「悲しみを埋めるために」ワンダヴィジョン しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しみを埋めるために
マーベル・シネマティック・ユニバース・テレビジョン・シリーズ第1作。
Disney+で鑑賞。
コミックは未読です。
本作もレビュー書けるなんて、嬉し過ぎます!
映画.comさん、ありがとうございます!
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、マーベル・スタジオの新作が公開されなかった昨年の空虚感たるや、ぽっかりと心に穴が空いてしまったような感じでした。
本来は「ブラック・ウィドウ」で開幕する予定だったフェイズ4。順番は前後してしまいましたが、予想外のスケジュール変更を補って余りある良作テレビシリーズでした。
往年のシットコム形式で王道コメディを展開する一方、不穏な空気を巧みに入れ込む構成が秀逸でした。いったい何が起こっているのかと、ハラハラ。MCU他作品のキャラクターも登場し、毎回予想外の転び方をするストーリーに釘付けでした。
心の穴は塞がれ、喜びで満たされました。
心の穴と言えば、ワンダ・マキシモフの心にも、ヴィジョン喪失による穴が開いていたに違いありません。愛する人を、目の前で、あんなに残酷な形で殺害されたとなっては、その悲しみは想像も出来ないほどに深く痛ましいものだったはず。
やり過ぎの感はありつつも、彼女の抱いている悲しみの度合いを考えたら、あれだけのことはやりかねないだろうなぁ、と納得してしまう自分もいました。住民の方々には申し訳無いけど、このまま続けさせてあげたかった。
ところが、新組織"ソード"の介入と思わぬ敵の襲来で、ワンダのつくり出した平和な世界は終わりを迎えました。魔女アガサ・ハークネスとの激闘の中で、遂に覚醒したワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ。実はワンダは、マインド・ストーンの影響で能力を得た強化人間ではありませんでした。
そもそも魔法の素質があり、石の力で能力が増幅されたことが明かされました。これまで"スカーレット・ウィッチ"と呼ばれていなかったことにも気づかされました(笑)。
「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」に登場することが明かされているスカーレット・ウィッチ。同作からマルチバースが本格始動と云うことで、どのような波乱が待ち受けているのか、動向を見守りたいです。
てっきりシビル・ウォーからインフィニティ・ウォーまでの二人の愛の物語だと思ってたのに違ってました。それか、パラレルで進んでたものだと・・・ん、これはブラック・ウィドウだったか・・・
個人的にはマイティ・ソーに出てきたダーシーが登場したのが嬉しかったです♪
それにしても驚きのドラマでしたよね~