鬼平犯科帳 血闘のレビュー・感想・評価
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新鬼平犯科帳
メイキング映像で脚本家、カメラマン他の参加理由とか…話しがいくつか聞けて良いのですが…録音技師の話しは何一つ出て来ません…何か意図があるのでしょうか?そうでないなら、チームで作っているとの話しがかすれるかと思います…或は録音技師が表に出られないとか…映画TVドラマに必要なスタッフのはずですが…宜しく御回答下さいませ…
内容は旧作をいかに超えるか楽しみに拝見致しました…
最高の時代劇。
元々中村吉右衛門の鬼平が好きだったが今更リバイバル時代劇見ても仕方ないと思っていた。
だけど碁盤斬りが良かったのと、評価が高いので見てみたらとても面白かった。
基本的に鬼平主人公でおまさがヒロインの時代劇。
映画版というだけあって非常に凝ったセットや衣装。そして松本幸四郎をはじめとした演者の演技も良かった。
清濁併せ呑み情にも厚い鬼平はやっぱりかっこいいし、それを一途に慕うおまさも良かった。ストーリーも殺陣も良かった。
歴史ドラマの皮を被った人情劇と殺陣によるアクションという完璧な時代劇だった。
碁盤斬りと鬼平どちらも良かったが、碁盤斬りは邦画寄りの時代劇であるのに対し、鬼平は完全な時代劇だった。
登場人物にしっくり
新シリーズは見たことがなかったので、長谷川平蔵=中村吉右衛門、おまさ=梶芽衣子のイメージとのギャップを心配していましたが、どちらもしっくり来てよかったです。ただ松本幸四郎はまだ若いためか、「鬼」の表情や、べらんめえ口調などの江戸っ子ぶりがまだまだだとは思いました。中村ゆりは以前から好きな俳優さんで、特に少し陰のあるような魅力的な微笑みに惹かれますね。シングルマザーを演じていた日本生命のCMは、CMとは思えないような演技で毎回泣きそうになってしまい、いつも見入っていました。(見たことがない方はぜひyoutubeで)
鬼平のあまりの強さにはちょっとやり過ぎの感はありましたが、脚本的にも破綻はなかったと思いますし、楽しんで観ることができました。あと、個人的にツボだったのは、「日本統一」の2人の主人公の本宮泰風と山口祥行が善と悪の立場で共演していたことですね。できたらこの2人の対決も見せてほしかったです。
時代劇の王道は、実在した江戸時代のひとり"ワイルドセブン"
松竹がつくる時代劇を観に行かない理由は無い。
松本幸四郎さんは、歌舞伎役者だけあって、その存在感だけで、立派に長谷川平蔵役を演じていました。
名バイプレーヤー 火野正平さんのお姿が、久々観れて良かったです。
柄本明さんは、やはり良い演技をしています。<助演賞>
本作の兄妹策でもある「仕掛人・藤枝梅安 1・2 (2023年)」2作を見直して、松竹時代劇を味わうのも良いと思います。
まさに、娯楽時代劇!そして、女たちが主役だ!!
これは、女たちが主役だ!
おまさ、おろく、久栄 みんなカッコ良かった!!
鬼平よりもカッコ良かった。
でも、このように素敵な女たちが集まってくるのは
鬼平に魅力があるからなんだろうな。
うん、松本幸四郎さんの鬼平、良かったです。
きちんと、女を守ってくれるヒーロー。
北村有起哉さんの狡くてヘタレなヒールもハマっていた。
柄本明さんは、本当にいろんな作品に出ていらっしゃるなー、
そして、いつもいい味出されてて、スゴい。
浅利陽介さんの、相棒の青木みたいな弄られ役も安心する。
キャスティングもハマっていて、時代劇らしい演技も、
みんなお上手で、あっという間だったな…。
まさに、娯楽時代劇!!
ただ、ラストの小野十条のくだりは、どういうこと…?
