CUBE 一度入ったら、最後のレビュー・感想・評価
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さて、この女の正体は?
なんで邦画バージョンを作るのかと、もはや公開前から低評価だったのですが、観てみれば中々どうして、謎解きと人間ドラマを踏まえた佳作だと思います。単なる吹き替えでは満足できないので、日本でも判りやすい社会のモヤモヤした物事を踏まえた心理をも吹き替えようとしたと思えば納得です。
なんだか原作よりもむしろ「人狼ゲーム」って感じですね。ほとんど身一つで迷宮に投げ込まれ、自分の正しさを示すのは自分の行動と発言のみ。そして、日本版の「狼」は誰なのか。
途中からチラホラと見せ始めていた杏さん演ずる「甲斐さん」という女の人のガイドっぷりが判りやすく、判りやすいからこそ楽しみやすかったけど、自分ならもうちょっとボカしたかな、と思いました。「次のゲームプレイヤー達」を向かえるシーンは要らなかったかな。最後に少年を見送る所で終わっても良かった。出て行こうとしない甲斐さんを疑問に思わず、「あなたのことは判ってましたよ、始めから」みたいな顔で笑顔で、甲斐さんの元から去って行く少年の顔、あれこそこの映画を駄作にしない、良い演出だったなと思いました。
邦画にありがちな怖さ
パクリというか、キューブの設定を輸入したホラー。
井出さんももう少し話を聞いていたら…!
岡田将生の怪演がね、こわい。
邦画にしては結構グロめに描いた方だと思う。
24.6.1 テラサ
60分尺で良かった
終始テンポが悪かった。
会話することなくダラダラと時間が過ぎるだけのシーンが多く、逆に家事をしながらの視聴でも内容の把握が出来ましたが、映画館で観ていたら相当暇な時間が多かっただろう。
杏ちゃんが例え管理側の人間(ロボット)たとしても、正体がわかるまでは流石に人間として振る舞って欲しかった。
最後999番の部屋のシーン、杏ちゃんが何もしない時間にちはるの密告、2人のこそこそ話、裏切り、部屋のトラップの起動、、これだけのイベントが起きてるって不自然すぎる。
もっと尺を短くしてテンポよく作ったら観るに堪えると思う。
CUBEの日本リメイク
CUBEに閉じ込められた人々が脱出を目指す話
ゴア描写をマイルドにしてヒューマンドラマを取り入れた感じ
基本的なシステムは一緒
女がほぼ何もせず、最後のオチに使われている
クソ面白くない
シチュエーションを取り払って骨子だけを見ると、
・困難に放り込まれる老若男女
・各々暗い過去やトラウマ、事情を抱えている
・困難に抗う内に登場人物同士で心の交流や諍いが生まれる
・クライマックスでトラウマに打ち勝って保護対象を守るも自分は息絶える(泣いてどうぞとばかりに荘厳なBGM)
・スポットを浴びた登場人物達のお話はこれでおしまい、だが事態は終わっていなかった
どこにでも転がっている様な和製三流ホラー、スリラーをなぞっているだけ
例えば、怨霊に付け狙われた大学生、同じく狙われている小学生男児に出会う。実は大学生は過去に弟を亡くしており、自分のせいだと気に病んでいた。怨霊に追われながらも男児と弟を重ね合わせ今度は守ると心に誓う。
クライマックス、怨霊に追い詰められ絶体絶命、大学生は自らを犠牲に男児を逃がす。(弟を亡くした時のシチュエーションと重なり泣いてどうぞBGM)
夜が明け生還する男児。だが最後のシーンは怨霊の怨嗟はまだ終わっていないことを示唆してエンディング。
はい、三流映画が1本出来ましたー
邦画のダメなところ詰め合わせって感じ、特に演出面
内装やトラップが空気読みすぎなのは草
ダメ押しにエンディングで星野源
星野源自体は悪くないがこの映画のエンディングに使うか普通
この映画のスタッフの思惑は「海外で1発当たってるからネームバリューである程度の客入りは期待できるし、その実経費は安く済む、馬鹿な大衆お好みのアーティスト、俳優で釣っとけばガッポガッポ儲かるっしょ。脚本?ンなもんテンプレをちょっと改造すればOK!」だろ?一言一句違わない自信がある
二度と映画に関わらせるな😡
サスペンスやってる感、全開
密室サイコスリラーなんだから回想とはいえ屋外のシーンを出してはダメ。それがけっこう頻繁に起こるからテンションダダ下がり。加えてやたらと兄弟の過去をやるもんだから、もっと現代の密室部分にフォーカスしろよと言いたくなる。閉じ込められた人たちの人間模様が希薄だからどうしても最後まで盛り上がらず終わった。
ラストもトラップが都合の良いタイミングで発動するし、斎藤工が致命傷を負っていなかったんで助けに来るとかで良かったじゃんないか。杏もまったく物語に絡まないから主催者側まるわかりなのも観ていてつらかった。トラブル発端となった原因も大人とか若者とかどうでもいい浅いものだったので、リメイクするなら本家を超える突き抜ける要素を打ち出すべき。ライト層向けにマイルドにアレンジするのは逆効果ということを制作サイドは学習してほしい。
素晴らしい!
