「皆のその後シーンはどう解釈したのかな。」THE FIRST SLAM DUNK pagg paggさんの映画レビュー(感想・評価)
皆のその後シーンはどう解釈したのかな。
とりあえず、宮城主役、宮城目線の山王戦…25年の月日を経て映画化する必要あったのかな?
しかし、徹底的にリアルなバスケの試合を追求した映像は見応えありで、一度は低クオリティ中途半端な完結のアニメで失望したので、待望の山王戦をこのクオリティで見れたのは感謝しかありません。
リアルに動く山王選手、動く沢北…今になって見れるとは…鳥肌もんでした。
ストーリーも宮城の悲しい生い立ちが感動を誘います。
原作スラムダンクとは別のスピンオフ作品としたら間違いなく名作です。
しかし、25年目の復活したスラムダンクです。
本音はみんなアニメで不完全燃焼した原作の山王戦を期待したはずです。
そう言う人はまず、高評価できません。
原作の試合の興奮度が皆無なんです。
前半は何もなく一瞬で終了、後半はそこそこ原作を盛り込んでますが、5分10分おき、または1プレイ後に何度も宮城の長いエピソードが差し込まれて高揚しかけた気持ちが寸断されます。
そして何より重大な事が桜木がまったくの脇役って事。
スラムダンクの一番の面白さはなんですか?
ルールもよくわからない素人同然の桜木が本人は何の認識もなくバカやりながらもトップ選手を超越するポテンシャルを見せたり、驚異的な成長で周囲を驚かせてる。
そんな桜木に爽快感を感じてるはずです。
このスラムダンクにはそれがありません。
緊張感ある試合の中で一人だけ空気読めないふざけたテンションの桜木がいません。
木村昴さんの声が常ににカッコイイ桜木を演じてるせいで、バカやってる桜木もカッコイイ声のせいで笑いになりません。
当時夢中になって読んでたスラムダンクがそこにはありませんでした。
更に衝撃的な事はラストに見せる、その後のシーン。
なんですあれ?
なんの捻りもない素人が考える将来こうなったらいいなってその後をそのまま書きましたみたいな?
人によって受け取り方は様々でしょうが、自分は、井上先生が今回映画作りましたが、今後はもう書きませんから勘違いしないでくださいね。
と言われてる様で、ただただ悲しかったです。
あの最後のシーンが極端にこの映画の評価を下げました。
本当にSecondとかある様に思えますか?
ないと思います。