配信開始日 2021年2月12日

「東京では自販機で仔犬が買える」明日への地図を探して kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0東京では自販機で仔犬が買える

2022年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 大人も子どもも楽しめるタイムループもの。普通ならば主人公一人だけが以前の記憶を保っているのに、二人が同じタイムループを繰り返す。マークはそのマーガレットが気になり、電話番号を聞き出すが・・・

 人気TVドラマ「ドクター・フー」について何度も語られているけど、これは世界最長のSFドラマシリーズですね。映画「ビルとテッド」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズと同じように、アメリカでは幾度となくタイムトラベルもので引き合いに出されている作品。

 4次元世界に異常なほど興味を示すマーガレット。4次元は3次元に時間を足したものではないと力説するものの、3次元からは見つけることが出来ず、4次元世界の影のようなものだと言う。そして2人は何度も同じ光景を見ているので、小さな奇跡を互いに教えあうようになっていくのだ。数学の先生に質問して、ループから抜け出すには飛行機に乗ることを提案するマークだったが・・・

 退屈なほどの日常。17歳のマークにとっては次に何が起こるかわかってしまう。よくあるタイムループならば特別な事件が起こったりするけど、この作品で扱うのは「小さな奇跡」。鷲が湖で魚を捕らえる瞬間、塗装屋さんが素晴らしいピアノを弾く等々。『恋はデ・ジャブ』のように恋愛を成就させるためでもない。日常からどう抜け出すかが彼らの使命なのだ。

 退屈な日常からどう発展するのか、次の日が来ても退屈さは変わらないんじゃないかと悩む若い人にとっては共感できる内容だと思う。明日が来ないほうがいいと願っても、それに立ち向かう勇気が必要なのだろう。

kossy