「【想像力】」FUNNY BUNNY ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【想像力】
僕は親しい友人をガンで亡くしている。
大変な病気と向き合っているのに、色々なことで行き詰まっている僕を励ましてくれたりもした。
そんな先のことを考えないようにして、今を生きているんだよ…と。
一度は社会復帰もしたが、再発して帰らぬ人となってしまった。
もっと生きたかっただろうけど、僕は、きっと精一杯生きたはずだと信じている。
作品のふたつの物語に共通するのは、大切な友人を亡くしていることだ。
そして、残された者たちは、それを乗り越えていくということ。
怒りに震えることもある。
何もしてあげられなかったと後悔することもある。
意思を受け継ぐことが出来なかったと空虚な気持ちに苛まれることだってある。
亡くなった友人は、きっと生きたかっただろう。
何を想っていただろうか、
何かを祈っただろうか、
自分達に伝えたいことはあっただろうか。
亡くなった友人と話が出来たら、どんなことを話すだろうか。
乗り越えていくには…、僕達には想像力が必要だ。
悲しみを乗り越えるために、一歩を踏み出すためにも必要なのだ。
そう、剣持の言う通り、想像力が必要なのだ。
まあ、たぶん、映画を観るのにも想像力は必要だと思う。
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