マイ・ダディのレビュー・感想・評価
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ムロツヨシの初主演作、素晴らしい仕上がり
俳優生活25年目に、初めての主演映画が封切りを迎えるところが、ムロツヨシをムロツヨシたらしめているとでも言おうか……。コロナ禍で撮影延期など重なったためというのもあるが、とにもかくにも役に寄り添い、素晴らしい作品に仕上がっている。
父親として、夫として、もう問答無用で必死な姿がスクリーンいっぱいに映り込む。
観る者は誰に感情移入していくのだろうか。
筆者のようなオッサン世代は無論、ムロが演じた一男だ。どこまでも誠実な姿に心が現れ、明日への活力となることは間違いない。
かっこいいです
妻に先立たれた親父の父親を演じるムロツヨシさん。
娘が白血病という重い病にある事が分かる。
検査をしていくと、実は娘と血が繋がっていないという事実に気付かされてしまう。
それでも娘の命を助けたい奔走する姿は、かっこよかったです。
娘を抱いて、「必ず連れてくるから」のセリフには、グッときて涙が溢れました。
カミサマなんて居たもんじゃねぇよなぁ……
やっぱりこの手の物語は泣ける
信仰に生きるとは
良い作品でした。
おすすめされて、すぐに見ました。
泣けます。
家族のかたちについて考えさせられました。
自分にも妻と息子と娘がいます。
本作でも血の繋がりよりも濃いものを垣間見ることができました。
⭐︎役者陣もGOOD
•ムロツヨシさん、素晴らしい。いつも通りコミカルな部分もありますが、涙を誘う、誘う、誘う。
病院の親子二人のシーンがたまらなかった。
もし、自分ならと思いながら見てしまいました。
•平成ノブシコブシの徳井さんが圧巻でした。こんなに良い味を出すとは….!
•小栗旬さん、脇役でもカッケェよー!
•神を愛する証明として隣人を愛すること。
隣人を愛することは、神を愛することである。
⭐︎また、信じることは愛することである。
正しく信仰に生きるとは、神を信じ、人を信じること。
正しく信仰に生きるとは、人を信じ、神を信じること、
信仰に生きる素晴らしさが描かれていました。
映画最高!
ムロさん初主演映画
愛や思いやりを説く牧師さんに訪れる余りにも過酷な試練、よくある男女の別れと出会いは昼メロのようだが医療監修を含めて極めてシリアスに作られているといった印象。
それでいて、娘が早熟なのはやはり母親の血かと俗っぽいことも連想させます。
一難去ってまた一難、観ていられないほど心が痛みます、シナリオも良く練られていると思いますが、牧師から子供、探偵、アルバイト仲間、ホームレス、町の不良に至るまで登場人物のバリェーションの多彩さも良いですね。
しかし、何といってもセリフでなく表情で見せる泣き笑いの演技の素晴らしさ、ムロさんだから成立する映画と言っても過言ではないでしょう、これが初主演とは俄かには信じがたいです。
ひかりと共に歩んできた家族の道のり♥
小さな教会の牧師である父親が娘、ひかりに
対する愛情、亡くなった母親の揺れ動く
感情が伝わるストーリーでした。
幸せな日常生活を送っていた父親と娘に
突然、知らされた過去の出来事!
写真のなかの亡くなった母親は、何も知らない父親にどう感じていたのか?
病に冒された娘を何としても救いたい!
父親の必死な思いが、今まで苦楽を共にしてきた、親子の思い出と駆けめぐる瞬間でした。
中学生の娘ひかりの少し大人びた言動が
自分の娘の姿と重なりました。
血の繋がりや、ドナー、骨髄移植など
自分とは何ら関わりないものだと思っていたけど、、、
2人で手を繋いで歩く母親と娘の姿。
夕闇に触れるような感慨深い愛情。
明るいひかりが差し込んできたかのように思えるラストシーンでした。
定食屋の竹輪カレー!?
2021年、9月27日ごろに観賞。
父と娘×難病
ほんのり暖かさが残る作品
甘ったるい浪花節!
浪花節!
