メタモルフォーゼの縁側のレビュー・感想・評価
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BLっていうのが・・:
自分の"好き"がある全人類のための映画。
原作未読。
芦田愛菜と宮本信子だなんて観ないわけにいかないって感じでしたが、期待以上の傑作でした。
私にとっては今年一番かもしれない。
序盤、雪さんがウキウキしながら、仏壇に向かって「まだそっちには行けないわ」って言うところで、ポロポロ涙がこぼれてきちゃいました。
あんな風に軽やかに自分の"好き"を自分で認められることが、羨ましかった、のかな、たぶん。すごく、いいなぁって。
うららみたいに、"好き"を隠しちゃう方が、感覚的に理解できちゃうから。
でも、うららが隠したいと思ってることそれ自体には、雪さんはふれないんですよね、それが良かった。
「もっと堂々としていいのに」とか、説教くさく言っちゃいそうじゃないですか、大人って。そんなこと本人が一番良くわかってるのに。
そんな、上から目線で子供扱いすることが、雪さんは全くなくて、ただただ好きな漫画の話で盛り上がっていられたのが17歳のうららにとっても居心地良かっただろうなと思えるから、この歳の差の友人関係も納得できました。
全編通して、余計な説明をしない映画だったのが、すごく良かったな。
橋本さんが教室にBL漫画を持ってきてみんなで楽しんでるのを見たうららが、「ずるい」って思った、そのことも、雪さんに言おうとしてタイミング逃してそのまま、でしたね。
それもまた良かった。うん、説明も解決も、しなくていい。
だって、みんなもうわかってる。
みんなもうわかってることを、ちょうど良い距離と重さで観てるこちらに投げてよこす感じが、最高でした。
最高の脚本とお芝居と演出があってこそなんだろうけどそこはど素人の私が言葉にできる範疇じゃないので置いとくとして、とにかく、観ていてとても心地良かったです。
心地良いといえば、2人のお芝居がいちいちリアルで良かったなぁ。
宮本信子さんは背筋が伸びていて凛と立つ印象なんだけど、雪さんの歩き方はごく普通の75歳のおばあちゃんで、立ち上がるところとか階段を降りるところとか、60代でも80代でもない、75歳の速さと重力感がめっちゃリアルで。
芦田愛菜ちゃんは清楚でいて人当たりのいいふわっとした印象なんだけど、うららの、本屋で紡たちを見つけた時の隠れ方とか、雪さんと別れた直後に紡たちに会ってダッシュで逃げるその走り方とか、つっかえながら早口でしゃべるところとか、ちょっとダサいオタクな感じがカンペキでした。ポニーテールというよりただ一つに結んでるだけのボサボサな髪型まで含めて。
うららのことはほぼ母親目線で見てたから、頑張るところも頑張りきれないところもうるうるしちゃうし、雪さんのリアルな重さと思考の軽やかさにもなんだか泣けてきちゃうし、観終わった今もそんな泣ける映画だとは思わないのに結果的にずっとうるうるしながら観てました。
観ない選択肢はなかったけど、本当に観て良かったです。
終わらないうちにもう一回行きたいな。
パンフを買うことは滅多にないんだけど、次行ったら買おうかな。
わかるわーと歯がゆい映画
立場も年齢も超えた友情が良い!
ときめきは前向きになりますね。
あれは縁側だよ。
ほっこり
走る芦田愛菜は今後も期待
何かに夢中になり手を出した人には刺さる作品
生きていれば、たいてい一度は何か(誰か)にハマったことがあるだろう。そんな熱病のような時間を知っている人には、この時作品は優しい刃としてじんわり刺さる。
そして自分で何かを作ったことのある人には、時に優しく、時に悶えるような羞恥を持ってずくずくと刺さる。そう、漏れなく私も。雪さん曰く、「漫画が優しい」が、この作品に出てくる登場人物もみんな優しい。うららの「これを、本にして人に売る…?正気か私!??」の言葉には笑ってしまった。正気を取り戻したらダメなんだよね。
原作既読だけれど、主演が芦田愛菜さんと宮本信子さんの時点でもう観ることを決めていた。だってピッタリなんだもの。大大満足。うっかり何度か涙腺が緩み、久々にアニメ以外の邦画で深い満足感を得た。
全ての何かに夢中になる人に、幸あれ。
愛菜ちゃんすごいのひとことに尽きます
暖かい優しい映画
2回映画館で鑑賞しました。特に絵を描いてる人は共感できると思います。
漫画を読む時の楽しさ、漫画を描く時の苦しさ、それでも完成したい、そして達成感を感じることの表現は素敵でした。
そして、漫画家にとって、この漫画を描いてくれてありがとうというのは、最高の褒め言葉だと思います(多分)
一言「何かを好きになるのに、年齢も理由も関係ないね」
共通項は『BL好き」な老婦人と高校生の話、ってどうよ?と心配したけど。
漫画のコミックとして登場する程度なので大丈夫。
「多分、老婦人の方に気持ちが寄るだろうな」と見る前は思ったんですが。
私もかつては高校生。
自分が何をしたいかわかんないし、好きなものを「推す」行動もできなかった。
そういう思春期特有のもどかしさって、わかるよね?。
そして何より老婦人役の宮本信子さんが、もう最高にチャーミング。
優しい物腰だったり、品があって。
「応援したくなるの!」は、年長者ならでは。
大きな事件がある訳じゃないけど、わかるなあな所も多く。
知らぬ間に途中、ホロっとしてた様子です。マスクの紐が濡れてました。
最近元気がない方、もしよかったら劇場で。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「大事なものは、大事にしなきゃ。ね」
今日も一日お疲れ様でした。
明日もいい日になると、いいね。
コメダ優先生の存在がいい。
ゆったり気分になれる
雪さんみたいなお友達がほしい
2022.47本目
とにかく雪さんがかわいい😭
漫画のキスシーンみて、「あっらぁ〜」ってなってるの超かわいい。
お友達できちゃった!ってふんふんご機嫌なのも超かわいい。
新しいものとかに関して偏見がなくて、なんでも肯定的な優しい雪さんが好きすぎた…。
雪さんが腰を痛めるたびに、「もうやめてくれ…😭」
ちょっと暗い雰囲気が流れるだけで「お願いだから殺さないでくれ…😭」と切に願っていた。笑
芦田愛菜ちゃんの、挙動不審でちょっと不器用な女子高生も、とっても等身大で素敵だった。
好きなものとか、やりたいこととかを表に出すのがなんだか恥ずかしくて、堂々と表に出せるあの子を見て比べて卑屈になるのも、うんうん分かるよって寄り添いたくなった。
がむしゃらに走ったり、怖気付いたり、周りと比べて恥ずかしくなったり、感情剥き出しにして頑張る姿に、「頑張れ、頑張れ!」と応援したくなった。
壁に咲良くんだっけゆうまくんだっけか、が映る演出も素敵だった。大事なものを大事にできて、えらいよ。
あと、BLや主人公の描いた漫画(ってより誰かの好きなものや大事なもの)を馬鹿にするような人や言葉が全くなくて安心した。ひたすらに優しさに浸る映画だった。
初めて縁側に訪れたときの、涼しげな風鈴の音や風の音、素敵だった。畳の匂いや夏の少し蒸した空気感がこちらにも伝わってくるようだった。
あの縁側の優しい雰囲気いつまでもみていたかった。
2人の年代が近いっていうのもあると思うけど、梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」を思い出した
芦田愛菜ちゃん
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