「恐ろしく、救いがない」ファーザー にこにこどりさんの映画レビュー(感想・評価)
恐ろしく、救いがない
認知症になると自分に起こるかもしれない事象の一つの解を描いている映画。ただそれが本当だとすると、恐ろしさしかない。
自分と周囲の隔絶。過去の記憶と自らの主張に対して「意固地」になり、自分からどんどん人が離れていってしまう。最後は幼い自分に戻ってしまうというところも、悲しいリアリティがある。この映画の「救い」は何?
ストーリーを追いながら、そのコアにあるものを信じたくない自分がいる。リアリティ・ホラーとでも言うような、そんな映画。
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