「公道という恐怖」アオラレ ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)
公道という恐怖
タイトルの「アオラレ」は、煽り運転の被害者ということです。
サブタイトルは、「たった一度のクラクションが、すべてを変える」です。
原題は「unhiged」で「不安定な」という意味です。
冒頭に、煽り運転をするトム・クーパーが、離婚、私怨か何かで、
人を殺し、家に火を付け、炎上し、爆破するシーンから始まります。
煽り運転をするトム・クーパーは、生きる希望も夢もない、逮捕され、
死刑が待つだけということになります。
「不安定な」どころか、冒頭からアクセル全開という感じです。
煽られる運転をするレイチェルは、離婚訴訟中で、家も、美容室も失い、
寝坊して、遅刻し、顧客も失い、「不安定な」状態から、クラクション
を鳴らし、売られた口けんかを買い、危険な状況に一気に突入します。
この状況になっては、どうにもならないという勢いでラストまで一直線です。
都会で、道路が渋滞するのは、万国共通です。
自分は、都会で仕事のためには電車異動で、車を利用する機会がなくて、
良かったです。
20年以上前ですが、煽られて路上で停車させられたことがあります。
自分はバイクで、相手は車でした。
相手は、何を言っているのかもわからず、自分のバイクのスロットルを
無意味に開けては、怒っていました。
自分はバイクの運転自体に慣れて、飽きてきて、注意が散漫になって
いたので、何が原因なのか、今も持っても理解できません。
その後、自分はバイクの運転をやめました。
車と車の煽り運転が問題にされますが、バイクと車でも煽り運転はあります。
もちろん、バイクにクラクションはついていません。
バイクにも、ドライブレコーダーを付けた方が良いです。
公道という通り、色々な人がいるということです。
2019年7~8月に起きた「煽り運転」を「妨害運転」と規定して厳罰化した改正
道路交通法が施行された元の事件となった会社役員宮崎文夫(44)は、懲役2年
6カ月、保護観察付き執行猶予4年となりました。
この宮崎文夫は、横浜市でBMWディーラーで白い高級スポーツタイプ多目的車
(SUV)を一週間以上試乗し、ナンバープレートまで偽造し、栃木、静岡や愛知で、
「煽り運転」を行っていました。
この宮崎文夫は、最初から確信犯で「煽り運転」を行っていたということです。
もちろん、この宮崎文夫は、トラックに対しても「煽り運転」を行い、事故死
する可能性すら、考えないような人間です。
あれから、まだ2年、もう2年という感じがしました。
日本にも、トム・クーパーのような男はいるということです。
個人情報は、どこから漏れるか分からない、情報化社会に対する恐怖もあります。
今は車を所有していませんが、所有する予定なので、気を付けたいと思います。