本当につまらない
簡単に羅列していきます。
⭕️良い所
あえていうならピークは冒頭
キャストが豪華
トイレに行っても大丈夫
キャラ設定が分かりやすいから子供が見ても理解しやすい
❌悪い所
キャストが豪華というより無駄遣い
それぞれのキャラ付けは分かりやすいけどステレオタイプすぎて見飽きたキャラ設定
主人公の無駄な回想が多い
菅田将暉の説得力のない演技
全体的な台詞回しや演技がクドイ
スローも使いすぎて飽きる
緩くて眠くなるようなシナリオ3倍速で観るのが丁度いい
この役、杏じゃ無くても誰でも良いような…
主人公が安東死んだ事に対してそんなに怒るのが意味不明?別に安東に感情移入も出来ないし
というか誰にも感情移入出来ないが正解かな
面白くないハラハラしない感動もしない
子供も可愛くないし最後は子供だからというだけで生き残ったようなありきたりな設定
最後までつまらなくて必見です
箱から箱を移動する映画
約2時間、箱から箱を移動する映画です。一人だけ全くと言っていいほど触れられない登場人物がいるなと思ったら、案の定黒幕?というか……。正直あまりハラハラはしなかった。結局、斎藤工が急いでいた理由は何だったのでしょうか?少しショボく感じる映画。ただ役者さんの演技が上手かった。菅田将暉と岡田将生の終盤のシーンは良かったです。あと最後のエンディングの曲があまりにもポップで明るすぎる(笑)
うーん
菅田将暉と岡田将生のまさきのタッグでウキウキで観てみたらこりゃ子供がオトナに憎き感情を抱いた子供監督が作った作品かなって思いました。
衝撃のラストって感じでもなかった気が笑
杏さんは、なんで逆に死なないんだろうと思ったらあんたがここの支配者(?)管理者的な役割の人かいって感じだし岡田くんは、狂ったように感情のコントロールが出来ずおかしくなっていくしまいには、吉田鋼太郎も恐らく虐待を幾度となくして来たであろう風貌でも感情に任して殺されたのは笑ったけどな笑
ちひろくんも最初は、無口だったくせに急に菅田くんの過去を知った途端に強くなりやがるし迷惑はかけるしでめんどくさいよな笑
まぁ皆々様の評価が低いのがよく分かります。
死亡フラグが分かりやすい映画でした
主人公が子どもをかばう展開になりそう‥と序盤で分かってしまった。リーダー格の男が早く帰る理由があると言い出して、綺麗に死亡フラグだと思いました。デスゲー厶ものでは、視聴者の想像の裏をかく展開が好きなので、今作は少し物足りなかったです。でも俳優さん達の演技は良かった。
面白いけど…
アマプラで視聴。原作視聴済み。
「1度見たら、最後」という文言を見たあとだったのでハードルが下がりまくっていたからか分からないが、普通に面白かった。俳優たちの演技が最高峰。中学生の演技も違和感なく、菅田将暉さんの叫びや、杏さんの不自然さの先にある真実、登場人物に優しいトラップ、サイコパスの演技が神がかっていた岡田将生さん。他にもいい所は沢山あったし、自分は最後まで楽しめた。
言わずもがな演技も楽しめたし、不評と言われている主題歌の「Cube」も歌詞を前々から見ていたからか分からないが最高の主題歌だった。「バトル・ロワイアル」を見た時の感覚に近かった気がする。
1番激アツだったのが、最初の柄本時生さんの厚切りステーキ。あれは何回も見た。もっと血が出ても良かったとは思うけどすごいリアリティだった。
しかし主人公にしかスポットライトを当てないのは如何なものかとは思う。これから見る予定の方は、映画の公式サイトを閲覧してから映画を視聴することをおすすめする。斎藤工さんのことを映画本編でもっと深く知りたかった。
そして1番気になったのは、スクリーン(?)のくだり。レビューを見てたしかにと思ったのが、こういう系の邦画は登場人物になにかしら悲しい過去を入れないと気が済まないのかと思った。CUBEにそれは要らないと強く思った。続編作るのであれば、そこら辺をしっかり加味して作って欲しい。
総評として色々惜しいけど楽しめた。
あの終わり方からして多分続編作るだろうから、期待したい。次は原作と同じで主題歌なしでもいいと思う。R+15とかで無名な俳優を集めて派手にやってくれ。
中途半端...
