劇場公開日 2021年4月9日

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ドリームランドのレビュー・感想・評価

全29件中、1~20件目を表示

3.5実は「ミナリ」と同様な背景のある作品。ただ、本作では、そこから生まれた大きな事件と逃避行を描く。

2021年4月9日
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本作は、マーゴット・ロビーがプロデュースと主演を務めた1930年代のアメリカ・テキサス州の田舎町を舞台とした作品です。
本年度アカデミー賞で作品賞などにノミネートされた「ミナリ」と同様に、希望に胸をふくらませ移住した家族の大変さがベースにあります。
ただ、同じアメリカの移住でも本作では1930年代半ばで、酷い干ばつに加え、世界恐慌もあり、さらに厳しい状況でした。
そんな背景のもと本作では、ある事件が起こり、主人公の17歳の少年ユージンがマーゴット・ロビー演じるアリソンに出会い、物語が大きく動き出します。
「ミナリ」は、実直な家族の様を描いていましたが、本作は17歳の多感な少年が主人公で厳しい現実から逃れたいと❝新たな夢の場所❞を探すという違いがありました。
このように本作は、危険な女性との出会いが人生を狂わす、といった単純な話ではなく、背景がしっかりと描かれているのです。

この脚本を非常に気に入ったマーゴット・ロビーは、サンダンス映画祭で史上最年少の23歳で長編デビュー作がコンペティション部門で審査員特別賞を受賞した新鋭マイルズ・ジョリス=ペイラフィット監督を抜擢し、本作が長編監督2作目となっています。
これからの監督なのか、本作では、まだ「傑作」という領域にまでは行っていないと感じました。
そしてマーゴット・ロビーのスタジオ「ラッキーチャップ・エンターテインメント」は、2018年のアカデミー賞で話題になった「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」を皮切りに、本作が3作目となっています。
「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」と同様に、本作でもマーゴット・ロビーの本気度は伝わってきました。

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細野真宏

2.0凡作

2024年12月17日
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マーゴット・ロビーの美しさだけが唯一のこの映画の価値。薄ぼんやり進むけど観るのやめるほどひどくもないから一応観てたけど、事件が起こったあとのキッドちょっと覚悟なさすぎでしょ。さらにアリソンよ、そこまで心を交わすには時間も描写も足りてない。男に依存するタイプな描写もなかったし。となるとあの場面では置いて逃げるだろ、純真な少女じゃないんだから。とまあいろんな描写がチグハグ、ガタガタ、最後にあー時間損した、というタイプの映画でした。

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三毛猫泣太郎

2.0ボニー&クライドには到底及ばず

2023年8月31日
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鑑賞方法:VOD

期待して観てしまっただけに、かなり残念な印象。あまりに安易な展開に、全てにうがった観方をせざるを得なかった。
広大な景色の描写も押し付けがましく感じたし、あきらかに名画感をねらっただけの8mmフィルム映像も冷めた目ではむしろ安っぽく映る。そして、町の催しとユージンの証拠品あさりを重ねたシーンは、もう観ているこちらが恥ずかしくなるほどの意味のない映像効果。あのよくわからんおっさんのいきなりのボディパーカッションはいったいなんなん?
とにかく何よりも一番許せなかったのは、ラストにつながるユージンの葛藤シーンだ。えぇぇっ…!?て感じの今さら感が強く、何でこうなるのっ的な煩わしさがハンパない。ならばそもそも最初からこのヤマ乗るなって感じでしょ。青春の甘酸っぱさや映像の美しさとは裏腹に、イライラばかりが募ってしまった。
そもそもナレーター的にも、妹ちゃん目線は何効果をねらったの?ツッこめば本当にキリがない。
個人的にはバリバリのマーゴット・ロビー推しだが、本作に関してはさすがに手放し評価はできない。マーゴット・ロビーのお色気シーンもすっかり霞んでしまったわ…