避妊は絶対にしなければ駄目だ。
カソリック教徒の今の常識は認識していないが、基本的に避妊はしない。その代わり、神父と言われる聖職者は、形の上では子供は持てない。反対に、プロテスタントの牧師は子供が持てるので、この映画の通りだ。
浪花節!だよ人生は。
ひかりちゃんに申したい。男を見る目を持たなければね。お母さんの様にならないように。
何もかも、未練たらたらだったから、何人もの人生を狂わしているのだら。
馬鹿な男は直ぐに忘るべし。
また、普通、誰の子供かくらい分かるだろう。黙っているのはやはり、問題あり。ましてや、相手は聖職者。甘えがある。
本当は0点でも良いが、女の子が髪を切って体当たりの演技をしたので、それに敬意を称したい。もっと、まともな演出家に、今度は映画を撮って貰えることを願っている。
聖書はモーゼが120歳でなくなる『申命記』まではコンプリートしたが、後は続いていない。もっとも、信仰者ではないので、僕にとっては『大菩薩峠』と同じ扱いだが。つまり、僕は罰当たりなのかもしれない。因みに『大菩薩峠』は3巻まで。
純朴そうな牧師役のムロツヨシ
期待し過ぎた
この作品の公開時、ものすごい勢いでムロツヨシが番宣に奔走してて 見たいなあと思っていたのがAmazonプライムに出ていて即視聴。
最近作でよくある、違う時系列の同時進行も見慣れて来たしムロツヨシの熱演や良い人ぶりの板につき方は 安定感さえ感じた。
義時の探偵さんはかなりあっさりした出方でシンプル。
ここで私が私ならではの、感動とは違うベクトルで要らぬ推理をさせてもらう。
ごめんなさいと先に謝罪しておく。
えつこさん。
毎熊シンガーソングライターはそりゃもう、才能もないし男として その言葉通りのクズですよね。
これはもう若い頃の未熟と言えば言えるというのはその後の定食屋の生活を見ればまあ 納得はしますね。
浮気相手臼田あさ美とちゃんと堅実に暮らしてるのを見ると、お互いに良い相手とその後生きて行ったってわけです。
で そこで、です。
別れて、つまり荷物持って飛び出して
その荷物のまま教会に行ってそのまま結婚、という流れで描かれていますが。
誰の子かわからないくらいの感じって、ちょっと有り得ない訳です。
もちろん えつこさんは どんどん牧師さんに惹かれて行った訳ですが、
えつこさんきっと あれっきり毎熊クズオと会わなかったわけでは無かったのではないでしょうか。
もちろん その後も続いてたって事はないわけで
別れ際の二、三度のズルズルはあったのではないか
だから わからなかった
だから 彼に子どもがいるという事がわかって 愕然とした。
こういう事ではないかと想像するのです。
だから なおさら そのあたり
すっ飛ばしてる。
だからと言って 責められるべきは毎熊クズオですがね。
幸せな気持ちになる
ムロツヨシの初主演作。 ムロツヨシの父親役、暗い部分も明るい部分も...
ムロツヨシ、よかった。
ムロツヨシ。コミカルな俳優だと思っていたけど違いました。
クセがある表情や個性的な表情はできると思うけど、あんなに純粋な表情ができる俳優はそんなにはいないと思いました。
最後のシーン。ムロツヨシの表情がすごく良かった。きれいでした。
一言「がんばれ、父ちゃん!」
予備知識なく見た(ムロさん以外)。
娘の病気(急性白血病)って辛いよな、父ちゃんに何ができる?。
でももっとその奥に、隠れていた話。
亡き妻が、墓場まで持って行った秘密とは。
ざっくりそんな内容で。
骨髄バンクの話を知れる話でもありました。
最初は妻が生きていた昔の話と、今の話がちょっと区別できなかったけど。
そこがよかったんです。
昔も今も、そこに大切な人がいた・いるなら。
娘のために、時にはボコボコになったり、でも必死でガムシャラ。
熱いお父さんと、娘が心を通わせるところ。
神父って設定も、命の話だけにナイス。
サブキャラで、光石研さん他(知らんかったし)。こちらもいい味でした。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「一瞬の積み重ねが、人生と」
ムロツヨシの演技には感動。娘の回復のため一心に祈りを捧げる姿は敬虔な牧師そのものでした。
御利益宗教は別として、真面目に信仰を貫いている人なら、宗派を問わず、誰にでも神仏から信仰心に対する試しの試練に遭遇して「祈りが届かない」苦悩に打ちひしがれた経験をお持ちでしょう。それをストレートに描いたのが本作です。
小さな教会の牧師を務める主人公の父親が、病気の娘を救うために奔走する愛をテーマに、俳優のムロツヨシさんを主演に向かえて金井純一監督により公開されました。
