「俺は好きだと伝えたい」THE FIRST SLAM DUNK たけ(c)さんの映画レビュー(感想・評価)
俺は好きだと伝えたい
監督脚本井上雄彦。
ただの企画物、お祭り作品かと半笑いで見に行っちゃいました、お祭り参加とばかりに下駄箱のエアジョーダンとか履いたりしちゃって、流川と色違いのヤツ。
いや、すみませんでした、本当クソチャラい軽薄ですいませんでしたー!
キッチリ映画作品でした、
もう開始1分で声出ちゃいましたよ、漫画表現たる線画ドローイングで始まるじゃ無いですか、監督井上雄彦は映画監督では無い、私は漫画家なのです。と開幕宣言ですよ。
脚本も偉大な原作に丸投げしない再構成、ちゃんと現代に響く作品作ってくれたんすね、まさか主役変えてくるとは思わなかったですよ。
して、今作何やったかって思えば、青春を描く、人間を描く、人生を描いたって結論だと思うんですよ。
正直僕はバスケの事なんて知らないし、ルールすらよく解らない。
でも何か凄い事が起きてるのは解る、伝わる。
今作血が踊ったんですよ、息を呑んで一観客になったんですよ。
これは、バスケの試合では無く、人間描いたからだと思うんですよ、人生描かれたらさすがに俺らもね。
心が踊ったんですよ。
ラストクライマックスの無音シーンとか、音もセリフなんか無くてもね。
全然伝わりますよ。
俺ら観客がバカじゃ無いって信じてくれてありがとう。
これやられたらもう映画です。
すげー映画でしたよ井上先生、ラストカット線画に戻り、漫画家宣言されましたよね、とてもカッコいい作家です。
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CBさんのコメント
2022年12月18日
コメントありがとうございました。
> 原作知らない人でも十分面白いとおすすめしまくってます。
何が良いって、井上雄彦監督が客を信じて作ってるのが最高なんですよ。
"客を信じて作ってる" って、いい言葉! 自分もレビューでちょっと反省しときました。