劇場公開日 2021年9月17日

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「記憶の水底に沈んだ過去があの町そのもの」レミニセンス HigeKoboさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0記憶の水底に沈んだ過去があの町そのもの

2021年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

戦争(中国と?)が有り海水面が上昇し貧富の格差が広がる。なんか来年の話かとも思えるが時代背景は不詳。
ディストピアと言うとブレードランナー的になりがちだがテーマによく合った世界観にまとまっていた。記憶の水底に沈んだ過去があの町そのもの。過去の記憶にどっぷり漬かる危い感じがあの装置のイメージによく合う。”記憶は香水のようなもの、少ない目につかうのがいい。” 囚われていては前に進めない。
戦友と言うことだけではなく大きな苦難を味わった敵と味方の間にも”記憶”共有がある。
今の日本では全く頭の片隅にもない、ともに戦った生き残りに対する敬意が大きな横糸になってそう。

HigeKobo