「伊藤沙莉はどこに?」FUNNY BUNNY kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
伊藤沙莉はどこに?
先日見た『アメリカン・アニマルズ』みたいな感じか?剣持と漆原のダブル聡がウサギの着ぐるみを被り、図書館を襲撃する。「絶対に借りられない本」を探すことが目的なのだが、田所のじいさんが死の間際に語った「宝の地図」って何なのだ・・・司書の服部と客の新見を拘束してまで二人を襲撃に駆り出すまでの宝は何なのだと興味津々になる序盤。個人的には菅原大吉が運転するJPN TAXIも気になりました。
高校時代に同級生がイジメに遭った末の悲劇。犯罪と復讐について語ったり、自らを「小説家」だとか「人殺し」だと言う剣持の謎に包まれた過去が解き明かされる展開で、やがてストックホルム症候群とまではいかないが、仲間となっていく過程がまぁ面白い。
うさぎの着ぐるみを使うという奇抜なプロットも面白いけど、どことなくスッキリしない。それでも自称小説家の剣持の話術によって納得させられてしまった。命の重さや刑罰の甘さなんてのもテーマに組み込まれているのでしょう。ストーリーテラーである彼の魅力もあった気がします。
『ショーシャンクの空に』へのオマージュもあるし、後半の元ミュージシャンのストーリーも前向きになれる内容なので素敵です。また、24時間隔日営業の中華飯店というのもいい。メニューも注視しましたが、これだけでも笑える。最近、図書館を題材にした映画が多くなってる気がするけど、次は『ブックセラーズ』だな。あんな高価な本は絶対に借りられないけど・・・
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