「女達は未来を(例外もいるけど)、男は永遠の眠り姫となった」レミニセンス 未佐緒00さんの映画レビュー(感想・評価)
女達は未来を(例外もいるけど)、男は永遠の眠り姫となった
疑いつつも女の形跡を追い続ける男の姿を見て、普通なら諦めるよなーと思いつつ、最後まで行き着いた主人公には正直、脱帽。
これ主人公がいい男でなかったら騙す側の女もホロリと心奪われたりしなかっただろうなあと思うのよ。
イケオジ前提ね。
最初は過去の記憶を行ったり、来たりで場面展開がおや、どうなってんのと思ったけど中盤になっていなくなった彼女を探すところからだんだんと話に引きずり込まれてしまったわ。
未来に不安定な水上都市というのもおもしろいというか、それでも人は生きていかなきゃならないというのは、いつの時代も変わらないと思ってしまったわ。
金持ち女性が過去の綺麗な夢を見続けるのに対して、亡くなったメイは子供と彼の為に、ワッッは未来を生きることにした。
これは環境の違いもあると思うけど、金があって裕福な暮らしをしている女性は見たくないもの、現実から目をそらしていたのかな。
ロマンティックな終わり方に、これでいいのかと言われてしまえば多分、たいていの人は納得できないと思うのだけど。
でも、仕組まれた出会いでも男って、そういう生き物、ロマンティックなんだろうなあと思ってしまったわ。
必死に生きた女達は愛と家族を手に入れて、男は永遠に夢を見続けることを自ら望んだ眠り姫となった。
ある意味、これも未来の究極のハッピーエンドかもしれないと思ったのです。