。
夫の冤罪が告げられた7歳の聾唖の娘と暮らす主人公のもとに、夫から金を借りていた、世話になったと述べる男が現れ巻き起こって行く展開で、かなり早いうちに観ている側はあれ?この男って…と感づくこと必至。
親族以外の男性の出入りで、アパートを退去させられ、又、新たな住まいを探すのに苦労して、とイスラームの社会事情をみせつつ、そんな主人公の良き理解者、支援者となっていく男を共に映し出して行く流れは、なかなか面白くはあるけれど、ず~っと煮え切れ無さというか、振り切れなさというか、そういうものを感じてイマイチ物足りず。
もしかしたら製作国のお国柄から、倫理的に引っ掛かってしまうのかな?
途中から妙にマッタリテンポも悪く感じるし。
いよいよ主人公が突き付けられた事実、からの展開は、おっ!!となったけれど、それも何だかあやふやにされちゃって、最後の最後までもう一歩というのは感じだった。
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