「【ありのまま、等身大、率直】」ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【ありのまま、等身大、率直】
余談から。
先般、14、5の頃、ビリー・アイリッシュが、アジア系人種に差別的発言をした動画が公開されて、非難に晒され、謝罪に追い込まれたニュースを見た。
まあ、若気の至りなんだから、もうビリー・アイリッシュの曲は聴きません!なんて言わないで、許してあげなよって思う。
それくらい彼女の曲は魅力的なのだ。
映画のなかでも、家族が乗ってる車を揶揄する場面があって、ワゴンだ、マツダだ、ホンダのフィットだなんて貧乏くさいみたいに言っていて、確かに良い気がしない人は結構いるとは思うけど、若者なんて、悪気もなくそんなことを言うものだと思う。
本題。
神にも敵がいる。
ビリー・アイリッシュは、決して神を冒涜しているわけではない。
変に神格化するより、神をより身近にしてる彼女ならではの歌詞だと思う。
ビリー・アイリッシュの魅力は何だろうか。
若者には同じジェネレーションの等身大の心のうちを歌った歌が響くのだろうし、僕なんかは、昔のことが思い出されるとか少しノスタルジックな感覚も覚える。
新しいとか古いとか、そういうものを超えて響くものがあるのだ。
ベッドの上で楽曲が出来たと言っていたが、昔、宇多田ヒカルが、曲を作る時は、ベッドで布団を頭から被り、ハミングしてみるというようなことを言っていた。
奇しくも、二人は若くしてスポットライトの中心に立った。
ベッドのシンガーだ。
宇多田ヒカルは、日本の90年代のシンガーやグループが陥った商業主義の罠やマンネリ化を上手いこと避けて今に至っているように思う。
ケイティ・ペリーが、これからの10年が大変なんだと、ビリー・アイリッシュにアドバイスしていたが、彼女にはコマーシャリズムとはうまい距離感で、活動を続けてほしい。
※ たぶん、あんなラフなオーランド・ブルームを見たら、誰も分からないよね。この日、僕はスーパーで、たまたま板尾創路さんを見かけたが、マスクして目だけだってけど、すぐ本人だと分かった笑笑
映画としては、もっと音楽シーンがあっても良かったような気がして、まあまあというところ。