「ちゃんと特撮!でもツッコミどころ満載(笑)」スーパー戦闘 純烈ジャー すずめさんの映画レビュー(感想・評価)
ちゃんと特撮!でもツッコミどころ満載(笑)
監督がもともと特撮の人、そして『ジャー』を冠した映画だけあって、ちゃんと特撮です!絶妙に年齢を感じさせるスーツアクトが、現役のヒーローとは違った見所かもしれません(笑)
メンバー3人はヒーロー出身ということで、現役当時から引き継がれたスーツデザインや武器なども注目ポイント!スーパー戦闘(銭湯)とふざけているように見せかけて、ちゃんと特撮ヒーロー!
だけど、敵の名前からツッコミどころ満載…!かなり緩急が付いている映画だと思いました。
悪の四天王の名前はお風呂製品に濁点が付いているだけ(笑)ジャワー、ガラン、ゾープ、ザウナ。それでもちゃんと悪役っぽい名前になっているから驚きです。
ラスボスにいたっては、紅白のときから「ラスボス」とネットで話題だった小林幸子さん。ネットの下馬評から、まさか本当にラスボスになるなんて…(笑)
なんと衣装は自前とのことで、あんなに映画映えもする衣装で紅白に出ていたのかと驚きました。
名前はなんと「フローデワルサ」。要するに「風呂で悪さ」です。まさかのダジャレw悪の四天王といい、ネタなのにそれらしいところがさらに笑いを誘います。
巨大化に加えて、指や目からビームとかなり振り切っています。演歌界の大御所にあんな扱いをして大丈夫なのかと別の意味でハラハラしました…(笑)
その他にもスーパー銭湯機(戦闘機)など、ツッコみたくなる笑いどころが満載です。
女神であるはずのオフロディーテも、どこか純烈ファンのおばちゃんを彷彿とさせます。これが現役ヒーローなら若くて綺麗なお姉さんが女神役だと思いますが、あえての壮年世代を投入してくるところに「純烈ジャー」らしさ、現役との差別化を感じます。
ストーリー展開は王道のヒーローもの。事件が起きて、ヒーローたちがそれを解決していく。
敵の罠に嵌ったり、途中で悲しいお別れがあり、落ち込み、励まし合い、不甲斐なさに打ちのめされ、敵の強大さに膝をつきそうになりながら、それでも前を向いて進んで戦い、最後にはヒーロー側も巨大化して勝つ。本当にセオリー通りの展開でした。
ヒーローが負けそうなときにみんなの応援によって持ち直すお約束の展開もありますが、この映画は「純烈ジャー」なので、応援も<おばちゃんとペンライト>というセットでかなり独特です(笑)それでも、負けそうなところからの逆転勝利劇はやはりウルっときてしまいます。
壮年のおばさまとのロマンス(?)的な流れがメインではありますが、現役ヒーローと同じく、若くて可愛い女性もちゃんと出ているのでご安心ください。
挿入歌はいずれも純烈の新曲ということですが、どれもヒーローらしいノリの良い曲となっています。昭和歌謡寄りなので、覚えやすく歌いやすそうです。
グッズがほとんど完売してしまっていたのは驚きでした。そんなに人気なんですね…。グッズの再販があれば買いに行きたいです。
すでに2も決定しているとのことなので、前売り券の売れ行きはかなり良かったのではないでしょうか?
グッズが売り切れだったので、2のときには公開初日に見に行きたいと思いました。おばさまの購買力すごいですね…。
純烈ファンにはもちろん、特撮ファンにもオススメの映画です。