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いけい

3.0やはり死んじゃうのは切ないね

2023年8月29日
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鑑賞方法:映画館

マーゴットロビーを見逃すな!
てことでめーっちゃ地味に違いないとわかって観に行ったんだけど
少年の胸キュンに付き合っちゃいましたね。
そらこの女(ヒト)守らなあかん、になりますわな。
お風呂のシーンだけでも甲斐はありますよ。
60点
アップリング京都 20210416

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NWFchamp1973

3.0マーゴット・ロビーのための作品

2022年11月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

閉塞感いっぱいの世界から逃げ出したい若者と銀行強盗の美女の逃避行ストーリー
切ないラストに向かうしかない、報われるものは何もない終わり方だったけど、なぜか美しさを感じました
マーゴット・ロビーと主演のフィン・コールが美しいからなのかもしれません
「あなたが選んで来た」と念を押すシャワーシーンが象徴するように、世間知らずな若者を操る強かな女性、こういう女性って実際にいて、悪い女の人なのに美しさの方が印象に残って、マーゴット・ロビーが自分をうまくプロデュースしたなって感じました
虚しさのようなものしか残らないラストだったけど、継父のお父さんのラストの行動に愛を感じて、それがまた寂しさを増幅させるんだけど救われるものも残りました

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小町

1.5田舎から逃げたい若者

2022年8月12日
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 家族を捨てて家を出た父親を想い、荒れた畑からも逃げたいユージン。そこに現れた犯罪者アリソン。年上の美女に惹かれて一緒に街を出る。17歳のユージン、ちょっと悪いことや年上の女性に憧れるお年頃。そりゃあメロメロになっちゃうよ、だってマーゴット・ロビーだよ🥰
 でも私は悪くない、人は殺していない。とは言っても、銀行強盗だけでも悪いでしょう😔
結局2人で逃避行してもお金はないのでまた銀行強盗、今度はユージンが人を殺してしまう。パニックになるユージン、やはりまだ子供だなあ。あのラストは仕方ないでしょうね。
 マーゴットロビーが制作に関わったってことが目玉くらいで、ストーリーは特に斬新でもなかった。

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アンディぴっと

3.0傷つき助けを求める美しい女は、原状に悶々としている無垢な青年にとっては、危険すぎた!

2022年3月15日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWの放送にて。

逃避行ものが基本的に好きなんだなと、今さら気づいた次第で…。
いわゆる逃亡劇の中にあって、男女の許されない関係を成就させるためにシガラミから逃避する旅の物語は、濡れ衣を晴らすために追手から逃亡して最後に無実を証明できる類いとは異なり、ハッピーエンドは期待できない。悲恋物語のカタルシスに、逃亡のサスペンスが重なるから面白いのだ。アメリカ映画では犯罪を絡ませてよりエキサイティングな物語に仕上げている例が多い。

30年代のテキサスの田舎町。不毛な土地に移住した夫婦の下に生まれた男の子がやがて青年となり、強盗殺人で指名手配されている美しい女と出会ったことで、人生を大きく狂わせていく。
父親は男の子が幼い頃に家族を捨て、母親はその後再婚して妹が生まれている。その異父妹の語りで物語は進行する。

主人公の青年ユージーンを演じたフィン・コールは、時折『トゥルー・ロマンス』のクリスチャン・スレーターに似た面影を見せる。
女強盗アリソン役のマーゴット・ロビーは製作にも名を連ねている。メキシコに向かう途中で二人が銀行を襲う場面で、金を受け取ったアリソンがカウンターからヒラリと降りる足さばきの美しさは、『俺たちに明日はない』のフェイ・ダナウェイを彷彿させる。

