「今週(9月17日)の本命枠とは思うのですが…。」レミニセンス yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
今週(9月17日)の本命枠とは思うのですが…。
今年121本目(合計185本目)。
結構前から広告CMが打たれていたので、結構期待されていった方が多いのではないかと思います。
水没してどうしようもなくなった、わずかに生活可能な領域の街と、記憶を操作したり過去に戻れたりする機械をつかって「ある事件」にチャレンジする、という趣旨のお話です。
お話自体は分かりやすいのですが、それは裏をいえば「一本筋でもある」という点も同時に意味してしまいます。どうしても、この映画はそのような「記憶を操作したり過去に戻れたりする機械」そのものが架空のものなので、どこまでお話を難しくできるか?というのは大きなキーワードになってしまいます(ただ、このご時世で180分とか言われるとさすがに厳しい…)。まぁ、「中高生のお子さんといっても、展開がわかりづらい」という点はまずもってないので、洋画入門にはお勧めなのかな…と思います。
評価ですが、総合的に下記がきになりました。
4.4を4.5まで四捨五入しています。
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(減点0.6(総合)) 物語の最初に「記憶を燃焼(バーン)するの」という趣旨で「燃焼」に「バーン」という語があてられます。ただ、そこ以外は単に「バーンする」という表現でしか登場しないので、最初(かなり最初。フライドポテト買って最初の数分間見遅れたくらいでもアウト?)からこの部分を逃すと混乱度は高いです。
※ burn は動詞では「燃焼する・させる」、名詞では「燃焼・やけど」。
また、字幕がない場所があります(たぶん、うっかり)。上記のような設定理由で「まともな街」ではないのですが、 clock repair (shop) に行くところがあります。要は「(腕)時計修理屋」です。ただ、なぜかこの翻訳はなく(もっとも、そこが薬局だろうが郵便局だろうが、ストーリーには一切関係しない)、「なんで字幕抜けてるんだろう…」というのは気になりました(かつ、映画が結構早く進むので、簡単な単語の割に速読しないとついていけないというおまけつき)。
また、こうしたアクションもの映画には「お楽しみ」なのは、まぁ映画内の人でも現実の私たちも同じく、「¥」ですね。映画の中では「誰それが亡くなったら、法律上の取り分でお前の分はこれだけうんぬん」という点が2回登場しますが、日本の民法の親族法・相続法を知っていると混乱する(日本には存在しない概念があることが前提になっている)字幕になっています(正直、意味がわかりませんでした)。おそらく、アメリカか、撮影した場所の州の州法を参照にされていると思うのですが、だれしも日本以外の法律の、それも一見して意味が推知できない語句を(漢字圏なので)推知するのは無理で、ちょっと字幕に工夫が欲しかったです。
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