劇場公開日 2021年4月23日

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「言葉にできない。」SNS 少女たちの10日間 ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0言葉にできない。

2021年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

映倫区分は、「R15+」で、15歳未満は観覧禁止です。
被害の対象となる12歳の少女はこの映画を鑑賞して、現実を知ることはできません。

子供を持つ親や子供を持つであろう人が、鑑賞し、警戒しなければなりません。
親子であっても、性に関する問題については、話すことを躊躇します。
この映画を鑑賞して、現実に向き合い、親子で性の問題について話をすべきです。

12歳の少女がFacebookとskypeを利用しただけで、次々と大人が友人申請して、猥談をします。

インターネットに国境はありません。
チェコの公用語は、チェコ語で、人口は1,000万人で、インターネットに国境はなくてもそんなに多くの人が、チェコ語で少女と話ができるとは思えません。
英語圏に住んでいる人はもっと多くの被害にあっているのではないでしょうか?
日本の少女が、このような問題が発生する可能性ははるかに高いです。
日本のメディアは、このような問題があることを報道しているのでしょうか?

「令和元年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば小学生でも約5割が自分のスマートフォンを持っているそうです。
ネットの危険から子供を守るために保護者ができる3つのポイントとして、
以下の3つが指摘されていますが、この方法で子供を性被害から守れととは思えません。
1.お子さんのスマートフォン等の利用状況を把握するために、ペアレンタル
 コントロールを活用しましょう。
2.不適切な情報や危険な出会い等を防ぐために、フィルタリングを賢く利用しましょう。
3.家庭のルールをお子様と一緒に作り、成長とともに少しずつ改定していきましょう。

子供にFacebookとskypeをしないようには記述されてはいないのは明らかです。

最も最初に教えるのは、政府、総務省も警察も学校も友達も守ってくれる人は誰もいないという現実でしょう。

インターネット上には、法の支配が徹底していないということです。
インターネットでは被害に会う方が悪いとされ、被害者が守られていません。

私もインターネットで詐欺に会い、警察に行きましたが、私権を制限することはできないと加害者を繰り返し言って、被害者が悪い当もう少ししてからもう一度出頭するように、門前払いをくらいました。
私を担当した2人の刑事は「警視庁総合相談センターは、全くの役立たずで、何の意味もない」と言っていました。
警視庁総合相談センターも警察も「被害に会っても、加害者を罰する手段はない」ということばかりを強調されました。
日本の警察は、明らかな性的な異常者として、日本の警察は、相手の私権を制限することはできないと言って、逮捕することはできないでしょう。

菅義偉首相は、「デジタル庁」を2021年9月1日に、500人規模で発足させる計画を盛り込んだ「改革の基本方針」を決めたそうです。
「デジタル庁」に参加する500人は、まずこの映画を観るべきです。
インターネットの危険を放置して、促進をするということは避けなければなりません。

12歳というと小学校6年生か中学校1年生です。
確かに、この頃になると少女は性の問題に関心を持ちます。

私の記憶では、小学校5年生の頃に少年、少女に対して性教育が行われました。
少女の方が長く、詳しい教育を受けていました。

この映画で扱っているのは、犯罪行為であり、年齢に関係なく、気分が悪くなります。
少女と会話してくる男が、全て猥談か、それ以上というのは、衝撃です。
あまりにも同じような男ばかりなので、105分と短い映画ですが、上映時間が長く感じました。
途中で、退席したくなる気持ちは分かりますが、最後まで鑑賞する覚悟を持って、鑑賞してください。

この映画を鑑賞する男の中にも少なからず、このような男がいると思うと暗い映画館で観たくなるような映画です。

チョコ・コルナというチェコの通貨が出てきます。
1,000チョコ・コルナは、5,000円くらいです。

ノリック007