犯罪を絡ませてよりエキサイティング…と書いたが、本作はそれほどエキサイティングではない。巨大な砂嵐のインパクトに持っていかれた感がある。
とはいえ、納屋に隠れたアリソンに妹が近づくシーンや、ユージーンがアリソンに関わる捜査書類や証拠品を盗み出すシーンの演出は巧みで、サスペンスとしての見所もある。
ユージーンとアリソンの逃避行は、尺としては短い。だがそこには色々な要素がてんこ盛りで、そこまでのゆったりとした進行が冗長だったのではないかとさえ思えてしまう。
まず、ユージーンが童貞を卒業する青春譚。アリソンが指南する場面が胸をくすぐる。
次に、ユージーンが銀行強盗に手を染める転落劇。起こるべくして起こる悲劇はショッキングだ。
それをきっかけに二人の間に亀裂が生じ、本当にアリソンは殺人を犯していないのか、緊張が走る。たが、ここで初めてアリソンからの熱烈な愛情が表現されたようでもある。
そして、二人を追い詰めた養父が最後に垣間見せる父親としての振る舞い。ユージーンが養父と折り合いが悪かったのは、養父の継子いじめがあったように見えていたが、ユージーンが実の父親への執着から養父を拒否していたのではないかと思わせるに至る。

かくして、ユージーンはかつて実父が活路を見いだし、そして恐らく夢破れたメキシコの地に単身でたどり着いたのだろうか。
そして、そこに彼が自らの罪と向き合うための空間はあっただろうか。
もしかすると、探偵読み物で憧れたアウトローへと転がり落ちていったのかもしれない。
いずれにしても、それを知る者はいないのだ。

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kazz

3.0ボニー&クライドっぽいけど…。

2022年2月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

映画の半ばで、「俺たちに明日はない」を意識してるのかな?
そんなふうに感じました。
こちらは実在の人物ではなく、創作による
禁断のカップル。
犯罪よりも、二人の恋にクローズアップした作品ですね。

主演のマーゴット・ロビーがプロデュースまで
手がけるという熱の入れようだったそうですが、
そんなに「いい話」かな?というのが正直な感想です。
男の子にとっては、ただの災難。
人生を一人の女に狂わされたという物語。
美しい映像で、醜いストーリーを隠したらダメなんじゃないのかな。
妹に語らせるというアイデアはいいですね。

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tochi06

2.5愚かな男とズルい女

2022年2月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

継父とうまくいってない17歳の若者(フィン・コール)の前に、賞金がかかった女性銀行強盗犯(マーゴット・ロビー)が現れる。
閉塞感から逃げ出すため、怪我の治った女と逃げることに。
全体的に薄っぺらく感じた。

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いやよセブン

3.5小学生のとき、横浜ドリームランドに行った。

2022年2月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ドリームランドに行けたのになぜ大阪万博には連れてってくれなかったんだよ~!という話は『20世紀少年』で語ることにして、やっぱり親と一緒に大きな遊園地に行ったことは記憶に残るものだ。この映画にしてもビリー・ザ・キッドを引き合いに出して、後世に語られるほどの人物について語られる。若くして死んだからといって何だ!記憶の中にずっと生きているほうが素敵じゃない?アウトローもそこまで崇められたらすごいことだ。

 テキサスに入植した一家。荒涼とした大地には雨も滅多に降らず、時折やってくる砂嵐に怯える生活。おらこんな村いやだ~ってな感じでユージンの実父ジョンは抜け出してメキシコに行ってしまった。母オリビアは保安官代理のジョージと再婚し、娘フィービーが生まれる。そして、語り手となるのも大人になったフィービーだ。

 賞金首のアリソン(ロビー)は銀行強盗で人を殺し、この村に逃げ込んだらしい。納屋で怪我をしてるのを発見したユージンは彼女を匿うことになったが、職なし、面白いこともなしという状況下ではわかる気もする。ましてや、女性経験のないユージンにとっては珍しいものを見るかのように興味津々。探偵小説を読み漁っていた大人しい性格だったことも原因かもしてない。そんなアリソンが「私をメキシコまで連れて行ってくれたら賞金の倍を支払う」と申し出る。

