劇場公開日 2021年4月29日

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「本作でもドラマの空気感はピカイチ、一方でこちらの想像力が及ばない点も?」FUNNY BUNNY たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5本作でもドラマの空気感はピカイチ、一方でこちらの想像力が及ばない点も?

2021年5月14日
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鑑賞方法:映画館

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飯塚健監督が舞台と小説を経て、いよいよメガホンした、手塩にかけた作品。相変わらず空気の作り方が上手くて、グッとくる。

本作のテーマは「世界なんて、想像力ひとつで変えられる。」なのだが、その想像が正義の矛先を誰に向けるのかが鍵を握っていると思う。前半は図書館の強盗、後半はラジオ局の襲撃…と、聞けばスケールの大きな作品に聞こえるが、変える世界はごく僅かである。そんな一片を大胆かつスリリングに描いていく。
元々は舞台ということもあり、その間延びが退屈に思えたりするが、時系列を巧みにいじって魅せる、同居しているような臨場感と空気がなんとも堪らない。飯塚健監督らしい、リアルタイムで逃してはいけないような時の刻み方に痺れた。
中川大志も少しから回るくらいの熱血漢が似合い、その他キャストとの化学反応も面白い。少し無理のある展開があったりするので、そこまで評価は高くないが、満足度は高い。

落合モトキと森田想はバツグンに良かった。チープに見えてポテンシャルの高い雰囲気、癖になりそうだ。あと、伊藤沙莉はどこで…?笑

たいよーさん。