レミニセンスのレビュー・感想・評価
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Imaginative Sci-Fi Dystopian Mystery
Global warming has made Miami a Venician slum. Nick runs a business letting people visit memories in enhanced VR. A peculiar client segues into a love affair which crosses over into his part-time gig as a technician for criminal sleuths. It's like a small-town spin-off to Blade Runner. The flashback visuals are inventive. Hard to follow at times, but writer/director Joy is a fearless raconteur.
ノスタルジックなSFハードボイルドに、まさかジョン・ヒューズ味まで感じるとは!
怒る人がいても不思議はない。というのも、記憶を扱ったSF大作というイメージと、実際に観た際の印象とが、ものすごくかけ離れているから。実際、一体何を観ているのかと上映時間の大半は戸惑ってばかりいた。21世紀になってだいぶ経つのに、あまりにも古色蒼然としたハードボイルドタッチのメロドラマ。ガタイはいいけどさっぱり使えないキャラのヒュー・ジャックマン、気恥ずかしくなるようなファム・ファタル、行き当たりばったりなシーンを重ねる展開……。しかし、突如始まる2丁拳銃アクションに目を瞠った瞬間、すべてを受け入れていい気になった。ああ、ここには監督・脚本のリサ・ジョイがやりたいことが詰まっている。やたらと古臭いのも、この物語が本来備えているノスタルジーとシンクロしている。そもそもコレは、ノーラン印のSF超大作などではない、とても私的なやりたい放題の結晶なのだ。しかもどうみてもタンディウェイ・ニュートンの役柄は『恋しくて』のメアリース・チュアート・マスターソンである。主人公2人との関係性も、役名も瓜二つ。意識的か無意識か、まさかジョン・ヒューズの80年代ラブコメまでぶっ込んでくるとは!この趣味性の高い怪作が、この規模で完成したことはもはや快挙ではないかと思うのです。
過去に生きるか未来に生きるか
水没しかかっている都市が、ビジュアルイメージとしてモチーフとマッチしている。記憶を映像化し、過去の記憶に耽溺できる技術のある世界で、人は美しい思い出に浸って生きている。美しい思い出におぼれているその様が、水没しかかって、光が水に反射して美しいマイアミの光景と絶妙にマッチしている。美しくて甘美だけれど、それは滅びの道というか。そんな世界で、人はいかに未来を見て生きていけるのかが問われている。主人公のニックは過去に生き、助手のワッツはかろうじて未来を生きる選択をする。
SFとしてのアイデアの今回である記憶の映像化は、現実にも研究されている。脳の働きから近く映像を読み取り、画像化する実験はすでに行われている。将来は、この映画のような技術が実現するかもしれない。そんな時に、私達はどう生きるべきかをシミュレートしてくれる稀有な作品だ。
恋に狂ったおっさんの話
もっと記憶を巡る謎解きサスペンスを期待したのだけど、思ったより恋愛描写が多かった。
言ってみれば、明らかに騙されてるだろ案件の恋に狂ったおっさんの話なんだが、ヒュージャックマンが演じると何とも切なく見えてしまうのはさすがというか。
いや、大ピンチに颯爽と駆けつけてくれるワッツにしておけよ。酒浸りのシングルマザーだけどワッツのほうが頼りになるじゃん。ニックはエージェントの仕事も検察からの仕事も投げ出してメイを探してるし、しまいにワッツをクビにするし。いやちゃんと退職金払ってやれよ。
半分水没したディストピア都市の風景は見ていて面白い。
よそに女を作ってる夫のこを身ごもって一番幸せだったときの記憶にこだわる妻と、その記憶の再現に付き合い続ける息子は哀れ。でも婚外子は何も悪くないよ。殺すなよ。
結局、一番幸せだったときの記憶に留まってワッツに介護してもらうニック。ワッツは娘とも再会して孫とも幸せに暮らしてるようなのでまいっか。
インセプションのような紹介文で、興味を持ち視聴 記憶操作ではなく、...
