「舞台みたい」ファーザー ジャーニーさんの映画レビュー(感想・評価)
舞台みたい
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出演者が少なく、ほぼ室内のせいか舞台演技を観ているような感覚に。
娘と会話していたかと思うと突然男性が椅子にいてびっり。(ホラーかと思った)
パリに引っ越すのよ、と言っていた娘が言う。
「何言ってるのよ、パパ。私達ずっとロンドンよ」
自分のフラットと思っていたのに、そこは娘達のフラットだった。
実の娘の死についても覚えていない。
などなど。
老いるってこういうことなのか、と深く考えさせられた。
娘婿がいつまでイライラさせるんだ?と、体罰を受ける妄想。
もう何が何だかわけがわからない。
誰が本物なのか。
誰の言葉を信じていいのか。
しかし、悲しいかな腕時計が気になって仕方がない父の言葉は全て信じてはいけなかったのである。
本当に悲しい。
時に嫌味を言ったり、冗談を言ったり、怯えた表情をしたり。
アンソニーのもはや演技に見えない名演技。
個性派女優アンの表情も素晴らしかった。
派手な演出ないのに引き込まれ、あっという間の100分だった。
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