劇場公開日 2021年2月1日

「今までのEndlessSHOCKとはまた違う感動が待ってた」Endless SHOCK kei3bee3さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今までのEndlessSHOCKとはまた違う感動が待ってた

2021年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

どうしたって観客席から舞台を見れば一定方向からのみの観方になる。これしょうがない。
けど、こうして映画にしてくれるとドローン撮影ゆえの「ナメる撮影」が可能になるので、主人公コウイチがフライングする時の小さな助走を自分も思わず自らの体に「よし、今飛ぶぞ」と準備をし、彼と一緒になって空(くう)を舞う疑似体験が出来た。これは舞台では在り得なかった感動だった。
そしてキャラクター個々の感情や表情が大写しになるので、「あぁ、彼女は心の揺れをこんな顔で表現していたのか」とか「彼はどうにもできない怒りをこんな表情で取り組んでいたのか」とか、映画ならでは非常に細かな指の動きや瞳の動きが見れ、この舞台を映画で見せてくれた意味が十分あった。
普段、光一君のファン皆さんがどこまでこの舞台の素晴らしきライティングや群舞のフォーメーションにまで目をやってるかは分からないが、自分は彼のファンというよりむしろこの舞台のファンなので、こうして映画にしてくれることで、多くの彼のファンが光一君だけに目をやることなくどれだけこの舞台の装置が美しく洗練され工夫に富んでるかを気づいてもらえるのではないかと。
映画代が3000円だが、それを私は安いと思った。それだけのものがこの映画にはある。
そして映画だから、どの席で見たってとても見やすい。それが舞台よりむしろ「席によっての差」が無く、ありがたい。
舞台でならいうもここで拍手があるとか、ここでファンがスタンディングするとか「ある程度の決まり」があるが、そういう「縛り」というか「括り」がないので、自由にこの舞台を鑑賞できたことも良かった。
EndlessSHOCKは舞台だと12800円?くらいのチケットだ。それゆえに「どうしよう。気にはなってるけど、それだけの満足が本当に得られる?」と思ってるたくさんの人に言いたい。
僅か3000円であの舞台を観れるのは今しかない。たった2週間しかない。
ここで行かないでどうする!
今すぐ、騙されたと思って・・・いや、騙してはないが、すぐ席を確保してほしい!
ベールに包まれ21年。僅か3000円で、この舞台がどうして毎回満席で21年目にして大人気舞台であるかが、きっとわかるはず。
フライングだけじゃない。階段落ちだけじゃない。EndlessSHOCKは人間ドラマだし、ミュージカルだし、全てのエンターテイメントが集約された唯一無二の作品だ。
それをこの価格でぜひ多くの人に知ってもらいたい。

kei3bee3