「日本一の俳優」
今年100本目。
柄本明さんがまた日本一の俳優っぷりを発揮。
昨年2月27日に「湯道」「シャイロックの子どもたち」を続けて見ましたが柄本さん日本一だなあと。そう思ってたら北村有起哉さんとんでもなく凄い役でした。中村ゆりさん肝が据わっている。一番好きな女優さんになりました。志田未来さん充実しているのが表情から分かります。最近のアナザースカイも凄い良かった。
池波正太郎の名作を松本幸四郎で再び映像化「鬼平犯科帳SEASON1」。正月放送の2時間ドラマに続く第2弾の劇場版。
日本の最高峰の映画と感じました。
「手前で賽を振る」に共感しました
物語の因果が解り伏線回収もされて楽しめました。重厚な役者達の落ち着いた演技に魅了されました。
網切の甚五郎一家の極悪非道ぶりと火付盗賊改長谷川平蔵の正義とが繋がつていたとは。
そしてあの台詞
悪を知って外道に落ちるか、
悪を知って悪を憎むか、
それがお前と俺の違いだ
と人の生きる真っ当な道を説きます。
よっ!高麗屋!喝采です。
大立ち廻りも武蔵の吉岡一門百人斬り並の迫力で見得をきる場面もあって見所です。
相模の彦十を演じる火野正平さんがおまさを助けに馬で駆ける鬼平を走って追いかけて行くも息切れしてもう無理ってシーンがあります。
自転車に乗れば良かったのにねぇ。
その火、絶やすなかれ
好きです時代劇。"変わらないもの"としての需要が強過ぎて進化が難しいジャンルではありますが、ここ近年試行錯誤しながら"温故知新"な世界の構築に邁進なさっている様に感じて嬉しさもひとしおです。そんな中での「鬼平」。皆の中には強烈に推している鬼平(小説含む)があると思うので難しいネタ(というか原作ものは大体そうか)ではあるのだろうけれども、これからの鬼平を期待させてくれる作品に仕上がっておりました。まだまだ"荒さ"を残した感じの鬼平が、危うくもありチャーミングでもありで、周囲に慕われるのが納得の造形。血気盛んで触れるものみな傷つけそうな若い頃の鬼平も良かったですね。時代劇専門チャンネルには"梅安"共々がんばって抱きたい所でございます。
可もなく不可も無い時代劇になってしまった
時代劇が好きなんじゃない。
中村吉右衛門さんが主役のテレビドラマの鬼平犯科帳が好きなんだ!
そんな私からすると普通の時代劇になってしまった鬼平犯科帳は残念だ。
リメイクされたのはうれしいが
中村吉右衛門さんの偉大さ、当時の製作チームのすばらしさ
当時の配役の素晴らしさ、ナレーションの良さが際立ってしまった。
あの作品はまさに奇跡。
現在の俳優ではどうにも上回れないと思った。
■役(キャラクター)がしっくりこない
悪役は良かった。
鬼平が鬼のように見えない、威厳、風格、昔やんちゃだった間が足りない。
甘やかされて育った殿という感じ。
おまささんがこぎれいな町娘に見える。
ひこじゅうは酒好きのいい加減オヤジに見えない(悪いすごみがある)。
おやじのとぼけ加減が足りない(すごみがある)。
■私が勝手に考えたキャスティング
鬼平:渡辺謙か真田広之
奥さん:片平なぎさ
おまさ:井上和香か仲間由紀恵
ひこじゅう:酒井敏也か加藤茶
木村ちゅうご:オードリー若林か香取慎吾
引き込み役:板野友美
芋酒屋のおやじ:伊東四朗
さじま:西川きよし
ねこ殿:西村正彦
またまだ時代劇は滅びませんね
時代劇もちょっとコメディがかったものは今までみてきましたがこんな本格的なものは初めてです チャンバラの衣装やかつらのスタッフさんが減っていき時代劇もダメになるのかなと思っていましたが今回これをみてこれは残していかないとダメだし残っていくジャンルだと感じました。もっとみたですね。
因果応報
火つけ盗賊改めに就任して間もない長谷川平蔵の所に、昔なじみのおまさが訪ねてきて「犬(手下)にして欲しい」と申し出るが断られる。一方、平蔵が厳しく取り締まっているにもかかわらず、江戸では凶悪犯罪が増えているようだ……
初鬼平です。中村吉右衛門さんの鬼平が面白かったと聞いていたので、一度観てみたいと思っていました。このシリーズは、鬼平が正規の部下と犬たち(密偵)を駆使して悪を叩きのめす、痛快時代劇なんだなと思いました。現代でいうところの警察ものであるので、チームワークで事件を解決するシリーズではないでしょうか。鬼平初心者としては、彼らの胸のすくような活躍が観たかったですが、今回は番外編のような内容で、鬼平の独り舞台な感じでした。個性的な部下たちがあまり活かされていませんでした。
闇夜に浮かび上がる「火盗」の提灯は印象的です。江戸の町民は、それが近づいてくるのを見て安堵するのでしょう。
松本幸四郎さんは風格も華もありますが、シャープさやストイックさに欠けます。個人的な好みですが、市川右團次さんだったらどんな感じだったかなと思います。佐嶋役の本宮泰風さんはビシッとしてカッコ良かったので、続編ではもっと活躍して欲しいです。
網切りの甚五郎
悪役が極悪非道だとあっと言う間に映画に引き込まれますよね。
北村有起哉さんが上手い!
