「【”半世紀近くの時を超えて、浄められた教会に響く、魂の歌声に痺れる・・。”】」アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”半世紀近くの時を超えて、浄められた教会に響く、魂の歌声に痺れる・・。”】
ー ”ソウルの女王”と称されるアレサ・フランクリンが、1972年1月にロサンゼルスのパブテスト教会で二日間行ったライブ映像の映画化作品。
このアルバムは300万枚‼を売り上げる大ヒットになったそうである。
聖歌隊をバックにアレサ・フランクリンがソウルフルに歌い上げるゴスペルの数々。
汗だくで、軽妙洒脱に会場を盛り上げるジェームズ・クリーブランドの姿も、良い。ー
◆感想
・1972年と言えば、キング牧師暗殺から4年後である。1日目の観客は、ほぼ黒人である。
彼らを前に、ゴスペルを歌い上げるアレサ・フランクリンの声量の凄さに圧倒される。ブレスレスであれだけ長く声を出すって・・。神業じゃない!(教会なので、後ろの壁に、磔刑のキリスト像が・・)
余りの感動に、泣き出す観客。
・2日目は、1日目よりフランクな感じで、コンサートは続く。客席には、ミック・ジャガーを含めた複数の白人の姿も。
皆、幸せそうである。
彼女の父親の娘を誇るスピーチ。
歌に合わせて、踊る人々。
ー 言い古された言葉だが、”音楽は国境、民族の壁を超える。”と言う言葉を実感する。ー
<当時から半世紀近くが過ぎようとしているが、素晴らしい歌声は、時を越えて感動を齎してくれるのだなあ、とシミジミと思った作品である。>
<2021年8月14日 刈谷日劇にて鑑賞>
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