「【ネタバレ少し】認知症は人それぞれ、千差万別でしょ。」ファーザー 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)
【ネタバレ少し】認知症は人それぞれ、千差万別でしょ。
83歳のアンソニー・ホプキンスが81歳の痴呆、、イヤ認知症を演ずる。
娘が入れ替わり、その、恋人旦那も入れ替わり、今一室にいる経緯もおぼつかない。架空の介護士は出るわ
自分を施設に入れる悪巧みだとの猜疑心にとらわれ、病気か事故で過去に死んだであろう 描写の次女の存在を求める有様。
ただ最後は幼児に戻って施設で大団円って・・・
アンソニー・ホプキンスは高齢なのに普通に演じていて大したものだ。敢闘賞。
ただアカデミー主演男優賞はどうかなぁ?
【羊たちの沈黙】は私の青春ど真ん中ですが、どうにも変に複雑なストーリーと当時の老齢に差し掛かるアンソニー・ホプキンスが好きになれなくて、いまだに全て鑑賞したこと無いしなぁ。
アカデミー脚色賞も取ったらしいけど、どこらへんだろね、ポイントは?
私もいい年だし、人生いろいろ認知症もいろいろ、認知症にならないまでもアンソニー・ホプキンス自身が父を語るように闘病で死を間近にした人は、みんな心も記憶も迷う傾向にあるし、逆に体が健康で認知症が極度に進む人もいるよ。
むしろこの映画の主人公、基本排泄食事は何の不自由もないようだし、その瞬間話す言葉は明確で、その時々は認識してる模様。おそらくベテランの介護福祉士が鑑賞したら、グッドエンドで夢物語だろね。人によるだろけど、徘徊したり、排泄もままならなかったり、自分のことさえ忘れてしまう人も多いだろうから。
コレは観賞用映画、実際はもっと修羅場あるよね。
認知症本人の視点で描写した点は斬新。それは認める。