「自分のためにもういちど観たい」ファーザー humさんの映画レビュー(感想・評価)
自分のためにもういちど観たい
父アンソニーと娘アンの心の機微が見事に描かれていた
肉親ならでは。。。の感情だろう
だって、近所の人がそうした状況にあると知ったときとは明らかに違うのが本音だとおもう
身内でさえ娘とその夫の姿に
よくあらわれている
自分で自分のことがわからなくっていく
恐怖、認めたくない気持ち
対する
よく知ったその人が少しずつ消えていってしまうような寂しさ、つらさ
老いは誰しもの人生の道の先にあるもので
どう受け入れられるかが鍵だと教える
どうしようもない変化に遭遇したとき
あわてるのは仕方ない
でも本作を観た経験は
もしかしたらクッションみたいな
なにかを
ふわっと自分の手元によこすのかもしれない
抗えないことに
そばにいる者がやさしく存在できれば
奇跡のような命のレールで出会った意味、
愛という感情がなしえるものを
ひとつ知ることになるのかもしれない
すべては永遠ではなく
のこされた限りある時間のなかのこと
家についたら一本の電話で
安らぎを与えたいと思った
もし、抜いたばかりの歯を
わたしの歯は一体どこにいっちゃったんだ?とか
今さっきの確認を
そんなのみたこともきいたこともないとか
とんちんかんに思えるやりとりがあっても
もらったクッションをかかえて一呼吸おき
まるごとゆっくり包めるような
できるだけそんな自分になりたいと思った作品
愛をもって
自分のためのクッションは必要だ
こんにちは♪
本作娘さん役、
ウォンカの宿屋の悪徳女将ですよね。
シーンがいく通りもあり、
結局娘さんとは分かれて施設に入っているのですね。
一緒に暮らせるのが、一番いいですが🦁