 時折フラッシュバックのように挿入されるカットがユージンの心情を表現していて、メキシコと海への憧れが伝わってくる。アリソンへの愛もワンショットながら美しい。彼が日常から抜け出すことを決めたのも全て彼女のため。何となく自由の象徴であったかのような30年代のメキシコ。全てが彼の夢の地だったのだろう。閉塞感漂う現実から今でも抜け出したいと思うし、人の記憶に残る存在にもなりたいなぁ・・・などと今夜も夢見て眠ろう・・・と。

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kossy

2.5マーゴツトロビーを鑑賞する映画‼️❓

2021年9月27日
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ヒロインが銀行強盗する軌跡や生い立ちもよくわからないので、クライムラブストーリーのおしゃれな感じです。
自分でプロデュースしただけあり、悲惨な物語のはずが、ただ美しい。
少年との逃避行もメルヘンチックです。
最初は、美しさに見惚れますが、飽きてきて、ひたすら眠い。
彼女のファンなら、是非。

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アサシン5

4.0映像が美しい。 映像の作り、ナレーションの構造がいい。 少年が男に...

2021年9月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

映像が美しい。
映像の作り、ナレーションの構造がいい。
少年が男になっていくストーリー。この少年を愛した女の物語。
ひどく閉塞的で出口のない田舎で、でもそこから出たかった少年の、そして妹の物語。
女は美しかった。
マーゴットはどうしてこの映画を撮りたかったのか。女が主体の物語だからか。シャワーのシーンで、あなたの意思だと確認するのがいい。
女は、彼と会うことで、むしろ愛されることではなく、愛することを知る。
少年はお前のせいだと逃げようとする。その彼に向き合わせるのも彼女。
震えながらの行為。息遣いが伝わってくる。

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えみり

1.5ただの童貞坊や祭りじゃねーか。

2021年4月21日
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鑑賞方法:映画館

マーゴット・ロビーのプロデュース&主演ってことで期待しまくりで鑑賞。

なんだかな。
犯罪を通しての個人授業でも
描きたかったのでしょうか?
誰かが大人ぬなるために尊い命奪うとか、
その落とし前もつけないとか、、、ガキか。
いや、ガキでした。

これは誰の物語?誰の何の物語?
もう、チェリーボーイの厨二病に
大人が巻き込まれる映画でした。
ふりまわされて、罪もない人が死んで。

成長物語でもない。
家族群像劇でもない。
なんなんだ?これ。
理想と現実のギャップにパニックになる
クソガキムービーじゃないか。

てかさ、キーマンの妹。
なんでそんなに約束破るし、
行動的で、兄に対して積極的?
でも、ラストの独白ではハシゴはずし
みたいなこと言ってるし。
兄妹の関係性を心情面で語るの
少ないから妹が理解できない。

久々にナントカ風のご都合映画見ちゃいました。
残念すぎる。

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バリカタ

3.5【砂嵐の様にテキサスの開拓地にやって来た女。そして、彼女に惹かれ、同じ憧憬を抱き、新しい地を求める若者の姿を描いた作品。幾つかの名作へのオマージュを感じさせる作品でもある。】

2021年4月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

- アリソン(マーゴット・ロビー)も、ユージン(フィン・コール)も、先の見えない焦燥感に駆られていたのではないか? それ故に、見知らぬ海のあるメキシコに行く事に憧憬を抱いていたのではないか?-

■感想
・銀行強盗の最中に、人を殺めてしまったアリソンは愛していた相方の男が死に、自らも足に弾丸を受け、ユージン家の所有する納屋に隠れていたが、ユージンに見つかる。
 だが、ユージンはアリソンの”自由を求める・・”と言う言葉に惹かれ、傷の手当てをする。
ー 最初は、アリソンはユージンに愛情は感じていなかった事は、明らかである。銀行強盗で人を殺めた事は警察のせいだと嘘を付くし、その後二人でメキシコに向かう途中でも、分かる。ー