キャストは有名人ばかりなのに。
渡辺アンも、子役の子も存在感が薄い。
登場人物のバックボーンが小出しに出てくるけど、
取ってつけた感がして、薄い。
パニック映画?ホラー映画?感を全面に出せば良かったのに...
ストーリーとしても弱い、キャストも弱いで、後半からグダグダになる。
のめり込めない。シラける。
行動が急すぎて、出会ってすぐの他人に対してそんなことする?って言う違和感しかない。
死のトラップ迷宮。生きて出られるか。
感想
世界中でカルト的な人気を誇るこの作品を日本を代表する豪華キャスト陣によりヴィンチェンゾ・ナタリ初の公認リメイク!
全世界を巻き込む、劇薬系密室エンタテインメントがいま幕を開けるー。
お世辞にも面白いとは思えませんね。オリジナルは観てはいるんですけど忘れてる所が多く衝撃的な死亡シーン、サイコロステーキや塩酸で顔が溶けるとか覚えているといった感じです笑
今作は衝撃的な死亡シーンは初めの男、柄本時生くらいですかね笑
内容もキャラ設定も全てが薄っぺらかったです。
ほんと豪華キャスト陣の無駄づかいでした。
この内容でヴィンチェンゾ・ナタリはよくリメイク許しましたね。
杏は必要だったのか。
※目覚めたら謎の箱の中だったー。
…。
終始ポカーンとしてた。
原作?は昔に見てて面白かった記憶があり日本版見てみたが、なんだろう、内容チープだしグロさなし、トラップ避けすぎて何が起こるかわかるしトラップの意味のなさもひどい笑
グロが制限されてるのか知らないけどほぼ何もできないのであればCUBEじゃなくてよかったんじゃないかと。
結局なんだかわからないで終わった
最悪。
映画館で予告編を観てつまらなそうな映画だなと思ったがWOWOWでCube3部作を観たばかりだったのでついでに観てみた。オリジナルが出来て20年以上経ってオリジナルよりも遥かにクオリティの低い作品(おまけにオリジナルを見ていない人にとっては恐らくつまらない、オリジナルを見ている日本人にとっては恥ずかしさしか残らないくだらない作品)を製作する意味は一体何があるのだろうか?おまけにオリジナルよりも長いときている、本当に最悪の映画。映画館で観ていたら怒り狂ったであろうお粗末な作品。とにかくこういうリメイクはやめてほしい。オチは杏の挙動から推測できたので全くサプライズ無し。
オリジナルには及ばない!
昨日ヴィンチェンゾ・ナタリ監督作「CUBU」1997年を観てから、
この作品を観ました。
2021年(日本)監督:清水康彦。
ヴィンチェンゾ・ナタリがクリエイティブ・アドバイザーとして、
全面協力してる。
《あらすじ》
目が覚めると謎の立方体(キューブ)に閉じ込められていた6人。
誰が?何の目的で?
死のトラップを張り巡らされた立方体から、6人は脱出ができるのか?
