「【お前が泣いてどうする、少年!?】」マイ・ダディ ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【お前が泣いてどうする、少年!?】
余談だけど、僕は、竹輪(ちくわ)は、カレーより、竹輪天の方が美味しいと思う。
のり弁にのってる竹輪天、大好き。
神様は、人間の作ったフィクションだ。
隣人を愛せとか、赦せとか言うけど、結局、決めるのは自分自身じゃないか。
どれだけ、人は人を許せるのだろうか。
どれだけ、人は人を許さないとならないのか。
考えるだけで、途方に暮れそうになる。
物語は、選択肢は、これしかないというものを示しつつも、いざ、自分のこととなったら、どうなるだろうか、皆に問うているようにも思える。
そして、この作品は、もう一つ、
「天は、自ら助くる者を助く(「Heaven(God) helps those who help themselves.」
)」ということも言いたいんじゃないかと思ったりもする。
日本語訳では、個人が自立して頑張ってる感があるけれども、英語では集団感がある。
ひとりで頑張れというのではない気がするのだ。
上手く行くか否かはあっても、励まし合ってやる方が、一人でやるより頑張れる気がするのだ。
主人公が神父であることも意味があるように感じる。
神父であっても逡巡するし、皆の助けや励ましも必要だし、よく考えて話し合っみることも重要なのだ。
僕は、神様は人間の作り出したフィクションだとは思う。
でも、神様はいるとも思う。
一人ひとりの中にいて、それは、正義とか、道徳とか、優しさとか、人助けとか、エンパシーとか、そういうものの一塊だと思う。
だから、定食屋のお母さんも協力してくれたじゃないか。
だから、少年は泣いたじゃないか。お前が泣いてどうするって思ったけど、もし、自分だったら、やっぱりワンワン泣いたと思う。
そう、だから、白血病を克服したら、マリア様やキリスト様の前であっても、みんなで万歳して良いのだ。
ぜんぜん問題ない。