 ◆だが、ある出来事がきっかけで、共に新天地メキシコを目指す道中、ユージンの姿を見て、彼に惹かれて行くアリソン。
 それは、彼女がユージンの中に自分と同じ、”現状から脱却したい・・、自由を強く求める気持ち”を見出したからであろう。
 その気持ちの変遷と、アリソンがユージンを受け入れる様を、モーテルでの二人が身体を交わすシーンで、、巧みなカメラワークで映している。

<見ていて、直ぐに分かるが、今作は「俺たちに明日はない」へのオマージュである。更に、ジョン・フォード監督の「怒りの葡萄」のシーンも想起させる作品である。>

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NOBU

3.0追想にとらわれて

2021年4月21日
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魅力的な女性に惹かれてなのか、家をでる口実がほしかったのか。

そのどちらもかもしれない。

家に居場所がなく、刺激を求めていた心には、かっこうの出会いだったに違いない。
それで美しいとなれば……ねえ。

でも、いいお兄ちゃんじゃないか。
それに妹も、必死で兄を守ろうとしてる。

それでもこの家には居られなかった、居たくなかったんだ。

結局のとこ、同じことの繰り返しで、だれも傷つけないといいながらも、彼女は周りを巻き込んで、人を傷つけてしまった。
自分は手を下さなくても。

勝手な生き方だなあ~と思ってしまう。

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ミツバチば~や

4.0『あの頃』を思い出すだけでドキドキするシチュエーション

2021年4月18日
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鑑賞方法:映画館

男子なら誰もが記憶ある青い時代に現れる大人の憧れ女性。それがマーゴットロビーのような指名手配中の大人の絶世美女の銀行強盗犯が匿ってくれと17歳の多感な少年の前に登場したならば?『あの頃』を思い出すだけでドキドキするシチュエーション。
2人の目指すドリームランドに辿り着くことができるのか。共に逃亡するようにドキドキ感が止まらない『吊り橋効果ラブストーリー』のその先は?男子にお勧めです。

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masayoshi/uchida

1.0観る価値は裸だけ

2021年4月17日
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なんとつまらない話。着想は良いのだが全てが中途半端。父親との確執も友情も愛情も。何処かで聞いた話でもここまで酷くはなかった。主人公の葛藤など何もなく、ただ無責任に話が進む。17だか25だか知らないがもう少し犯罪者匿えば大変な事が起きるし、覚悟するだろう。
一緒に銀行強盗するならもう少し覚悟しろよ。軽いノリで強盗しない。脚本が幼稚だからそうなる。ラストの父親のかばいはなに?取ってつけたようようなかばい方は全く心に響かない、伏線がないから。ラスト、主人公よくも一人で逃げられるな。今、愛を誓いあった仲だろ。エヴァみたいな精神世界のカットは絶対編集してつまらなかったから撮り直したってバリバリ伝わるよ。
あんな何もいない道路で警察車止めないよ。二人の仲を盛り上げようと幼稚な作戦。
モーテルの濡れ場のワンカットなに?股間からのパンアップ。童貞ってセリフで言うならそこは勃起してセリフなしだろ。
マーゴットの乳を観るだけで金払ったのかな?

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ゆう

3.5やんちゃ坊主の葛藤

2021年4月15日
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予告編などで話のメインのように宣伝されていた、美しき強盗殺人犯アリソンとの逃避行は、後半のわずかなボリュームにすぎません。
主人公は青年ユージンで、移民先の土地の酷さに心を病んで行方不明になった、実の父に対する喪失感と、父から唯一届いたメキシコからのハガキを頼りに「ここじゃないどこかへ」家出を悩む葛藤を描く話になっていました。

前半一時間は物語が動かず、ユージンがイジイジとして、童貞の妄想を拗らせてるだけ。

半ばから、『俺たちに明日はない』を下敷きにしたような、「男の子が背伸びしてやんちゃしてたら、うっかり足を踏み外しちゃった」ニューシネマ系へシフト。
ちょびっとだけ『青い体験』『おもいでの夏』みたいなところもあり。

今この作品を作ったのは、難民や移民が増えている時代に、昔そもそも移民ばかりの国だったと示したかったのか?と思わなくもないが。

目新しさはなく、パターン通りで面白味も薄かったけれど、マーゴット・ロビーの裸が見られたからよし!

