「奈緒さんの光と呵責の念に涙が溢れてしまいます」マイ・ダディ グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
奈緒さんの光と呵責の念に涙が溢れてしまいます
お、これは群像劇?
ムロさんと奈緒さんは、どこでどう繋がってくるのだろう。と思っていたら「え?まさか、ここで一目惚れの再婚⁉️」と見てるこちらの方が焦ってしまいました。
そういうことではなかったんですね。いやはやなんとも…ただの早合点でした。
奈緒さん演ずる若いママがとても素敵で、ひかりを連れてるシーンの愛情に満ちた母娘の笑顔はそこだけ写真に切り取りたいほど光に溢れていました。
それも束の間、そこから先は思わぬ出会い、そして膨らむ疑念とともに一瞬で心の中が暗転していく様子があまりに痛々しくて、いたたまれなくなります。
その時の江津子(奈緒)の言葉にできない痛切さ、意図などしていないのに愛する夫に嘘をついていたことになってしまった、取り返しのつかない状況への後悔……
江津子の気持ちを知ってしまったあなたは、そこから先は、何がどう展開しようと涙が止まらなくなります。
私はそうでした。
ムロさんも、新人の中田さんもとても頑張っていましたが、この映画は、奈緒さんあってこその感動なのだと思います。
因みに、私は新約聖書を通読したことがあります。
ムロさんの問いかけに挙手できます。
なぜかというと『オーメン』の666がどこに出てくるのか知りたかったからです。
でも、悲しいことに、あの冒頭を思い出すと、最初から読み直すことはまずないだろうな、と思ったことしか覚えてません。
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グレシャムの法則さんのコメント
2021年9月25日
美紅さま
まだ『空白』は観てないのですが、この映画、どちらかというと偏屈な性格の私でも、素直に泣けました。
ムロさんも奈緒さんも中田さんも、誰にでも感情移入できると思います。