「夫が冤罪で死刑!」白い牛のバラッド　かんさんの映画レビュー（感想・評価）

私の解釈です。主人公は冤罪で夫に死刑判決を下した元裁判官を、牛乳に毒を盛り殺そうとします。但し、これは妄想です。心の奥底には彼を殺してやりたいと思っている自分がいます。
しかし、償罪の気持ちからなにかと面倒をみてくれる元裁判官に対して、心が揺れているのです。好意を持ち、肉体関係まで持ってしまったからです。但し、この時点では、裁判官だとは知りませんでした。
真実を知った主人公は、家主でもある元裁判官のアパートから引っ越しをしたのです。彼を許したかどうかは不明です。まだ、揺れているのかもしれません。

主人公の娘が何故聾唖者の設定なのか。元裁判官は離婚したのか、死に別れたのか。兵役についた息子がなぜ死ぬのか。退職した裁判官に対して、秘密警察が身辺調査するのか、分からないところが一杯あります。