劇場公開日 2021年10月22日

「恋のためならどこまでできる?」ひらいて kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0恋のためならどこまでできる?

2021年10月24日
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鑑賞方法:映画館

原作は未読。
恋のためなら何でも許されるってわけではない。でも多少のあざとさや裏工作くらいはアリかもしれない。ゴミ箱をわざと落として一緒にゴミを集めたり、わからない問題を教えてもらったり、文化祭の準備で2人残って一緒に作業しようとするのはアリの範疇。
でも、彼女からの手紙を盗み見したり、彼女に近づいて仲良くなって情報を聞き出そうとしたり、彼女のスマホを使って男の子を呼び出したりするのはなしだ。
本作の主人公・愛は好きな人とうまくいくために手段を選ばない。それは正解なのか?と思うことまでしてしまう。とても共感できるものではないが、なぜだか引き込まれていた。
美雪と愛、対象的な2人のやりとりがよかったからだろう。移ろいやすい10代の恋ではあるが、一途に思う気持ちが伝わってきた。やり方は間違っていたとしても。
ただ、たとえ君の魅力が今一つ伝わらなかったのが残念だった。いや、見た目はかっこいい。でも、それだけではそこまで好きにはならないんじゃないの?と思う。これは男目線の意見かもしれないが。
ちなみに美雪役の芋生悠は、最近いろんな映画で顔を見る注目の女優。いずれも少し不幸そうな佇まいの役を演じていてそれがまたよく似合っている。今後も注目の女優だ。ちなみに、「いもうゆう」と思っていたが、「いもうはるか」だった。今のうちにちゃんと覚えておきたい。

kenshuchu