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コージィ日本犬

3.5つまり Bonnie and Clyde

2021年4月15日
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鑑賞方法:映画館

 設定もストーリーもわかりやすく、ローラ・カークの柔らかく落ち着いた声のナレーションがはじまると、すっと作品の世界に入り込める。物語のテンポもいい。
 主人公ユージン・エバンズが家族と住む土地は、乾いていて作物があまり育たない不毛の地で、不定期に襲ってくる砂嵐の被害に悩まされている。人間はどこまでも保守的だから土地を離れるのを嫌い、そこで生きていくしかないと思っている。束の間のダンスや音楽で不満や不安を紛らわせて日常生活の些事に時間を費やしてしまう。
 いつかこんな生活から抜け出したい。若者たちはそう考えているが、大抵は親と同じように所帯を持ってこの場所で暮らすことになる。自分だけはそうはならないと、みんなが思っている。ユージンもそのひとりだ。砂だらけで、いつも防塵マスクをネックレスみたいに首からぶら下げている生活はもうまっぴらだ。しかし金もつてもなくてどうやって抜け出せばいいのか。
 そこに銀行強盗犯アリソンが現れる。人を操る術に長けている。まずアリソンはユージンの前にリボルバーを投げ出す。命を預けるのと同じだ。生殺与奪の権利を与えてくる人間を無碍に殺す訳にはいかない。それから相手の名前を聞き、自分の名前を名乗る。名前を知るとそれだけで愛着が生まれるのは人間の性(さが)だ。野良猫に名前をつけてタマと呼んだ瞬間に、その猫は野良猫ではなくなりタマになる。それと同じである。そして怪我をした脚をさらけ出す。少年にとって初めて見る女の太腿である。これまで女と少年だったふたりは、アリソンとユージンになったのだ。つまり Bonnie and Clyde だ。本作品と同じ世界恐慌の時代に活躍(?)したふたりである。

 ユージンを演じたフィン・コールが上手い。ハンサムではないけれども味のある顔をしていて、実際は25歳の俳優だが、十分に17歳に見える。年上の女性アリソンに魅了されて何もかも捨ててしまうことに躊躇いがないのも、その若さゆえだと理解できる。ユージンの妹フィービーも要所要所でいい働きをして物語に深みを与えている。
 むっちりとした下半身と貧乳がウリのマーゴット・ロビーは、その体型から漫画の登場人物ハーレイ・クインの実写版みたいな役も演じたが、30歳になって本作品を自らプロデュースしてアリソンのような精神性を演じることが出来たことは、彼女の女優人生にとってとても有意義だったと思う。
 集会所のダンスのシーンで年配の男性が弾くバイオリンの物悲しいメロディが、この土地に住む貧しい人々の疲れて荒んだ魂を揺さぶるようだ。Bonnie and Clyde は滅多に出現することはないだろうが、その一歩手前の若者たちはどこにでもいる気がした。

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耶馬英彦

3.5生きる価値を見出した。

2021年4月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

空虚感を感じ生きている17歳のユージンにとって、
アリソンはものすごく魅力的で、
心の導火線に火が点り、乾ききった心に水が染み込み、
生きる価値を見出した。
テキサスの荒涼地から離れていく友人を羨ましく思い
自分もここから抜け出すチャンスが欲しかった。
それはもう行動に移すことが当たり前でしょう。
異父妹が兄ユージンを信じていたことが救いで、
その妹が兄の事を語るストーリー展開が心地よかった。

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tom