「やんちゃ坊主の葛藤」ドリームランド コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
やんちゃ坊主の葛藤
予告編などで話のメインのように宣伝されていた、美しき強盗殺人犯アリソンとの逃避行は、後半のわずかなボリュームにすぎません。
主人公は青年ユージンで、移民先の土地の酷さに心を病んで行方不明になった、実の父に対する喪失感と、父から唯一届いたメキシコからのハガキを頼りに「ここじゃないどこかへ」家出を悩む葛藤を描く話になっていました。
前半一時間は物語が動かず、ユージンがイジイジとして、童貞の妄想を拗らせてるだけ。
半ばから、『俺たちに明日はない』を下敷きにしたような、「男の子が背伸びしてやんちゃしてたら、うっかり足を踏み外しちゃった」ニューシネマ系へシフト。
ちょびっとだけ『青い体験』『おもいでの夏』みたいなところもあり。
今この作品を作ったのは、難民や移民が増えている時代に、昔そもそも移民ばかりの国だったと示したかったのか?と思わなくもないが。
目新しさはなく、パターン通りで面白味も薄かったけれど、マーゴット・ロビーの裸が見られたからよし!
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