インセプションのような紹介文で、興味を持ち視聴
記憶操作ではなく、こちらは記憶を辿るストーリー。
ドラッグ、酒の描写が作中あったが、幸せだった過去への執着もそれらと変わらず現実逃避なんだなと。
自分も何年も前の思い出に執着してる節があり、共感できる部分があった。
未来に目を向けるのが正しいのだろうけど、過去に生きる事もそれはそれで一つの人生で、選択なんだろう
ナイスなSFセンス
SFセンスの高いアメリカの作品。
現代がバーチャルリアリティーに一歩踏み込んだ状態だが、その少し先の未来を想定し、さらにサスペンスや事件と絡めて描いている。
近未来の設定が面白い。環境変化にとどまらず、その中で人々の欲求がどこに向かったのかを上手に設定している。
人の記憶は、ゲームなんかよりよほど面白いかもしれない。
ワッツは酒浸りだが自分の抱えている問題を明確に認識している。彼女はニックに言われて未来を選択した。娘と和解し一緒に住み始めた。
しかしニックはどうしてもメイを忘れらず、メイとの記憶をエンドレスに見続けている。
ニックが汚職警官にした記憶による拷問は見事な設定だった。
その伏線として「死んでゆくものは、必ず一番幸せだった頃の記憶にたどり着く」とニックは言っている。考えてみれそうかもしれない。そうくぎ付けしておいて、あの拷問は効果抜群だ。
メイが言った「幸せの物語を話して」というセリフは、彼女の本当の望みだろう。
彼女がニックに話したことの中に少年の居場所をヒントとして残し、また汚職警官の記憶の中でニックに話しかけるシーンも素晴らしいアイデアだった。
しかし彼女が子供を汚職警官から守り通したいというモチベーションはどこから来たのだろう? 作品ではそれがメイの正義感のように描かれているが理解しにくい部分だった。
「盲目」となったニックが仕事中であれメイのことを探し続ける様子は我々日本人からは考えにくいが、それは後にニックが「すべてが仕組まれていた」と驚愕するどんでん返しを演出するためだろう。
でも視聴者には、もう少し前からそれはわかってしまっちゃってるんじゃないでしょうか?
時代背景も人々の変遷も、変わってしまった中でも起きているヒエラルキー、そしてそこに登場した他人の記憶を見る装置「レミニセンス」という設定。素晴らしかったです。
しかし、
最後にワッツが言う「過去を選択しても未来を選択しても、どっちを選んでも間違いではない」
一見正しいことのように述べているが、ここに真理から逸脱した欺瞞が隠されていることが悲しかった。
どうでもいいですが、過去も未来も存在しません。あるのは「いまここ」だけです。
多くの人々がこの真理にたどり着き始めていますが、このような映画によって「ウソ」を教え込むことも可能なのです。あの最後のセリフは原作とは関係ない恣意的な付け加えが行われたということを感じざるを得ません。
これは気をつけたいですね。
☆☆☆★★★ 簡単に。 始まって約30分、一体どうなっているのか、...
☆☆☆★★★
簡単に。
始まって約30分、一体どうなっているのか、、、さっぱりと分からずにいたら。
「嗚呼、そうか〜」…と。
コレ…フィルムノアールですね。
だから何回もあっちこっちと巡り巡るのか〜…と思い当たる。
それまでストーリーを追いかけていただけに、要領を得なかっただけで。それ以降は、何も考えずにスクリーンを眺めていたら、その後は段々とこの映画の世界観に入り込めていけた。
おじさん脳だと、ケン・ラッセルの『アルタードステーツ」だったり、ダグラス・トランブル未完の大作、『ブレインストーム』といった懐かしの映画をちょっとだけ思い出したり…と💦
ストーリーを追いかけては駄目ですね。ある程度は開き直って、何も考えずに画面に身を委ねているのが吉かと。
また、映像美に凝っているので、なるべく大きなスクリーンで観るのをおすすめします。
2021年 9月19日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン8
愛の物語
思っていたものと違うかったけど、これはこれで良かったです。真相にもう一捻りあればもっとよかった。記憶の中のアイコンを浮かび上がらせる表現は素晴らしかった!メイキング映像見てさらにその技術に納得
映画館で観たかった。
ラブロマンス、アクション、サスペンス、世紀末感、クリストファー・ノーラン感など色んな要素が楽しめる。それゆえに何の映画か掴みにくかっただけにもったいない。
解説には主人公は"エージェント"となっていたが、そんな感じではないしなあ。
サンディ・ニュートンはいい感じに歳を取ったと思う。若い頃は好きでなかったので。
レベッカ・ファーガソンは顔の形が特に綺麗なんだな。
セオリー通りに丁寧に作られた駄作
演者、脚本、映像、音楽、演出どれをとってもセオリー通りで、ひどくお行儀がいい
個別に100点満点中80点以上をつけてもいいが、
しかし「映画」を理解していない駄作という希有な作品
映画の技法集でも見ているようだ、金もかかっているし、教材として使うのはいいのではないだろうか
広告ではジョナサンノーランを前面に押しているが、その実、監督はリサジョイ
『インセプション』の素晴らしさには足下にも及ばない。
SFチックではあるが主題がSFではない。
私立探偵もの、それも割とシンプルな筋書きでつまらない
話が別に『記憶』を使わなくても成立してしまう
SFとして重要な描写が不足してる
記憶の誤りや、妄想との違いは?その判断はどうしている?