声もなんか怖いし、平気な顔して刺し殺しちゃうのよね。
小心者の小悪党鷺原の九平が入る事で話に厚みが出て来る。
おりんにおまさ、おろくと言った女優陣の演技も光る。
スグ慣れちゃうんだろうけど私的には鬼の平蔵がちょっと二枚目すぎかな?
TVクオリティで劇場作品としてはイマイチ
そこそこ楽しんだのですが、「碁盤斬り」の直後に見たので、テレビドラマ的だな、という印象が強く残りました。
松本幸四郎さんはどことなく品の良さが溢れて、「鬼」に徹するべき決めの表情でも、人の良さが見え隠れするところが少し残念。中村ゆりさんは言う事なしの素晴らしい魅力に溢れてましたが、志田未来さんと松本穂香さんは出番も少なくキャラ的にも被っていて少し勿体ない。
甚五郎は敵役としてはやや印象が薄いのに、それを二度も取り逃すと言う展開はややシラけるものがあります。
テレビドラマ含めたシリーズなので、本作単体で評価しても仕方がないのでしょうが、劇場公開するのなら、もう少し作り込んで欲しかった、と言うのが本当のところです。
吉右衛門と大差ないかな。
令和には嬉しい時代劇ルネサンスですかね。豊川悦司の「仕掛人 藤枝梅安」も中々良かったので嬉しい限り。昔テレビでやっていた中村吉右衛門の「鬼平犯科帳」は、薄っぺらいキャラのイメージがあって好きではなかった。さいとう・たかをの劇画に慣れていて、当時の吉右衛門は渋みが足りず、昔の遊び人時代の名残が感じられなかった。今回の甥の松本幸四郎には、そこが有ったように思う。息子の市川染五郎は、親父より、また祖父の松本白鴎よりも妖しい色気があってよろしい。父・祖父を越えて欲しいな。今回の映画自体は着物姿が凛々しい中村ゆりの熱演もあり大いに楽しめた。新宿ピカデリー7割がた埋まっていて、おっさんだけでなく女性も多かったな。
教えてやろうか、俺とお前の違いを。悪を知って外道に堕ちるか、悪を知って外道を憎むか。
もはや、高麗屋のお家芸。当代染五郎、顔立ちは全然違うのに、ときたま吉右衛門の声に聞こえてくるときがある。そんなノスタルジーも時代劇なら許せる。
与力同心の顔ぶれもいい。ここに山田純大とかが並ぶと画が引き締まるな。この後に「碁盤斬り」を観た時に所作(例えば、草彅が大きく肩を揺すって走っていたが武士はそんな走り方をしないだろうし、片腕を切られた人間が普通に会話をするのもありえないだろう)に違和感があったが、さすがに細部に神経が行き渡っている感があって安心できる。
「血闘」は、おまさが長官の犬になるエピなので欠かせないのだが、原作や吉右衛門鬼平では手籠め(しかも、輪●)にされる描写があり、中村ゆりがどうされちゃうのかヒヤヒヤではあった。まあ、あれなら昨今のコンプラ的にも許容される範囲であろう。
若いころ、時代劇のステレオタイプの勧善懲悪ストーリーが嫌いだったが、フジテレビの池波ものは違っていて、悪い奴のなかにも真っ当な人間はいたし、正義の側にも魔が差してしまう人間はいた。それこそが世の中だ。その世界観が損なわれていなくて、とても気持ちがいい。
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