確かに、オリジナル映画とそっくりです。
素数
…………(1と、自分自身でしか割れない数字)
デカルト座標。
フラクタル図形。
数学用語ですので、説明されると、成る程、と思いますが、
《素数》が扉にの書いてある部屋は、トラップが仕掛けてある。
これは良しとしましょう。
《デカルト座標》もCUBEの縦、横、高さを表している。
これも良しとしましょう。
《フラクタル図形》とは?
同じ操作を自分自身に繰り返して得られる図形のこと。
自己相似図形・・・とも言います。
これはとてもとても、この映画を暗示・・・してますね。
(結局、死のフラクタルから抜け出せるのか?)
この日本版は、主人公の後藤裕一(菅田将暉)の過去のトラウマが、
何度も何度もフラッシュバックします。
これはオリジナル作品にはなかった設定です。
(ここだけ、日本的なセンチメンタルなストーリーをぶちこんでいる。)
岡田将生が閉じ込められた1人として出演してます。
彼が唯一無二の見所です。
出てくるとお約束のように楽しませてくれる。
(こう言っちゃあ、語弊がありますが、斎藤工は見た目が怖いだけ!!)
元々、不条理な映画です。
集められた6人への目的は何か?
誰が何を企んでいるか?
そもそも犯人とか、拉致組織は存在するのか?
なぜ、こんな酷い目に遭わなければならないのか?
集められた人6人が死の恐怖と閉塞感の中で、
人間が壊れていく所を描きたかったのか?
私はオリジナルを超えられなかった!!と思いました。
と言うより、この映画の設定が、もう古いのでは?
ヴィンチェンゾ・ナタリさんに声をかけずに、自由な閃きで新しい映画にした方が、
良かったと思います。
ひとつでも、あっと言わせるアイデアのない映画は詰まらんです。
言われてる程駄目では無いけど…
原作視聴済みだけど駄作!駄作!て程じゃないと思いましたけどね
ただ、罠のチープさは気になりましたね、斎藤工のレーザーはもう1発待って次で行けば生存できたよ(笑)これまで数発かわしたんだからシステム理解できてましたよね?岡田将生とアレコレで都合良く発動する針の罠とか(笑)
菅田将暉のみへの精神攻撃!あれなに?(笑)一人だけ特別な感じだし続編への布石だったんでしょうか?生きてたし
杏ちゃんはある種斬新!怪しい奴が本当に怪しいという(笑)
いろいろ言いましたけど普通に見ていられる内容だったのでボロカスに言われる程か?て感じでした。
中途半端だなぁ
オリジナルは観ました。確か、シリーズ後半で何かの実験だったと明かされるんだったかなぁ?流石に覚えてないや。
でっ、このリメイク。オリジナルみたいな無機質な怖さも無く、日本的な精神的に迫る怖さも無い。
罠に掛かって殺される描写もイマイチ。劇場用なんだから、もっと思い切ってグロでも良いと思う。
キャラもレンタルBDの映像特典の予告で、各キャラの職業とかが出てるけど、作品内で分かるのって、岡田将生のフリーターくらい。あとは映像では分からない。
過去に何か有ったと推測出来るのも菅田将暉の役くらいでそれも中途半端。斎藤工が何を急いでいたのかも不明。杏が、仕掛け側なのだけは直ぐに想像出来たけど、だけど仕掛け側の目的も不明。多分、続編が作られる事も無いだろうしなぁ。どんでん返しで杏が仕掛け側と気づく展開か、いっそ全員死ぬとかの方が良かったかなぁ。杏の行動が不自然過ぎて、仕掛け側と分かると同時に、コイツは最後まで死なないなとw
演者はみんな上手いのを揃えてるので、そちらに不満はない。岡田将生は壊れたキャラが上手いなぁと。
しかし、誰も喉が渇いた、お腹空いた、トイレ行きたいと言わないのね。
そして、最後が星野源のエンディングソング?はぁ?何かデジタルサウンドだけとかにした方が良いのに・・・・何故、星野源?全然、合って無い。もう、いっその事、キャラ全員でダンスでもしろよと思った。
日本でリメイクしたら、駄作
謎の立方体(CUBE)に閉じ込められた6人の男女。
ハッチを開けて隣室に移動しても、似たような部屋が延々と続く。
安全な部屋もあれば、殺人トラップが仕掛けられた部屋も。
ヒントのような数字、各部屋も絶えず移動。
トラップをくぐり抜け、僅かな手掛かりを頼りに、脱出を試みるが、各々の本性も露になっていく…。
斬新な設定とスリリングな展開で、低予算ながら世界中で評判となった1997年のカナダ映画『CUBE』。
見たのはもうだいぶ昔だが、ハラハラドキドキ面白かったのを覚えている。
続編だけではなく、バッタもんも量産。今や“シチュエーション・スリラー”の代名詞。
確かに面白味あり、今も尚カルト的人気を誇るほど色褪せないが、それを日本でリメイクしちゃった…。
この言い方で分かる通り、
何故今頃『CUBE』…?