隠そうとしている内容を暴くための方法は?
過去と未来に別れて舞台装置として使いたいのはよくわかる
電車や、水面はメタファーとして機能させたいのだろう
衰退する世界で70年代チックなインテリアと近未来技術が同居しているのはよい
人物の顔の向き、進行方向についてはよくある映画の技法だ
しかし、それを「面白い」と感じるための要素は何処においてきたのだろうか
記憶のどこかに置いてきたのではないだろうか
またどこかで見たようなネタのオンパレードだ
『デジャヴ』のような過去の解析作業
『フリンジ』のような水槽
『マトリックス』のような脳が焼ける拷問シーン
目新しさが欠けている。
本作の設定なら
・他人の記憶を脳に書き込む
・記憶喪失で記憶の断片を探す
・記憶に値段がつけられていて売買されている
・断片化した記憶から死んだ人間の人格を復元する
などなど素人がざっと思いつくだけでも面白いネタ、展開ができる
私立探偵ものとして成立させるなら
安楽椅子探偵として記憶を追跡する人間
現場で記憶をたどるための材料を調査する人間に分かれていても良かった
現場に行って装置に戻って、では話のテンポが悪い。
オチも今ひとつ。うーん...駄作
未練タラタラ男のラブストーリー
未練タラタラ執着男のヒュー・ジャックマン、こういう役柄は初めてのように思います
全然カッコ良くなかった
「もういい加減にしたら」、この言葉だけです
ストーリーはそれなりに面白く、水没した都市がきれいでもありました
ただ主人公が何であんなにメイに執着する程好きになったのか、そういう描写がなくて、思い出の曲と美しさだけ?って感じで、そこが残念でした
「麻薬より中毒性がある」と言われてる過去を体験できる装置
会いたい人に会えたり、幸せな時間をまた体験できる、それってホント麻薬より中毒性がありそうです
なんかちょっと残念な作品でしたが、スラリとした脚がとってもきれいなドレス姿がさらにレベッカ・ファーガソンを美しくさせていて、ほんときれいでした
レベッカファーガソン×ヒュージャックマン
なので見逃してはなるまい、と思ったが
何?この平凡感。
ヒュージャックマンに優柔不断さを語らせてええの?
正直に言いますよ。
もっと面白くせんとアカンでしょ。
60点
アレックスシネマ水口 20211001
期待値が高かった分、凡庸にみえました。
予告編をたくさん観て、制作陣からも「インセプション」っぽい作品を期待していましたが、全然違いました。
単に他人の記憶を覗く/自分の記憶に浸る話で、そこから様々な出来事を探っていく「だけ」の物語でした。観終わったあとはガッカリ感「なんだ?これ?」でした。せめて、記憶と現実の揺らぎというかそれぞれの逆を錯覚させるような不思議感とかが欲しかったな。 それ以外はさすがのレベルで、ストーリー以外は素晴らしいのですが、そこに引っ張られて、「あーそうですか」的な映画になってしまっているのは残念です。
クリストファー・ノーランは唯一無二なんだよなあ・・・。
幸せな記憶
記憶潜入ものですね。
途中から急にアクションっぽくなったりしますが、結末は考えさせられます。
幸せな記憶に生きるニックと、それを孫と2人で見守るワッツ。
どちらが幸せと言えるのでしょうか…。
ワッツの2丁拳銃はかっこ良かったですね。
メイ役のレベッカ・ファーガソンも、陰のある女性を上手く演じていたのではないでしょうか。
主人公に共感できず、話もつまらない!!
過去を懐かしむ事が多くなったので、出だしは入り込み易かったです。しかし、主人公が公私混同して女にドハマりしていくのは、全く共感できませんでした。ストーリーも「インセプション」よりかなり薄く、何が面白そうなSFに見せかけていてズルいと思います。
鍵をなくしたの
何故ウォーターワールド、そしたら過去に戻りたくなるのか?そんな過去ばかり囚われていたら何も出来ないよ。ふたりがそこまで惹かれ合うのはよく分からんが、それはそれでまぁいい感じではあった。
色々と入り込めない要素満載ではあった。
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