主人公の御堂一男(ムロツヨシ)は、誰からも慕われる牧師で、優しく、面白く、お人好しで誠実な父親でもありました。日本の教会ではよくある牧師専業ではなく、ガソリンスタンドで永年バイトをして生計を立ててきました。
裕福ではないにせよ幸せな生活を送る一男に、かわいらしい中学生の娘・あかり(中田乃愛)に白血病が発覚するという転機が訪れます。そこに死んだ妻との出会いから事故死するまでの悲しい出来事が、娘の闘病生活と同時進行で語られるのでした。さらに骨髄移植のために行った血液検査で、あかりと一男は血がつながっていないことも判明します。この手で抱き上げたわが子が、他人の子供であったことに愕然とする一男でした。
突然の現実に困惑し絶望する一男。牧師であるのにもかかわらず起る、畳みかけるような不幸が襲ってきたのでした。一心に祈りを捧げる一男でしたが、一向に神さまは答えを出してくれません。娘への愛のために一男は現実世界でも、骨髄移植が適合するドナーとして「本当の父親」探しに動き始めるのでした。
キリスト教の中心的なメッセージである「愛」をテーマにした本作に、俳優歴25年のムロツヨシが渾身の演技で挑みました。ムロツヨシさんはツイッターに、「胸を張って観てもらえる映画をつくりました」と投稿。発表に際して寄せたコメントでは、「この物語の父になりたいと思いました。この役というより、この父になりたいと」と言い、次のように話しています。
「こういう話があるんだけど、と渡された台本。2時間後に『やらせてください』と連絡していました。それから数年かかってしまって、なんちゃらウイルスのため撮影も延期。それでもここで、この映画制作のお知らせができることに、ただただ喜んでいます。この父をやりきってきました。どうか、どうか、覚えておいてください。そして観たいという期待を持ってください」
実際にムロツヨシの演技には感動しました。あかりの回復のため一心に祈りを捧げる姿は敬虔な牧師そのものでした。いざ手術という切羽詰まった時期にドナーがお父さんでないと手術を受けないと駄駄を捏ねるあかりに対して、困惑と懇願する一男の表情、そして一番衝撃的な演技は、牧師でありながら「本当の父親」と対峙したとき、刃物を突き付けてまで娘のためにドナーとなってくれと何度も頼み込むときの、必死さには打たれました。冒頭の説法で「汝の敵を愛せ」と話しておきながらも、ドナーを徹底的に拒否する「本当の父親」に向き合ったとき、クリスチャンであることすらかなぐり捨てて、一人の父親となって、突進していったのです。
ラストで語る途中で一男の「途中で神を信じられなくなった」とこぼす台詞には、心にグサリと響きましたね。
聖書には、神を信じる人にも信じない人にも、神が夢で行動の指針を示すエピソードが幾つも出てきます。一瞬信仰を失いかけた一男にも、要所要所で一男の祈りが叶えられるようなヒントが示されていたのでした。それを感じさせてくれる伏線を巧みに描いている脚本も素晴らしかったです。
劇中にも出てくるパウロが記した『フィリピの信徒への手紙』の一節にはこうあります。“何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈りと願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。”
“そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。”と。つまり神さまは、どんな逆境の時でも見捨てたりはしないのです。
一男もそのことを実感して、「一瞬の幸福は、いつも人生を優しく照らしていく。その積み重ねが人生だと、気づかせてくれたのです」としみじみと逆境を乗り越えた「今」という幸福を噛みしめたのでした。
プロデューサーの村上公一氏によると、「生死という難しい題材」を扱った脚本であったため、映画自体のトーンがシリアスになり過ぎる危うさがありました。そこでユーモアのある上質な物語に仕立てるため、シリアスさと笑いをバランス良く演じることのできるムロツヨシさんに一男役を打診したというのです。
ムロツヨシさんにとっては、俳優歴25年にして本作が映画初主演。そのため金井監督は「この映画だけは、絶対に失敗できない」と、監督として尋常ではないプレッシャーを感じたそうです。(公開日:2021年9月23日 上映時間116分)
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