そもそも何でリメイクしたん…?
本作の監督かプロデューサーはつい最近オリジナルを見て、スゲー面白い作品を見つけた! よし、日本で作ったら絶対ヒットする!…と、今頃マイブームが来たのかなぁ…?
オリジナルのヴィンチェンゾ・ナタリ監督がクリエイティブ・アドバイザーとして参加。その昔ハリウッドでもリメイクの企画があったらしいが、ハリウッド・リメイクには興味無く、今回の日本リメイクには関心あったとか。
言わばオリジナル公認のリメイクな訳だが、そんなのリップサービスでしょ。
だって、この出来を見たら…。
もう挙げ出したらキリないけど、まず初っぱなから。
オリジナルのような異空間さ、異質さ、不気味さ、不穏さが皆無。
一生懸命セットで再現しました~的な。作り物感丸出し。
よって、生か死かのスリリングなサバイバル感もナシ。作り与えられたようなゲーム感覚。
スリリングさがビミョーなのは、日本映画特有の要素のせいでもある。
ベタな主人公の過去のトラウマ、悲壮感や泣かせ展開。
それって、絶対必要不可欠?
日本独自のアレンジで、作り手はそれらを描く事によって、ドラマ性やキャラ像などの深みが増したと思っているのだろうけど、見当違い。
別にそれが巧みな物語性だったらいいものの、そうでもない。明らかに本編とは関係ナシ、取って付けたような違和感。
登場キャラの過去やトラウマはあってもいい。が、こういうシチュエーション・スリラーにおいて、それらは簡潔でいいのだ。本作は何度も何度も執拗に挟み、しつこい。
日本独自のアレンジ要素で新味を出したつもりが、却って作品や物語展開を失速させてしまっている。
6人のキャラ性格もステレオタイプ。
トラウマ抱えているが、ご都合主義な役回りで数学に滅法強く、脱出に糸口を見つけ出していく主人公。
クールだが、リーダーシップある男。
一見人懐っこいが、裏の顔は?…な青年。
周囲に心を閉ざす少年。
うるさく、偉そうな中年。
謎めいた美女…。
特色あるキャラはおらず、お決まりのような役設定、立ち位置。誰が死に、誰が生き残るかも大体見当付く。
彼らが分かり切ったように動くのだから、人間関係の緊迫さも台本通りのよう。
異常な限定空間に閉じ込められた者たち。本来なら、もっとえげつない修羅場があってもいい筈だ。
豪華キャストの無駄遣い。柄本時生に至っては、究極の使い方!
それでも唯一怪演見せてくれたのは、岡田将生。本性を現してからは場をさらった。
悪くなかったのはそれくらいで、後は…。
先日の米アカデミー賞で、『ドライブ・マイ・カー』が国際長編映画賞に輝いて、日本映画の底力を見せつけてくれたが、本作は日本映画の典型例なダメダメ部分を見た気がする。
演出、演技、脚本…。そもそもの発案。
何がこうも違う?
明白。
監督、スタッフ、キャストの本気度。作ろうとする意義。作り届けたいメッセージ…。
それらを本作から全く感じなかった。
海外の名作を使って、人気俳優を揃えて、話題性だけでヒットを狙ったような安っぽい失敗作。
家でDVDで見たが、これを映画館という限定空間で見たら、退屈とガッカリとの“ある意味”サバイバルだったであろう。
も一つ話題の為だけの、星野源による主題歌。オリジナルをネタにしたようなこの歌、何なの…?
最後の最後に正体が分かる杏。
“杏ドロイド”って事…?
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