「高校バスケを舞台に、絶対的な王者に挑む発展途上チームの姿が熱く熱く描かれます。共に闘っている気分になれる力作です。」THE FIRST SLAM DUNK もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
高校バスケを舞台に、絶対的な王者に挑む発展途上チームの姿が熱く熱く描かれます。共に闘っている気分になれる力作です。
原作の漫画は、連載当時に読んでいました。
その後かなりの時間が過ぎまして、
登場人物の名前以外すっかり忘れております… (ふぅ)
そんな状態で観ても頭が付いていかないかも。
なんて心配をしながら鑑賞することに。 さて…
オープニング。
ラフデッサン画の湘北メンバー5人。
一人。 また一人と登場。
それを観ながら、登場人物の記憶がよみがえる。
そして…
いきなり試合ですか わぉ。
対戦相手は山王工業。 …え~と 秋田県の代表。
ということは全国大会。
相手チームの顔ぶれは… と
強烈な印象のメンバーがいる…ぴょん。
待て待て待て。 山王工業って確か
優勝候補の筆頭に位置する強豪チームでは?
そうか
その試合からストーリーが始まるのか。
相手にとって不足無し。 いざ。
※ と、自分が闘うわけではないのに気分高揚
結局この作品では
2時間かけてこの試合が描かれます。 (そうとは知らなんだ)
そして、試合の展開に絡めて描かれる
出場メンバーの過去から現在へと繋がるエピソード。
弱点と向合い
因縁と闘い
境遇に抗い
試合の途中途中で成長を続ける皆の姿が、熱く語られます。
#理想を追い求め続けた赤木
#本当にやりたい道に戻った三井
#プライドと反骨心みなぎる流川
#兄の幻影と闘い続ける宮城
#現在進行形で発展中の桜木
全身全霊でプレイする皆野姿に
体育館でチームを応援する生徒たちに
必死に闘う湘北メンバーに「湘北コール」を送る観客たち。
そして
スクリーンの外で拳を握りしめている自分がいて ギュッ。
燃えました。 萌えました。
途中からはストーリーを思い出しながら
観ていましたが、
知っていても尚手に汗を握る展開に手に汗
そして結末。
… うん。
良いもの観ました。
満足です。
◇あれこれ
主人公
原作では桜木が主人公ですが
この作品に関しては、宮城リョータが主人公 …でしたね。
そう思ってしまうくらいに
過去が細かく描かれてました。
※ この過去の話が原作にもあったのか、記憶がないデス
山王工業
って、能代工業 ですよね。
田臥勇太を擁した当時、無敵の高校王者でした。 としみじみ。
時代は移りましたが、当時の記憶は色褪せることがありません。
※ 秋田弁では語尾にぴょんを付けるそうです。 (←ウソぴょん)
ピーク
「あんたのピークは日本代表の時か?」
「オレは「いま」なんだよ」
#明日のことなんか考えていられない#
そんな桜木の気持ちが伝わってくる …と同時に
成長を続けている限り、
#ピークは過去では無い これからだ#
そんな思いが伝わってきます。 若さは力。
◇最後に
なぜ、今「SLAM DUNK」なのか
などと (やや後ろ向きに) 思ってもいたのですが
この作品を鑑賞して納得しました。
良い試合(作品)は、どれだけ時間を経たとしても
色褪せる事がない そういうことだと思います。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
1度目の三連覇を果たすシカゴ・ブルズのように、王者でありながら先にコートに集合して貪欲に勝利を欲する山王は、城北に負けず魅力的なチームでした。
スラムダンクといえばNBAの写真をモデルに使う許可を取得していて、有名なハイライトシーンをいくつも使ってくれていたので『HOOP』や『SLAMDANK』といった専門誌を買っていた自分にも嬉しいマンガだったなあ。
確かに、歴史に残る名試合(名作)は色褪せない、を再認識しました。
なぜか、こちらのレビューを拝読していたら、試合ではないですが、〝江夏の21球〟を思い出しました。