「誰かを思い出すあたたかい物語」とんび humさんの映画レビュー(感想・評価)
誰かを思い出すあたたかい物語
不器用で、意地っ張りだが真っ直ぐで愛情深いヤスを
まわりの仲間たちは見放さない。
家族のように、自分のことのように。
ある意味
その人生をも共に背負っていくくらいの覚悟で向きあっている。
個人主義が普通な今となっては、消えつつある空気感の
濃すぎる程の関係性は
昭和をかけぬけ平成、令和という時の流れの中で散り散りになっていったようにおもう。
さらに現在は、世界に巻き起こった伝染病による距離感が物理的にも精神的にさらに広く深い川となりあちらこちらに溝を増やし続けているようでもある。
そんな折だからか…
昭和の瀬戸内海にある小さな町がこまやかに再現されてる景色に、人情味溢れる人々の表情やことばが暑苦しくもあり、あたたかくもあり。
スクリーンいっぱいに弾けまくりながらじゃんじゃん
こちらにぶつかってきて
反動で揺れる自分の心がぎゅっとつかまれていることに気づく。
そうやって泣いたりわらったりどきどきしたりの行き来をしながらひとに恵まれて生きるということのありがたみについて考えていた。
運や縁を自分の中であまりに簡単にしないこと。
それは純粋な思いやりと謙虚な誠実さでじぶんとまわりに対峙することかと。
そこで築かれた人間関係にはお金と名誉だけではない世界、ともすれば空虚になる時間に大いなる価値をつけることも示していたように思う。
波止場でどこかの親子をみつめるヤス、それを遠くでみているあきらのシーン。セリフはなくともふたりの互いに対する気持ちが充分にわかる眼差し。
力いっぱいに神輿をかつぐヤスと旭のシーン。ふたりを長く悩ませた親子の優しい嘘と葛藤の陰は掛け声と揺れる肩のうごきにあわせ、ほほえむ美佐子がいる空に消えていった気がする。
また父子のあいだをことあるごとにつないだ美佐子の振る舞い、海になれといった和尚のような存在、友人たちの愛ある小芝居やなじみの仲ならではの気の利かせかたなど、いつもそこにはあったのはかけがえのない人間愛だということ。
切なくあたたかな重松さんの世界、どっぷり堪能。
感化されたかな、幼い頃、まわりにいたおじさんおばさんや家族とのやりとりを思い出して頷いてます。
コメントしていただきましてありがとうございました😊
TV版是非是非お薦めです。
芸達者ばかりで。
茜色、主人公バイタリティありますけど、なぜ❓というところにお金出すのがわからない。苦労してお金稼いでいるのに。最近wowowドラマで貧困女性のがありましたが、ほぼ皆、医大生も主婦もカラダ売っていました。🦁
こんばんは♪
この内容、TV版で堤真一さん、
内野聖陽さんのを観て感動❣️映画、本レビューのようにお互い求めつつすれ違う親子愛に堪能しておりましたが、息子北村匠海と会社の同僚で年上の恋人役、杏さんが登場して来てなぜか心ザワザワ、観る気無くなりやめてしまいました。本作の杏さん、物凄く違和感❗️それまでのいいストーリーが吹っ飛んでしまいました。北村匠海クンともアンバランス過ぎ